のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1346

2017-12-15 00:00:22 | 新しい子猫たち 

今回 送ってきた中では おやっさん の作品が やたらと多かった。実は加代子は弟子たちの中の一人の作品が気に入った。感性がいいと思った。おやっさんの弟子たちの感性はみなそれぞれに素晴らしいと感じていた。


 


加代子のアメリカの会社の責任者は、今やすっかり 神三郎と加代子の家族の一人と思っていて、責任者と奥さんもそれぞれ一個づつ貰った。神三郎はおやっさんの作品で簡易包装しているものを結構貰った。病院の関係者にあげたいと言って、加代子も、それはあの人の気持ちに沿っていると言った。元々寡作と云われている おやっさんだっだのに、こんなに多くの作品に号をつけた 理由の一つがそれだろうと加代子は察していた。加代子は逆に若い弟子の作品を気に入ってそれを貰った。


 


加代子は、礼状の作成をアメリカの会社の責任者に頼んだ。勿論 この人が作るのでなくて、このおっさんは、今や 洋太郎と懇意になっていて、洋太郎は若い時は色々とあったが、今や礼儀に煩いジイサンとして知られ、誠実がモートーの筈の紡績ではあるが、一方調査機関についても詳しく、ジブの調査網も洋太郎が紹介した程だった。加代子があのおやっさんの作品を1個余分に渡したのもそれは洋太郎用として渡しているのは、加代子とアメリカの会社の責任者にとっては、暗黙の了解であった。


 


それに加代子はアメリカの会社の責任者に調査依頼をしていた事があった。ジブのタックスヘイブンの資産管理会社対策は、進んでいて、アメリカのカヨコファイナンシャルは、アメリカの香奈ファイナンシャルと同じように、それと同調していたが、日本のカヨコファイナンシャルはこれに同調せず、この対策がどうも不明瞭ではないかと加代子は考えていて、指導するように言っていた。ナンダカンダと含みを持っていた。