僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

エンドウマメ秘話

2015年08月06日 | 日常のいろいろなこと

モミィは現在、小学4年生で、
担任の先生は1年ずつ変わっていった。

今年の4月、4人目の担任となったのは若い女性の先生だった。
大学を出て、去年、初めてこの小学校で教諭になられたそうだ。
つまり、先生になりたてホヤホヤの方なのです。


授業参観に行った時、授業の進め方がとても上手なのに感心した。
国語だったが、クイズ形式で生徒たちの関心を高める手法で、
見ていた保護者たちもつい惹かれてしまう内容の授業だった。

若くてチャーミングなだけでなく、見るからに熱心で、
指導者としての素養もかなりのもの…とお見受けした。

その先生はエンドウ先生と言い、モミィがもらってくる学級通信には、
「エンドウマメ」というタイトルがついていた。

これを見て、僕は30年ほど前のことを思い出した。


次男が、今のモミィと同じ4年生ぐらいの時…
担任の先生が、やはりエンドウという女の先生だった。
(学校も、今と同じ小学校である)

次男はエンドウ先生のことを家で「エンドウマメ先生」
と言うので「そんなこと言ったらあかん」とたしなめた。

しかし次男は「みんな言うてるねんで」と笑う。
「先生に聞こえたら叱られるで」と僕が言うと、
「だいじょうぶや。先生には絶対知られてへんから」
と言いながら家で「エンドウマメ先生」を繰り返した。


これが約30年前のことで、そんなことは、すっかり忘れていた。

それが、今回モミィの担任になったのが「エンドウ」先生だったので、
「あぁ、次男のときと同じ苗字の先生やなぁ」と思い出したのである。

そこへ、学級通信で「エンドウマメ」と書いてあったのだから…
これには、もう、クスっと笑わずにはいられなかった。

30年前は、子どもたちが陰で「エンドウマメ」と言い、
先生に知られたら叱られるので“極秘”を貫いてきた。

しかし、30年後、モミィの担任になった若いエンドウ先生は、
学級通信に自ら「エンドウマメ」というタイトルをつけられた。

次男の時は、子どもらが陰でつけたあだ名の「エンドウマメ」が、
今回、本物の「エンドウマメ」として、登場してきたのである。


この話をぜひ、現在の若いエンドウ先生に伝えたかった。

そこへ、先月の夏休み前、保護者懇談会が学校で行われた。
保護者と先生が1対1で、子どもに関する懇談をするのである。

わが家では、新学年になって先生が家庭訪問に来られる時は、
妻が家で先生を迎えてお話をする。しかし、学校での懇談の時は、
僕がひとりで学校へ出かけて先生と話す…ということになっている。

つまりホームでは妻が先生を迎え撃ち、
アウェイでは僕が学校へ乗り込んで行く(笑)。

それが、わが家での決めごとのようになっていた。


だから今回も僕がひとりで、指定日の指定時間に学校へ出向いた。

廊下で順番を待った後「こちらへどうぞ」と呼ばれて教室に入った。
目の前で見ると、先生はやはり若いし可愛い。なんとなくソワソワ。

「はじめまして。モミィのパパですぅ」といきなりギャグを飛ばすと、
「あはは、お爺様でしょ」と先生。「うっ、バレましたか?」と僕。

(あのなぁ…。ここはガールズ・バーと違うねんで!)


先生からひと通りモミィの学校での生活ぶりを聴かせてもらい、
さらに通知簿を見せてもらってモミィの成績の説明を受けた。

僕も、尋ねられるまま、モミィの家庭での様子などを話した。

主なことは話し終わった…。よし、今だ!

そこで僕は、例の話を切り出した。

「実は30年前ですが、次男の担任の先生が…」
…エンドウ先生という方だったということと、
みんな陰で「エンドウマメ」と言っていたこと、
そして、それを家でたしなめたこと。それでも次男は、
「先生には内緒やからだいじょうぶや」と言ったこと…

そういうことを話すと、
「えぇ…? そうだったんですかぁ」と先生が屈託なく笑った。

「今回、学級通信の題が『エンドウマメ』になっていましたので、
 えっ…? と思って30年前のことを思い出しました」と僕。

そして、
「ついに、30年越しに本物のエンドウマメ先生にお会いできました」
そう言ってあははは~と笑った。先生も同じように、あはは~と笑った。

「わたし、子どもの時から『まめ』っていうあだ名でした」と先生。

懇談時間は1人当たり15分である。

時計を見たらそれを少しまわっていた。

「あ、すみません。つまらないことばかり言いまして…」
と頭を下げ、先生に見送られて教室を出たのでアリマシタ。


今日の話はこれで終わりです。

「それがどうした」系の話でしたね。 失礼しました!


それにしてもポニーテールの先生は、
アイドルのように可愛い先生でしたよ~。

…と、またまた、失礼なことを!

 

 

 

 

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