僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

予想どおりの結果…? 松原市長選

2009年06月01日 | 議会&役所

昨夜10時を過ぎてから、何人かの知人からメールをもらった。
松原市長選挙の開票所から、経過そして結果の報告だった。

結果は…
Sさん、つまり澤井さんが 23,066 票
Uさん、つまり梅木さんが 18,277 票

おおかたの予想通り、38歳の澤井さんが市長に初当選した。

今回の選挙には、昨年11月以降の市立松原病院の閉鎖問題が、ひとつの大きな焦点になっていた。今年に入って中野市長のリコール運動にまで発展したときは、今回の市長選挙は相当盛り上がるのではないかと予測された。

しかし、リコール運動も尻すぼみになり、病院閉鎖反対派の勢いを受けて誰が立候補してくるのかと注目していたら、まあ、言ってはなんだが、梅木さんという人は知名度も低いし、僕なんかもほとんど知らなかった地味な存在の人であった。この人を推した団体(政党?)は、本当にやる気があったのかどうか疑いたくなる。あれだけ病院の閉院を「暴挙」だと市民に訴えていたわりには、本気で市長の座を取りに行く気概に欠けていたと言わなければならない。

まあ、まかり間違って病院閉鎖反対派が市長に当選したとしたら、実際のところ、どうするつもりなのだろう。いまさら病院を復活などできるはずがないし、またぞろ大きな赤字を膨らませていくことが明らかである。そんな、現実にできそうにもないことを公約に掲げて当選するほど、世の中は甘くない。


ところで、澤井さんといえば、今でもよく覚えていることがある。
澤井さんの父親(故人)はかつて連合町会の会長で松原市では有名人だった。

15年以上前になるが、僕が広報を担当していたとき、町会も併せて担当していた関係で、この連合会長さんの家に何度かお邪魔したことがあった。
居間で連合会長さんと話していると、二階からのっしのっしと大柄な若い男性がスウェット姿で降りてきて、「あ、どうも…」とつぶやきながら別室へ歩いて行った。
「息子さんですか…?」と僕が会長さんに尋ねると、
「ああ、そうや。息子や」と会長さんは答えた。
その人が、今の澤井さんであった。
当時、大学生だったその澤井さんが、まさか後年、松原市長になるとは、むろんそのときには夢にも思わなかった。

澤井さんは昭和46年生まれである。
昭和46年と言えば僕が市役所に就職した年である。
僕が役所に入った年に生まれ、退職した年に市長になったわけだ。
ふ~む。

ただ、アナザービートルさんもおっしゃっていたように、若ければいい、というものではない。今の松原市は、誰が市長になっても、前途は多難である。

今後、どういう行政手腕を発揮していくのか、まったく未知数であるが、
どうか、死力を尽くして松原市を立て直してほしい。


…ここからは全く余談になるけれど。

澤井さんは、このブログなどむろん読んでいないだろうから、ちょっと内緒の話を書いてみるが、澤井さんは1昨年から去年にかけての1年間、市議会議長をつとめた。僕はその時、議会事務局長をしていたから、職責上、澤井議長とは、ほとんど毎日のように携帯メールで連絡を取り合っていた。

そして、澤井さんが議長をやめてしばらく経ったとき。
ある日、僕はうっかり澤井さんからメールが来ていたのに気がつかなかった。

そのあと、澤井さんが僕のところへやって来て、
「メール出したのに、議長をやめたら返事もくれないんですね。冷たいなぁ」
と、ケラケラ笑いながら冗談を言った。
「あ、いや、そんなつもりじゃなかったんです。気がつかなくて」
「いやぁ、議長をしているときは、すぐに返事をくれたのになあ」

そして、昨晩…。
僕は澤井さんに「ご当選おめでとうございます」とメールを打った。

しかし、一夜明けた今も、まだ返事は来ない。
そりゃ、人生で最も忙しい瞬間だろうから返事なんて来ないに決まっている。

でもな~。

「澤井さん。あんた、市長に当選したら、とたんに冷たくなったなぁ」

と、今度は僕がそれを言う番である。ケラケラ。

                  ( 6月1日 午前7時42分 )

 



* 追伸1  昨日のブログは、驚くほどアクセス数が多かった。
       ランキングにも入るほどの数だった。なんでやろ…?

