石原延啓 ブログ

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バスキアか!?(親バカ日記)

2009-09-14 12:17:08 | Weblog


週末は息子がアトリエに来て久しぶりにお絵描きの「パパ先生」教室を実施。
とはいっても画材を用意して自由に描かせるだけで何を教える訳でもない。
アトリエならば汚しても大丈夫。ママに古着を着せられ送り出された息子は絵具でお絵描きをやる気マンマンだ。
今回は大きな段ボールを用意して、アクリル絵具を4色選ばせる。最初にクレヨンで大まかに描きたいものを描いてから絵具を使うということと、筆を筆洗い用バケツを色ごとに分けて濁らないようにすることのみ指示をした。以後2時間集中して描き続けて出来上がったのが写真の作品です。
途中で「休むか?」「何か飲むか?」という父親の声もはねつけて、何かブツブツ言いながら延々と絵を描き続ける息子には驚かされた。
私は4歳である今の段階では決して「上手な絵」を描いて欲しくないと思っている。それよりも彼が抱えている「ワンダー(不思議)」な世界をどんどんどんどん広く、強くしていって欲しいと願う。大人が言う「上手」、大人が求める「正解」に答えなくてはいけない時期、環境は必ず訪れてしまう。なればこそ、今は今しかできないことをやらせてあげたいと思う次第。
息子のブツブツに耳を傾けてみると、絵のディテールのひとつひとつには全てお話(意味)がある。絵を描きながらそれがどんどん広がっていくのが分かる。
アートの世界でもナラティブの重要性が問われたりするけれど、頭でうんうん考えてもなかなか上手くいかない私より息子の方が良い絵を描くなあと少しへこんだ。
終了後「(自分も)パパみたい(なアーティスト)になっちゃった」嬉しそうに語る息子にホロリとさせられた。もちろん帰りの車内ではバタンキューでした。