のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.692

2016-01-31 00:00:00 | 新しい子猫たち 

猫は、折角出来た 家族 を大切にした







あの兄ちゃんたち夫婦には、







体を大切にするように言った。必要なら あのお金を使いなさい





身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり






と云う諺まで使って、説教していた





子供たちには慈愛の目でみて、時にはそれぞれにプレゼントを渡していた





あの兄ちゃんは 猫からのお金を使うのは情けないと思い、残業もかってでて


奥さんも近くのスーパーで、パートをして働いた。パートで おかず代を出そうとしていた。





猫は心配して、





無理すんなよ 





と繰り返して言っていた






新しい子猫たち No.691

2016-01-30 02:39:17 | 新しい子猫たち 



ミスター と呼ばれた 猫 は飼い主の兄ちゃんとその家族を自分の家族のように思っていた



この猫 へのエサ の手配 は、いつしか リトルチャのアメリカ代表オフィス が担当する事になった



アメリカ代表オフィス からの運用委託 と云う形で一部の資金は出すようになっていた。



ブラジルのジイサンもしゃない と認めていた。この猫への対応をアメリカ代表オフィスがする事になったからだった



ニューヨークの運用会社には、気の利いた奴はいないのはブラジルのジイサンは、いやと云う程実感していた



ゼニ儲けは下手なのに、なまじの学歴を鼻にかけて、気が効かん奴しかいない。場所も離れているし、あの猫の面倒を見てもらうのには、アメリカ代表オフィスの奴らに任せるしかなかった。そのゼニの負担をするのだから、儲けも渡さないワケにはいかなかった。



もっとも世話と云っても、猫が直接 ペットショップとあるデパートの肉屋にメールで注文して、ゼニはアメリカ代表オフィスが支払っていた



あの猫は稼ぐので、高級カリカリとかローストビーフ程度は毎日でも 山のように食えたが、そこは猫も考えて

週に数回程度にしていた。



あの兄ちゃんと家族のために、ビーフステーキ用の肉も追加したり、デパートのギフト券まで配達してもらった事もあった



あの兄ちゃんは、最初は嫌がったが、子供たちは喜び、奥さんや家族の服まで買えるようにしていて、猫も僕のお礼の気持ちだから遠慮なく受け取って欲しいと兄ちゃんに言っていた



兄ちゃんは、飼育料として貰う金には手を付けず、銀行に貯めていたのを猫は知っていた。



新しい子猫たち No.690

2016-01-28 00:00:45 | 新しい子猫たち 





ミスターと呼ばれるようになった 猫は、リトルチャグループの運用会社で、ダウの先物取引をするようになっていた。





元々飼われていたジイサンが取引していたのを思い出して、取引するようになった。この運用会社にはリトルチャグループとしても過半数以上出資していたが、ブラジルのジイサンはアメリカで有名な株屋でリトルチャグループに入る時に、自己運用もリトルチャは認め、ブラジルのジイサンの出資も大幅に認めていた。リトルチャもこのジイサンに対する配慮だった。





リトルチャは、この時にジイサンに多少の資金の割り当てを頼む時に、リトルチャのアメリカ代表オフィスから追加に出資させ、その金の一部を回してくれ、損してもアメリカ代表のオフィスの損にしてくれればいいと言ったが





ブラジルのジイサンは


追加出資は結構です。多少の損が出ても構いません。あいつらに手配するように話をしてみますと言って、追加出資を断っていた。





話の裏側には、この運用会社の主導権を巡る駆け引きがあったのは事実だったが、ブラジルのジイサンにとってはある種の興味があった。リトルチャが神がかりの取引をして、リトルリトルチャも大した相場師、ビットタロウは優秀な相場のテクニカルアナリスト。猫はそんなに相場取引が上手いのか、確かめてみようと、少なくない資金の割り当てをさせた。





それがそこそこと云うか、普通の人間以上今までの株式投資部門の奴らの取引の水準を超えていた。取引回数は多くはないが確実に儲けている。今までの株式投資部門のスタッフも感心していた。





