のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1348

2017-12-17 00:28:35 | 新しい子猫たち 

世界各地のジブの間は、今や専用回線でつないでいた。初めは単なる専用回線に過ぎなかったがやがては通信事業までして、ジブ通信なる会社まで作って管理するようになって、ジブ通信は各地のジブ、ジブと関係の深い企業だけを対象として、それはやがてはコネコ通信として一般にも開放するに至った。今や各国のコネコ通信は、それぞれの政権に認められるようになって、価格は高いが秘密厳守、通信の秘密を徹底的に保持する通信として知られるようになっていた


 


ジブと同調するという事は、こうした通信、そして運営する会社、法律的事務、税務的対応すべてを任せるという事になった


 


始めは、紡績もタックスヘイブンに資産管理会社があると云う事は隠しておきたかった。二郎は隠そうとし、清太郎も同調していたが、洋太郎がいつまでも隠せるものではない。大した事のない金を隠しまわっても仕方なかろうと云う ツルの一声で整理して任せる事にした。ジブと同様に利益の一定比率をその国の社会福祉に寄付する事にした。隠しまわった二郎が健在であったのに、二郎すら判らなくなっていた資産が出てきた。こんなにあったのかと洋太郎までビックリしていた。


 


ただジブと同調する事で全く他の人には判らなくなった。何しろジブの資産管理会社は数としては多くあって金額も大きい、今は減らそうとしていたものの、貯めた金は増える事で膨れ上がっていた、その利益から寄付するので、タックスヘイブンの国にとってもとても大きい金額となって、一気に社会福祉が充実する事になって、それを維持するためにジブに対して特別な対応をしてくれるし、秘密も厳守してくれる事になった。紡績程度の金はみんなの関心外、森の中の小さい木となった


 


治部ビルの小夜も隠しておきたかったが、恵がそんな事はいつまでも出来るものではなかろう、別に法律違反しているワケでもなし、しかもその国に僅かと云え、寄付するのだろう、そうしなと言われ、福祉の恵と云われていた、恵の評判に傷がつきませんかと小夜に言われたが、そんな事は私は気にしないよと言われて同調したら、やっばり隠した本人さえ忘れていた金が見つかったりもした。結局ジブと同調する事で、森の中の木となって、全く他人には判らなくなった。


 


香奈ファイナンシャルは元々ジブと同一歩調を取るので、ここも同調した


 


ただ治部一族でもまだ、隠しておきたい人たちもいて、少数は従来路線で隠していた。