のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1598

2018-08-31 00:48:39 | 新しい子猫たち 

彼の家の温泉は 敷地内では一時は人気だったが 岩風呂の岩が実はあの鉱物の純度が高いものと判り、家庭用の あの鉱物の破片と云うか、精錬済みの鉱物の粉砕物を入浴剤とする 特別な入浴剤を限定的に作り 敷地内に配布すると ナント言っても往復したら1時間、入浴半時間としても1時間半以上取られるので、若い層にとっては わざわざ行くのが手間になって、長老たちが中心となっていた


 


猫風呂はリトルチャがいいと実感して猫たちに薦めたが、風呂が好きな猫は少なかった。


 


香奈に抱いてもらいたかった 猫は まだ若く、この風呂の効果はそんなには感じなかったが、それでも体の中からリラックスできた。ただ早々に出てきて、体を拭いてもらい、簡単なマッサージを受けるとそれだけで眠たくなって、香奈に抱いてもらうと直ぐに熟睡してしまった。リトルホワイトは疲れていて、比較的ゆっくりとして出てきた時は、もう完全に熟睡していた。ココシロと仲のいいバアサンと香奈が入れ替わっても気が付かなかった、あのバアサンも猫の抱き方は上手かった。リトルホワイトも香奈に抱いてもらうと、体の中から安心感が出て、直ぐに寝てしまった。


 


 


新しい子猫たち No.1597

2018-08-30 00:46:45 | 新しい子猫たち 

ただ魔法の空間の敷地内に住んでいる とは云え、リトルホワイトは この時 働きすぎた。彼の奥さんの父親 をみんなに周知させるために、普段は出ない敷地外にシバシバ出かけた。リトルホワイトは疲れていた。猫は長期間 働く事には向いていない。しかもリトルホワイトも超高齢の猫なのだ。


 


香奈は リトルホワイトを見て 休みなさいと強く言った。香奈が彼の家の地下の温泉に行く日だったので、リトルホワイトを連れて行く事にした。リトルホワイトは風呂がそんなに好きではない。リトルチャは結構好きなのだが、風呂好きの猫はそんなに多くはない。リトルホワイトがぐずっていると、香奈は若い猫にも お前もついてきなさいと言った。この猫も風呂はあまり好きではないが、香奈が好きなのだ。香奈が好きと言う猫は多いが、香奈の家の猫たちは誇りが高い。そんなにストレートには言わないし、表情や動作に出さない。この猫はそれを隠さない、香奈を見ると抱いてといつも言うのだ、この猫は抱いてもらえるかもしれないと思ってついていく事にした。予定は全てキャンセルする連絡もした。リトルホワイトもついていく事にして予定はキャンセルするように事務局に連絡していた。


 


猫用の風呂もあの温泉には用意していた。リトルチャの仕業だった。風呂の後、タオルで拭いてもらい、簡単なマッサージする専門の人をリトルチャは育成したと云うか、専門の人をニコニコサービスに掛け合い、費用も負担していた。その人は女性だった、その後専門の人も追加した。その人も女性だったので、猫用の風呂は女性用の温泉にあった。


 


この女性も彼の家の温泉で準備していた。


 


 


新しい子猫たち No.1596

2018-08-29 00:44:38 | 新しい子猫たち 

彼の奥さんの父親は、リトルホワイトのニャーンが判るとはいえ、判るにつれて、この小さい猫はどこまで考えているのか、怖い程だった。確かにココシロの ニャーンも多くの含みを持っていると 彼の父親とか ココシロの企画会社の奴らは言っていたが、彼の奥さんの父親は実際の場面にいず、実感はしていなかった。


 