今までのニューヨークオフィスは商品相場部門は、ジブグループの大きな資本の一部になっていて、そこと連絡する形で商品相場部門があって、株式投資部門はあるが小さく、最近は為替部門が大きくなっていた。ジイサンもリトルチャも為替が中心となっていた。神之助配下と手を結んで世界を牛耳るグループだった。







今はあの猫の資金割り当ては増えて、今の株式部門の人間にとってついていけない部分も出てきた。本職の株式投資部門を持つと云うよりも、天才 加代子が率いる、アメリカ最大の株式投資、先物取引の会社であるカヨコファイナンシャルとの新しい会社創設の話も出てきた。





株式、先物取引でも、大きなグループと協力していける可能性が出てきていた。





加代子もあの猫の取引手法に自分にはない魅力と可能性を感じていた。



ビットタロウもその取引をプログラム化できないかと考えていた。



加代子の取引手法は天才すぎる取引手法でプログラム化は断念したが、この猫の取引は単なる感性とか天分によるものではないとビットタロウは言っていた。彼には彼の理論がある筈だ。その理論はプログラム化できるかもしれない。





ジブトラストの神子まで注目していた。



ジブトラストのアメリカ代表オフィスから直接資本も入れて、神代の短期筋、切人からも出資してもらい、今まで統一の取れなかった、ジブトラストグループのアメリカの株式、先物投資部門の統一を主導する会社に育ていくと云う大きな計画まで持ち上がっていた。




新しい子猫たち No.689

2016-01-27 00:00:12 | 新しい子猫たち 

リトルチャグループのアメリカ代表は、家が小さい事に驚いた





大きな家を斡旋するからそこに住まないか、

勤務先を聞いたら小さい会社の契約社員だったのでリトルチャグループの会社を紹介するから、そこにこないか




と誘った





この兄ちゃんは断った。



小さくても自分で見つけて納得して働いている。家は今の稼ぎに相当している。猫のお陰で、勤務先とか家も斡旋してもらうのは情けない。





ミスターと呼ばれた猫は、アメリカ代表に言った





この兄ちゃんが納得しないと駄目だよ、信念を持っている、目先の利益に動かない。そういう所が気にいっているんだよ、それに家族みんなの顔が見れるのも悪くはないよ。





アメリカ代表は別に親切心だけで言ったのではなかった。このミスターと呼ばれた猫の稼ぎの処理が、この兄ちゃんを名義上の代理人にした方がスムーズに行った。



それにこの猫の相場の手法についても注目があって、本格的に体制を作りたかったのだった。





リトルチャグループの相場活動を行っている運用会社は、ブラジルのジイサンが株式を多く持っていて、今はその会社中心で運用していたが、アメリカ代表としては、リトルチャのアメリカ代表オフィスも金を出して、新しい会社に統合しようともしていた。





ブラジルのジイサンとの話もまだ完全に終わっていない。



カヨコファイナンシャルにも参加してもらい、中長期的な目線での先物取引を行う事にしたかった。






加代子と加代子の会社の責任者と打ち合わせをするために日本にいく予定もあった。





まあこの体制を作ってからの事にしようと思い、家は、アメリカオフィスの奴らに手配しておくように頼んだ。




新しい子猫たち No.688

2016-01-26 00:00:12 | 新しい子猫たち 

この兄ちゃんも納得して、この猫を引き取った



猫の名前をつけないといけないので、猫にも一応聞いた



答えるとも思わなかったが、猫は にゃー と鳴いた



実は あのジイサンからはジョーイ と呼ばれてはいたが、ジョーイと呼んで欲しいのはジイサンだけだった



猫は何でもいいよと言った積りだったが、威厳もあったので



あの兄ちゃんは、ミスターとなずけた



子供たちも納得した



ミスターと呼ばれた猫も、まるで子供と孫たちに接するように振舞った



この兄ちゃんの家は狭く、小さかった



この猫が引き取られたと聞いた、リトルチャグループのアメリカ代表は部下をつれて、この猫に挨拶に行った



リトルチャから、アメリカ代表に見て来いとのメールも入っていた