僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

禁酒生活1ヵ月レポート

2011年06月28日 | 心と体と健康と

禁酒をして1ヵ月以上が経った。 今日でちょうど5週間だ。

20歳の時に飲酒を始めてから今日までの何十年というもの、
1ヵ月以上も飲まなかったというのは、これが初めてであろう。

職場の野球チームの練習中に足を骨折して仕事を休んでいたときも、
生まれて初めて不整脈が出てしばらく安静にしていたときも、
その不整脈の心臓カテーテル手術で入院をしたときも、
糖尿病の数値が上がり医師から禁酒を促されたときも、
一過性脳虚血発作で約2週間自宅療養したときも…

それぞれ、一定期間、禁酒をしたことはある。

しかし、どれも最大で約3週間までで、1ヵ月も続けていたことはなかった。
しかも今回は、やむを得ぬ事由ではなく、自分の意志で行ったものである。
そこのところが、これまで経験済の禁酒とは大きく意味合いが違っている。

一時は専門病院へ行き、アルコール依存症の治療を受けようと思った。
自分の意志だけで禁酒するなど、絶対に無理だと思い込んでいたから。

そして大阪・天王寺にある専門クリニックへ電話をした。
電話に出られたケア・マネージャーさんと話をしたあと、
いよいよ治療を受けることを決め予約申し込みをした。
それでは2週間後に来てください…ということになった。

その2週間の間、自分の意志で禁酒をした。それほど辛くはなかった。
再びクリニックに電話し、ケア・マネさんに  「自分で出来そうだから」
と言い、もし出来なくなったときには治療を受けますから、と伝えた。

この事実経過が、僕にある種の覚悟を植えつけることになったのだろう。
今になって思えば、クリニックに電話したことが、大きな転機になった。

1ヵ月余りの禁酒で、体の調子や生活内容がどう変わっのたか…?

 ………………………………………………………………………………

体調にはいろいろな変化があった。

睡眠障害がさらにひどくなったこともそのひとつだったけれど、
禁酒しはじめてから数日経ったある日、突然「頻尿」が起きた。
トイレへ行って30分ほどしたら、またオシッコに行きたくなる。
それが2日間ほど続き、こりゃ~困ったことになったとビビッた。
ただでさえ、お医者に行くのがイヤなのに、こんな症状で行くなんて…

落ち込んでいると、3日目くらいから普通に戻ったので、ホッとした。
禁酒と関係あるのかないのかわからないけれど、初めての経験だった。

そんな初めての経験が他にもあった。

ある朝、部屋で物を取ろうとしゃがんだ瞬間に、背中に激痛が走った。
「あ、痛っ。 うぅ…」 とその場にうずくまり、そのまま動けない。
ちょうどモミィを幼稚園に送っていく直前だったが、
妻に代わってもらい、1時間ちょっと寝転んだままだった。
痛みは徐々にゆるみ、2日後には普通に戻った。

ブログを書き終えた後、急に吐き気とめまいと寒気がして、
床に座り込んでしまったこともあった。

めまい、吐き気、寒気には、その後も一定期間悩まされた。

腰痛、とくに股関節あたりの痛みが激しくなったこともあった。

最近では、前回書いた指先のつぶつぶもあった。
(美人女医さんのおかげで劇的に治り始めていますが)

どの症状も禁酒との因果関係はわからない。
禁酒しなくても、そんな症状が出ていたかも知れない。

しかし、ものの本によると、禁酒には過度なストレスがかかり、
そのストレスから、体のあちらこちらに異変が起こりやすい…
ということも書かれてあったので、無関係ではないかもしれない。
耳鳴りも最近、かなり大きくなり、今まで以上に悩まされている。
さまざまな形で 「禁断症状」 みたいなものが出ていたのだろう。

禁酒そのものは、さほど辛いものではなかった…
と前述したけれど、それは 「思ったほど…」 という注釈つきであり、
実際は、全くないということではなく、やはりそれなりに辛いものだ。

飲みたい! …と思うことはしょっちゅうある。
それより何より、ビールのない夕食、というのに戸惑う。

夕食が近づいてくると、晩酌の楽しみを思ってワクワクする…
そういう永年の習慣がなくなるというこの「喪失感」は大きい。
その時間帯にぽっかり大きな穴が開いたような気分である。

これまで1時間以上、時には2時間ぐらい、食卓に座っていた。
ビールやチューハイを飲みながら、しゃべって食べて、という夕飯。

それが、いきなり白いご飯を前にしても、何をどんな順序で、
どんなスピードで食べていいのやら…
そんなことすら、わからない。 (アホやがな)

仕方ないのでジンジャエールをビール代わりに飲んでいる。
それでも夕食に30分もかからないのだから、拍子抜けする。
これで1日が終わってしまうのかと思うと、あまりにも寂しい。

…が、それも、まあ、気持ちの持ち方次第なのだろうとは思うけど。
もともとお酒を飲まない人が、夕食を寂しいとは思わないでしょうからね。

うちの妻にしても、アルコールはいっさい口にしない。
結婚以来、ずっ~といっしょに夕食をしているというのに、
どんなペースで僕の長い晩酌につき合ってくれていたのだろう、と改めて思う。

2年余り前に仕事を退職して、日常生活は激変したけれど、
今回、禁酒により、また生活が激変したわけで、
しかも今回の「激変」のほうが、より強烈にわが身に応えるのだ。

しかしこの「激変」が悪い方にばかりに向いているわけではない。

肝心の、良くなったことについても、書かなければならない。

「禁断症状」をほぼ乗り越えたと思われる今は、体調は上向きだ。

当然のことだけど、禁酒によるプラス面もいろいろと出てきている。

何より、これまでの慢性的な下痢症状がなくなった。
これまで、毎朝、お腹をこわしたような状態だったのが、
これが自分の体か…? と驚くほど、しっかりした便通に変わった。
これだけでも、大きな変化である。

次にビールからの摂取カロリーがなくなった分、体重が減った。

気になっていたお腹のポッコリも、かなり引っ込んできた。
少し窮屈だったTシャツも、ゆったり…な感じで体を包んでくれる。
ジョギングをしていても、体のダブつきを感じなくなり、軽快になった。

二日酔いがないので、怠けグセも少しは影を潜めたのか、
スポーツジムの水泳にも、ほぼ毎日通っている。

また、夕食後の時間が増えて、いろんなことが出来るようになったが、
特に、モミィに買ったエレクトーンを、自分でも練習するようになった。

本屋さんで幼児用のピアノの教材を買ってきて一人で練習をしてみる。
右手でメロディは何とか弾けても、同時に左手で伴奏を弾くのが難しい。
両手の指をたどたどしく動かして 「メリーさんの羊」 などを弾いたりしている。

昔から音楽は嫌いではないので、夕食後のひととき、
酒に酔う代わりに、鍵盤を叩いて「ピアニスト気分」に酔うのだ。

そんなとき、禁酒もいいものだなぁ … とちょっとだけ思ったりする。

まあ、あくまでも、ちょっとだけ … ですが。

 

 

 

 

 

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