僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

夫は妻のことを何と呼ぶ?

2017年03月07日 | 雑記

安倍首相が、衆院予算委員会で「森友学園」に関することに答弁しているのを聞いていて、ふと思ったことがある。話の本質とはゼンゼン関係ありませんけど。

安倍首相は当初の答弁では昭恵夫人のことを「家内」と呼んでいた。例えば、
「土地の売買については私も家内も事務所も、一切関わっていない」
という具合。

それが、しばらくすると「私の妻は…」に変わった。あれは何でだろう?と、少し気になった。たぶん、普段は家内と呼んでいるのだが、国会答弁で使う言葉としてはふさわしくない…と自分で気がついたか、誰かから提言があったからか知らないが、それで言い方を変えたのだろうか。

「家内」という言葉は、女性は家の中で家事をするもの、という昔のイメージが漂う。女性の地位向上をスローガンの一つに掲げる安倍首相が、国会で「家内」と言ったとき、僕はいささか違和感を覚えた。こういう呼び方はよろしくないのでは、と思っていたところだった。それがある時点から「妻」に言い換えるようになったので「そうだよね」と得心したのでした。


自分の妻をどう呼ぶかについては、僕は以前から興味がありました。

大阪では「うちの嫁さん」とか、年配者になると「うちの嫁はん」、もっと年寄りになると「うちのおばはん」「うちのおかん」などと言う(笑)。最近では若い人が「うちの嫁」と言うのが増えてきている。でも「嫁」って、姑が息子の妻に対しての用語では? ま、言い方は時代と共に変わってきますけどね。

ほかにもいろんな呼び方がある。刑事コロンボじゃないが「うちのカミさん」とか、一昔前は「うちの女房」が主流だった。しかし、正式に、といえば「妻」である。戸籍には「妻」って書いてあるんだもんね。「嫁」とか「女房」とか、書いていませんよね。ただし、くだけた会話の中では「妻」とは言いませんしね。あくまでもスピーチの時や文章に書く時の話ですけど。

余談ですが、ある時モミィが「妻」という漢字を見て「どく(毒)」と読んだので、大笑いしました。…というのはウソです。すみません(何だそれは?)。

で、僕の場合は、人との会話の中では「うちの嫁さん」と言い、ブログでは「妻」と書いています。ある方のブログには、奥さんのことを「おっ家内」と書かれており、笑いました。そういえば、
「いい家内 10年経ったら おっ家内」
というサラリーマン川柳がありましたっけ。

ところで、最近目立つのが「奥さん」と言う人が増えてきたこと。人の奥さんでなく、自分の妻を「うちの奥さん」と呼ぶんですよね。テレビのタレントなど「うちの奥さんがね~」というのがどんどん増えてきている。女性(妻)を尊重して言っているのか、妻が怖いのか(笑)、何となく格好いい言い方と思っているのか、仲のいい夫婦であることをアピールしようとしているのか、知りませんけどね。夫婦の離婚が急増している今日、一方では夫が自分の妻を「奥さん」と呼ぶのが増えているんですよね。これも一種の流行かも知れませんが。

ただ、僕が愛読する村上春樹さんは、以前からず~っとエッセイで、自分の妻のことを「うちの奥さん」と書いている。それで一時、僕も真似をしてブログに「うちの奥さん」と書きたい衝動に駆られたけれど、やめました。春樹さんは僕と誕生日が3日しか違わない同世代ですが、おしゃれな人気作家・村上春樹だからこそ似合うわけでね~(何ごとも、人によりますねん)。


とまぁ、妻をどう呼ぶか、というお話でしたが、逆に妻は夫をどう呼ぶか、という話もしなければね。ま、たいては「うちの主人」でしょうけど。

でも、先日もご紹介した下重暁子さんの「家族という病」という著作の中で、「日本人の女性のほとんどは夫のことを主人と言うが、自分は絶対にそう呼ばない」という一文がありました。まぁ、主人という呼称自体、「家内」の対応語みたいなもので、家庭では男が主役である、ということを字で表しているようですが、習慣として定着している呼び方であり、実際には夫を尻に敷いている妻も、人には「主人」と言うわけですよね(笑)。

じゃぁ下重さんご自身は夫のことを何と言っているかというと「つれあい」だそうです。本の中でも何度も「私のつれあいは」という言葉が登場していた。そういう表現も、これからの時代、増えていくのではないでしょうか。

僕が通うスポーツクラブでは、ほとんど年配の女性ですが、たいていは「うちの主人」と言いますね。中には「きょうはうちの亭主が不在だからお昼ご飯作らなくていいわ」という「亭主」という懐かしい言葉を使う人もいます。

また、若い女性の中では「今日は『旦那』が子供をみてくれています」と言う人もいました。同じく若い人は、配偶者を「パートナー」と呼んだりしています。これからは、こういう響きのいいおしゃれな外来語がさらに数多く使われていくんでしょうね。

外来語と言えば、「夫」は英語で「ハズバンド」。
最後にサラリーマン川柳をもうひとつ。

「ハズバンド ハズをとったら ただのヒモ」

「なんのこっちゃ話」を、ついダラダラと書いてしまいました。

失礼しましたぁ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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ニュースを見てた (みゆき)
2017-03-07 15:11:27
娘も「家内じゃなくて妻…?」と こちらを見ながらつぶやいたので、
「ん〜。家内は下手すると差別用語になりかねないからねぇ」と、私。
なんとなく違和感を感じるのは「妻」という言い方が話し言葉として通用してないからですかね!?

ちなみに私は「うちの旦那」です。
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ほのぼの (のん)
2017-03-08 08:21:02
お家でもそういう話題が出ていたのですね。
やっぱり、思うところは同じですね~
たしかに「うちの妻は…」とは普通の会話では馴染みにくいですが、
国会での発言となると、やはり「家内」はちょっとねぇ。
今日は国際女性デーでもありますし(飛躍しすぎ?)

「うちの旦那」は響きがいいですね。
ほのぼのとした雰囲気が漂っています。
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