  
* 追伸2  このブログを書いた約2時間後の午前10時前に、
      
澤井さんから、丁寧なお礼のメールをいただきました。
       どうも失礼をいたしました~ (1日、午後1時)。

 

 

 

 


 

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6 コメント

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応援してますよ (アナザービートル)
2009-06-01 20:12:22
のんさん繋がりの澤井さん、応援してますよ。
私は堺市の人間ですが、今回のことで、松原市の動向に目が行くようになりそうです。
もともと政治的な人間でありませんが、陰ながら応援しています。
若さの特権を生かして、どちらかと言えば、橋下氏のようなアグレシーブ(?)な、鋭いメスを状況に入れて欲しいですね。
若ければいいというものでもありませんが、
この先何十年も先を見据え、生きることが出きるということで、初老の方よりも、幾分軍配が上がると思います。
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お互い、非政治的人間ですね (アナザービートルさんへ)
2009-06-02 06:05:28
まあ、よく知っている人が市長になられたのはよかったかな~、と思いますが、それと市長としての才覚・力量とはまた別問題ですから、今後、どう展開していくのか、見守っていきたいと思います。

ところで、
僕もアナザービートルさん同様、政治的な人間ではありません。
文学的人間です…(って言い切れたらどれだけいいか!)。えへへ。
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ニュースで (yukari)
2009-06-02 20:21:01
拝見しました!なかなかのイケ面さんですね(^^)
私も、のんさんの知人と言うことで何か親近感が沸いて応援したくなります。
本来ならば、のんさんが立候補してもよかったのにね。でも、若くとも周りのベテランの知恵を拝借しながら頑張って欲しいです。
ほんと、昨日のブログは松原市民さんのコメントも多くて、ブログの力を改めて感じました
返信する
投票結果 (もしもしピエロ)
2009-06-03 11:16:21
今回の選挙は、実際は対立候補の票はもっと伸びていると思います。といっても逆転していたかまでは不明ですが。
というのも私どもの両親も長らく市民病院にお世話になっており、閉院になってから他市の病院に通っております。もちろん私が車で連れて行きます。
地元の投票所には、駐車場が無いので結局選挙には行きたくてもいけないのです。
平日仕事を休んでまでも不在者投票のために市役所まで連れて行くのはためらいました。ですので投票用紙は今でも手許に残っています。
結構高齢者で同じ環境の方もいらっしゃったはず。
松原に多くある老人ホームに入所されている方も全員が投票できたのでしょうかね。
このような高齢者が例えば郵便などで簡単に投票できればかなり投票率が上がったのではないかと思っています。
新市長には、小児科救急の復活はもちろん、選挙のあり方を一つとってもそうですが高齢者にも優しい市政をお願いしたいです。反対票の重みを彼はわかっているのかなあ。
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因縁 (yukariさんへ)
2009-06-05 17:17:48
新市長は若いだけに、周囲の取り巻きのレベルによって、その手腕が大きく左右されることがあるかもしれませんね。

ところでこの新市長は、先に書きましたが、僕が役所に入った年に生まれ、僕が退職するときに市長選挙に当選するという、何か因縁めいたものを感じていましたが、もうひとつ因縁があります。

新しい市長の任期は、6月17日から始まります。
この、6月17日というのは、僕が、40年前に東日本を自転車で一周した旅行に出発した日なのです。この日は僕にとっては格別の日で、毎年、この日は一杯のみながら、あの自転車旅行の思い出に浸る日です。

市長として船出をする日が、40年前の自分の自転車旅行と同じ日というのも、
何か不思議な思いを感じます。
もっとも、こんなことを大仰に書くと「それがどないしてん?」と言われそうすが(笑)
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貴重なご意見ありがとうございます (もしもしピエロさんへ)
2009-06-05 17:33:13
先日、英会話教室にいっしょに通っている松原市在住の若い男性に、
「市長選挙には行きましたか?」と聞いたら、「いいえ」という返事でした。

「候補者の姿も見なかったし、だいたい急に選挙が行われた感じで、なんかよくわからないままに終わってしまいましたね」と言われていました。

街頭で住民に政策を訴えるよりも、各党の推薦を取り付けることのほうがはるかに票につながるというのが、悲しいですが実態です。そしてまた、高齢の方をはじめ、投票に行きにくい方たちを、どうサポートするかということには、選挙管理委員会もどこまで熱心に考えているのか…。

選管事務局は常に「投票率を上げるために最大の努力をしています」と言っていますが、それは啓発活動を広める、ということに重点が置かれており、もしもしピエロさんのおっしゃっているような、弱者の方々への現実的かつ具体的は対応は、まだまだ不十分なような気がします。

大変貴重なご意見だと思います。
これからは、(僕もそろそろ高齢者の仲間入りをしつつありますが)、どんどん高齢化が進む中で、医療や福祉の施策がきめ細やかに行われなければ、住民の方々を幸せすることができません。微力ですが、また落ち着いたら、そういう切実なご意見があったことを、新しい市長や、選挙管理委員会にはお伝えしたいと思っています。
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