のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.1349

2017-12-18 00:32:12 | 新しい子猫たち 

敷地内の治部一族と云っても 誰が支配的と云う家もあるし、ある程度支配力が分散している家もあった。関係する企業にもそれほど接触がないと、タックスヘイブンに資産管理会社を置いて ナニしているのと疑われる事もあった


 


日本のカヨコファイナンシャル はアメリカの会社の責任者が作ったような組織で、会計ゴロと税務ゴロを集めた会社だったが、加代子がエンゼルホープ病院を神三郎の為に作るのまでは、考えていたが、加代子教まで作るとは、アメリカの会社の責任者も日本のカヨコファイナンシャルの会計ゴロも税務ゴロも予想できなかった。これは大変になるぞ と思ったら、神之助と神子が 突然ブレイクして、この時期の運用していた金が爆発的に増えた。加代子もブレイクしていて、アメリカの会社の責任者は金を貸してやろうかと聞いたら、ナントカなりますと 日本のカヨコファイナンシャルの奴らは答えた、加代子は当然知っていた。ジブの相場の天才三人衆はこの時期ブレークして大儲けしたのだった。アメリカの会社の責任者は(* ̄- ̄)ふ~んと思っただけで忘れてしまった。大体アメリカのカヨコファイナンシャル自身が金を隠すのに大変だったのだった。


 


実は 金がドンドンと必要だったのはほんの一時期で、その年は運用でごっそりと金が入っていた。アッチコッチと一人一人が自分の考えで金を隠すもので、カヨコファイナンシャルもアメリカの会社の責任者の考えで担当替え程度はするので、まったく金がどういう形で隠しているのか判らなくなってしまっていた。


 


それぞれ会計ゴロ、税務ゴロとしては 一流のプロなので、複雑怪奇な方法で隠していた。その上、アイツは金をチョロまかしていたのか、自分も疑われているのかもシレンと お互いに疑心暗鬼になって、お互いの傷口を曝け出す可能性もある、タックスヘイブンの資産管理会社の金を整理しようと思う気にはなれなかった。


 


アメリカの会社の責任者は、アメリカの会社群については細かい所まで知っていた、このオッサンは隠すと煩いので、みんな正確に報告するが、日本のカヨコファイナンシャルにはそういう奴はいない。役職はあるものの、それぞれ独立しているような組織だった。エンゼルホープ病院も寄付が増えて、遺伝子解析の金も入るしと、細かく担当は分散し、しかも九州ではホテル事業までしているのだった


 


加代子からは、ジブグループの一員なんだから、少しの金であってもジブに同調しなよ と言われても、 ナンダカンダと逃げていた。もっとも少しではなかったし、大体 どこにどんだけ金があるのかすら、正確には判らない。ジブに同調するためには、金の把握をしないといけないがそれが出来ない。加代子は一層疑念を強くしていた。