僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

昔は、よかった?

2017年09月22日 | 日常のいろいろなこと

ある程度の年齢になってくると、「昔はよかったなぁ」という言葉がつい出てしまう時がありますね。今の時代は何かと便利になった(なり過ぎた?)ようですが、人は多少不便な方が幸せを感じやすいという側面もありますよね。

また、何もかもが短絡的になって、殺伐とした人間関係も増え、昔では考えられないような犯罪も急増しています。夫婦や親子など近親同士の殺人事件があまりにも多すぎるし、「YouTube(ユーチューブ)」というものにアホみたいな動画を載せて自慢する男が次々と出てきたりね。それやこれやを思う時、「けったいな世の中になったもんや」とつぶやき、そして最後は「昔はよかったなぁ」という紋切り型セリフを口にして、心の中でため息をつくのです(ア~ア)。

世の中の動きだけでなく、自分自身に関することでも「昔はよかった」と思う時が、僕なんかもよくあります。やはり、体力や記憶力の衰えとかを感じる時は、年齢だから仕方ないことは十分わかっていながら、
「あぁ、昔だったらこれくらいで疲れなかったのに」
とか、
「昔だったらもっとやる気が出てたはずなのに」
というような不満や愚痴が、ついつい出てしまうんですよね。ま、人は誰でも老いていくのだから、なるべく余計なことは考えないようにはしているんですが、それでもなお、ふと、口に出てしまいます。

やれやれ(また、ため息)。

ところで、この間のわが家での食事中のことですが
最近何となく足がだるい・重いという感じがあったので、妻にそれを言いながら、そのついでにまた「昔はフルマラソンを完走した翌日でも、足はこんな重いことなかったのになぁ」と漏らしてしまった。しかしモミィが横で聞いていたので話を明るくしようと、大げさに「あぁ、昔はよかったでぇ~」と叫んで笑ってごまかした。するとモミィがそれに関して思わぬ話を切り出したのでした。

「ター君とかシンちゃんがな、このごろ『昔はよかった~』って言うねんで」
「えっ。小学生が『昔はよかった』って? どんなんや」

ター君とかシンちゃんというのは、モミィと同じクラスで、家が近いこともあり、ほかの女子児童とまざって毎日のように一緒に下校している友だちです。このあいだ、学校からの帰り道、そのター君とシンちゃんが「昔はよかった」という話をしたというのです。

小学生とはいえ、6年生ともなれば学校の宿題は多く、またター君もシンちゃんも塾へ通っているのでずいぶん多忙のようです(モミィもそうですが)。その2人の男の子が、歩きながら大声でこんな会話をしたというのです。

「あぁ、毎日毎日しんどいな。こんな宿題が多いと大変や~」
「そうや。学校の宿題はせなあかんし、塾にも行かなあかんし」
「その塾にも、宿題がいっぱいあるしなぁ」
「ほかにも用事がいろいろあるし」
「なかなか遊ぶ時間がないねんなぁ。サッカーやりたいのに」
「オレも休みの日以外はほとんど外に遊びに行かれへんね」

2人の男の子はお互いにそんなことを言い合いながら歩いていたそうです。
そして2人は、こう嘆いたという。

「あぁ、昔はよかったなぁ」
「うん。幼稚園の時はよかったなぁ」 
「ただ遊んでるだけでよかったもん」
宿題もないし、塾もないしなぁ」
「勉強なんか全然やらんでよかったし」
「ほんまやな。幼稚園の時はよかったなぁ」
「そうやなぁ。ほんまに昔はよかったなぁ」

というような話だったそうで。

「昔はよかったなぁ」と嘆くのは、
年配者だけではなかったのですね~(
笑)。

 

ついでに、これは僕が最近読んだ本です。
きょうの話と内容的にはあまり関係ありませんけど。
僕の好きな酒井順子さんのエッセイ集なので載せておきます。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

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