リトルホワイトとかココシロ の考えは深すぎて、並みの人間は追いつかない。彼の奥さんの父親も少しは勉強、整理はしたが あくまで アマの域を出ない。リトルホワイトの考えは深すぎて、想像を絶していた。政界の黒幕にして元総理、 与党 ごきげん党の大きなグループの創設者にして、政界、官界の裏を知り尽くしている、陽太 が驚く程深い読みをしていた、ただ陽太も彼の奥さんの父親の翻訳を聞いて、やっとリトルホワイトの真意が判ったらしい、彼の奥さんの父親レベルの知識ではチンプンカンプンは正しい、総理も政界の裏側の事情に詳しい官房長官からナンダカンダと聞いて、リトルホワイトはそれを知っていて、これを言っているんだね。真意を知れば知る程 リトルホワイトは怖い猫とか言っていた。


 


敷地内の猫たちは各分野に広がっているらしい。香奈が人間がボーとしていると今に猫たちの指図で動く時代が来るよとか言ったらしい のは 本当に冗談とは言えない気がしてきた。


新しい子猫たち No.1595

2018-08-28 00:42:04 | 新しい子猫たち 

彼の奥さんの父親 が 実は リトルホワイトそのものではないか との憶測も流れるようになった。


 


普通の田舎のジイサン が 総理とか官房長官にシバシバ会う、猫を可愛がって連れてきて 総理も官房長官もそれを注意しない、あの政界の黒幕と言われている 陽太 にも猫を連れて会う


有力な国会議員、財界の大物、労働組合の大物、海外の首脳とも 猫を連れて会う


 


こんな事が出来る ジイサン こそ リトルホワイト そのもの


 


リトルホワイト の 傘下 と言われている 週刊誌 が あくまで憶測だが との前提をつけて 報道した


 


リトルホワイト の 遠謀とも言えた。リトルホワイトはこのジイサンに企画、コンサルティングの会社を作らせた。リトルホワイト事務局の幹部たちも役員にした。 この企画、コンサルの会社 の企画コンサルの契約料は安く、特に特命の依頼があれば別料金、なければ基本的には雑誌みたいなものが届くだけだった だが 契約した企業はドーンと多く かなりの大企業、有力企業が軒並み 契約を結んだ。


 


リトルホワイト からの このジイサンへの配慮ともリトルホワイト事務局の幹部の配慮とも言えた


 


ジイサンもリトルホワイトの遠謀に驚き、自分の会社から 全て身を引いた。娘の 彼の奥さんを代わりにした。実際には何にも変わらないが、単に少しの株を持つ株主の一人となって、株式をほとんど持つ、ジイサンの家が作った資産管理会社名義が圧倒的に多く、名義としては このジイサン個人は ほとんど関係なくなった。


新しい子猫たち No.1594

2018-08-27 00:40:22 | 新しい子猫たち 

リトルホワイトは実は裏社会ともコンタクトが実はあった。前科者更生組織に入ってきた前科者と云うか刑務所を出所して更生を誓う人たちがいて、もはや裏組織との縁は切りたいと言っている時に リトルホワイトが親分クラスを呼んだ事があった


 


それ程猫語が詳しくない 事務局の幹部が翻訳したのだったが、親分たちは深く感動した。リトルホワイトはそこまで考えていてくれる。傘下の奴にはそう厳命しますと言って帰った


 


親分たちは 傘下の幹部たちに 世の中にはあんな猫がいるのか、リトルホワイトさんには決して逆らうな と強く言った。


 


この話がリトルホワイトの恐怖伝説を呼んだ


 


リトルホワイトに逆らった奴 とか公然と批判した人が東京湾に死体となって浮かんだり、人のいない筈のビルの屋上から落ちたり、観光にいった筈が どこかで刺されて 死体となって発見された事があった。 


 


多くは事故、東京湾に浮かんだ人も酒に酔って海に落ちた、ビルの屋上から足を踏み外したとか刺されて死んだ人も犯人不明で処理されたのだった。


 


挨拶に来た親分クラスの話にもジイサンが翻訳した。年に一回程度は挨拶にくる。リトルホワイトの真意が判った親分たちは、このジイサンにも感謝した、リトルホワイトの真意をここまで説明してくれた。宝石のような言葉を貰っていたのに、今まで それに気がつかなかったと言った。大きな組織が一旦解散して そのまま前科者更生組織に入った事もその後 起きたのだった。