のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1344

2017-12-13 00:08:54 | 新しい子猫たち 

おやっさん は既に 単なる陶工では勿論なかった。加代子がどういう人かは調べた。治部一族は美術品を集める事が好きな人が多いが、その中でも 香奈に続く、高級品、骨董品を集める事で有名な人だ、加代子が保有していると言ってもいいホテルでは国宝クラスの美術品、骨董品が溢れているホテルだった。


 


おやっさんは 純粋に 神三郎への感謝の気持ちで作陶する事を忘れたものではないが、加代子に自分の弟子たちの才能をアピールしておきたいと考えた。それでナニかの道が開けるかもしれない。


 


作陶の時にも弟子たちに お前たちも自分の感覚に従って、自分たちもこれと思う作品を作れと言ったし、今までの弟子たちの中でも有名でもなかった人たちをよく見て、おやっさんがこれは思う人たちを指導していった


 


もう既に有名になっていた弟子たちは、おや と思った程だった。勿論作陶の時間は限られていたし、細かい下準備は弟子たちがしていた。


 


ある弟子


おやっさんを見ていると、昔の場面を思い出すよ。私もあういう風に教えてもらった。アイツはそれ程光る素質があったのかね


 


もう一人の高弟と云ってもいい弟子


才能を見つけるのは おやっさんの特技、言っては悪いが 君もそんなに光る才能があったのではないが、おやっさんが目をかけて育てたんだよ。もっとも私もそうだったのかもしれないが