のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1341

2017-12-10 00:00:10 | 新しい子猫たち 

実は おやっさん は 才能を見つけ育てる事には優れてはいたが、負けず嫌いの面も持っていた。


 


しかも冷静に才能を見れる人でもあった。おやっさんが作陶を止めた時点では おやっさん が 弟子たちの上にあったが、直ぐに追い越されるだろうと思っていた


 


そうなる前に、理由も言わず、作陶を止めた。ただ それを知ってか知らずかは判らないが、この工房の責任者は、おやっさんに経営の真似事をさせて、おやっさん は この工房を一つの企業にした。勿論 創業家の親父さんさんの全面的協力の元に進められていた。


 


おやっさんの弟子たちは有名な陶工として知られるようになった。有名な陶工を抱える陶磁器メーカーとして知られるようになった。有名な陶工となってもこの会社を離れる事がなかったのは おやっさんの時折のアドバイスを大事にしていたからだった。定期的に収入がコンスタントにあるのも魅力的ではあるが、総合プロジューサーとしての おやっさん の 一言 には万金の価値があったし、おやっさんは師匠としては魅力的な人物であった。


 


 


おやっさんは 創業家の親父さんが全てを判って、それを進めていたと心の中で確信していた