のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.1311

2017-10-31 00:00:01 | 新しい子猫たち 

この社長は 業務拡大路線を右腕となった奴と共に推進していた。この企業が、デッカイ企業に化けるのは時間の問題と言われ、地元ではあの企業は本社を東京に移転するのではないかとも噂されていた


 


たが 突然 社長は、新しい企業は従来の建築土木業界の大手と共に、ジブや香奈ファイナンシャルなどの投資グループと共に起こし、そこに日本全国ないし世界との交渉、協力関係を任せる事にした


 


この企業とは連絡・協力関係は取るものの、今までの地元重視の姿勢を貫く 田舎の会社として進んでいく事にした


 


親父さんは


それでいいのか、君は新しい会社に行かなくてもいいのか ジブには頼むので、新しい会社の社長には絶対なれるよ、本当にいいのか 


 


とクドイ程 念を押した。いや私は今の会社に残ります、今までの路線を一緒に進めた彼も残ると言ってます。若い、これから頑張るぞと云った奴らを新しい会社に送り込みます


 


親父さんは


有難う、これからも頼むよ、ワシは大きくなるよりも地元で頑張ってもらう方が実は大変ありがたい、先祖伝来の会社だけに地元に密着して欲しいのは山々なんだが、企業として大きくなるのを君が選ぶと思っていたよ。


 


と言った。


 


 


新しい子猫たち No.1310

2017-10-30 00:52:36 | 新しい子猫たち 

前科者たちの組織にも頼み、ある人が入社した、金融絡みの犯罪を犯していた、すっかり真面目になったが、もう普通の会社には入れない。更生を支援する組織の仕事をしていたが、この時に この会社に入り、社長の右腕になった。


 


偶々 実家がこの地方にある奴だった。このグループ企業は、地域では由緒正しい企業グループだったので、実家の人たちは大層喜んだ。


 


コイツは大層優秀だったので、社長はもっとこの更生施設なる組織からの入社を増やそうとしたが、コイツは単純に我々の組織からの採用を増やすのは考えものですと言って、地元で一癖も二癖もありそうな奴らも混ぜた。


 


この会社は突然と大きくなっていく過程だったので、人はナンボでも欲しかったが、そこは調整していた。


 


従来からの優等生も当然入れた。技術畑は、向こうから優秀な人材が入ってきた、焦点は、経営と管理、そして経理畑だった。ジブや香奈ファイナンシャルからの地元に縁のある人たちは入ってきた


新しい子猫たち No.1309

2017-10-29 00:00:37 | 新しい子猫たち 

 


この社長は焦った。もっと先の話と思っていた。何しろ相手は世界のジブ、下手すると簡単に飲み込まれてしまう


 


元々 この社長は頭はそこそこ切れたが、地元のそこそこの資産家のボン、しかも次男、甘やかされて育った。大学出て普通の会社に入って、喧嘩して直ぐにヤメ、家に帰っていた。父親が心配して、あの親父さんに頼み、土木会社に帳面つけの積りで入った。


 


土木会社は技術はしっかりとしていたが、管理とか経営の才のある奴はいない。根性も親父さんにつけてもらって、技術の古参たちにも可愛がれて、ここまで上がった


 


直ぐに親父さんに電話した


 


親父さんは、


 


君 チャンスなんだよ、ジブは簡単に飲み込んでしまうような組織ではない。相手を大きくしようとしてきた。だから世界のジブになった。ワシが責任も持つ。ジブとの協力関係をつけるようにしな、ただ、ワシがワシが、自分だけの利益と云う姿勢は止めな。自分だけの論理は物事を小さくしてしまう。相手の利益を大事にしてこそ、自分も大きくなれる。君の普段の考えを言っていればいいのだよ


 


親父さんの激励で、ジブとも話し合いも出来た。親父さんは伝手を頼って、ジブ総研の経済研究所にも頼んだ。ジブの部長も共同で依頼する形にしましょうと云って、この会社にもジブにもメリットのある、協力関係ができた。


 


 


新しい子猫たち No.1308

2017-10-28 00:00:26 | 新しい子猫たち 

世界の資源、エネルギーを握るとまで言われた奈津美、世界のハゲタカとも言われた 瑠璃だったが、香奈の迫力に比較すると普通の姉ちゃんのように。この社長には感じる事が出来た


 


香奈が去った 後は 和気藹々と逆に話が出来た


 


香奈オフィスが九州で展開している スポーツビジネス、まあ実際は地下鉱山を隠すためのものとも言えたが、この話もでて、社長も軽いノリでクループ企業として協力できる所は協力していきますと答え、瑠璃までノリで、敷地内近くのスポーツセンターを九州に似たような施設を作ってもいいかも、検討させるね。君たちのグループは九州で根を張っているらしいから、協力してね、具体的には あの法律ゴロたちに検討させるよ


 


そしてこれは単なる茶飲み話ではなくて、実際に地下鉱山を抱える、ナンダカンダのスポーツ施設となって、香奈オフィス、瑠璃興業そしてグループにとっても ゼニ儲けにも繋がる話となった。


 


ただこの時は 軽いノリで三人が言っていただけだった。


 


和気藹々とした雰囲気だったが、突然と電話が鳴った


 


ジブの管理の常務にして部長のジイサンからだった。


 


会長から命令されました、差し支えなければ、急ですが、帰りにジブ本体に来てもらえませんか、今日は私はたいした用事がない、私が直接担当はしませんが、担当も紹介したいと思います。


新しい子猫たち No.1307

2017-10-27 00:45:14 | 新しい子猫たち 

ところが この訪問は、単なる訪問にはならなかった。挨拶程度では済まなかった


 


事前に話している時に、奈津美はお母さんは大体、家にいるので、家の方に来てくださいと言っていた


 


家は香奈の家で事務所も兼ねている、デッカイ家だった。社長も緊張して行った。


 


奈津美の部屋、香奈オフィスの社長室で奈津美に挨拶すると、簡単に挨拶を交わされ、母も待っているからといわれ、会長室へと一緒に行った


 


奈津美は、自分より相当年上の筈が、まるで若い姉ちゃんのような容貌、世界のエネルギー、資源業界を牛耳っている人とは思えなかったのにビックリしていた。


 


会長室に行くと、奈津美とは歳はそんなに変わらん姉ちゃんが二人いた。奈津美が祖母の香奈です、母の瑠璃ですと二人を紹介されて、又ビックリしていた


 


まさか世界の経済を牛耳る香奈に会えるとは、予想もしてなかった。香奈は挨拶はいいからと云って、色々と聞いた。これが香奈の簡単なテストだった。この会社のあらゆるデータは全て香奈の元に集まっていた。


 


香奈は、


ジブの管理の常務に連絡を取って会ってね、瑠璃と奈津美にたいして、ジブも入れた協力体制を作るので、話し合いのための人選を進めてね


と云って、瑠璃も奈津美も判りましたといって、おとなしかった。


 


香奈は


これからジブに行くので私は中座しますが、後は宜しくね


と云って出ていった


 


 


あまりの事にナニも言えず、ハイハイとしか言えなかった。若そうに見えるが、たいした迫力と云うしかなかった


 


天下のハゲタカといわれた瑠璃でさえ、オトナシク見えた。