石原延啓 ブログ
seeking deer man

nobuhiro ishihara blog 
 





8/27
一応今回のソウル訪問の目的は画材購入。
ということで昨夜に引き続き朝一番で南天門市場の画材屋へ赴く。
もっとも夕食時に皆で「cheers for civilization !!」と雄叫びをあげたように、田舎暮らしのガス抜きが必要だったのは自明の理。
短いソウル滞在を楽しみましょう!

スーヨンに教えてもらった画材屋はかなり大きかった。
雰囲気としては日本で言えば世界堂かユザワヤか。
個人的には少し品揃えに不満だったがプシャモも私も無事に買い物を終える。



今回の韓国滞在にあたって、韓国に詳しい東京画廊の山本さんに何処を見るべきかあらかじめリサーチしておいた。
山本さん曰く、韓国のオリジナルとしてお勧めはソウルでは昌徳宮の後苑と宗廟、あとは慶州の掛陵とのことだった。
ということでプシャモにだだをこねて、どうしても俺はこれを見たいと言う。
彼も当てがある訳でもないので交渉成立。



我ら一応アーティストですのでツアーとかは大嫌い。しかれども昌徳宮の後苑はツアー参加を義務づけられているのでやむなし。
集合時間まではざくっと王宮を探索。でかい、けれどもまあこんなものか。
しかしツアーが始まり後苑(秘密の庭と言われている)を歩き始めると色々な意味で興味深かった。
まず、建造物の作りが非常に素朴であること。
また、意外にも「木」オンリーではなく「石」の文化を感じる。



上の写真は大理石で囲われた真四角の池の四方に独特の建築が見られる。
写真を撮る事に夢中でガイドの話を聞いていなかったのだが、明らかに東洋的な宇宙観(道教?)を表現していると思われる。
日本の伝統的な庭園が仏教(特に禅)の影響を受けながら独自の発展をして、絶対に自然界には存在しないにもかかわらず「自然」を感じさせるのに対して、こちらの庭園はより観念的&人工的に独自の宇宙観を表現しようとしているように思う。
私にとって四角く切り取られたような池はとても新鮮だった。

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上写真真ん中は、ツアーの最中に目に入った印象的な建築。
森の合間から白い巨大な建造物が見えて、何だ?かっちょい~と思って聞いてみたところ、日帝支配時に建てられた植物園、温室とのこと。



ツアーで歩かされていると、やたらに池が多い。
そしてその横には必ず涼しげな小屋が建っているのだけれども、冬は寒そうなんだよね~。



修復工事中の建物もあり。大工が屋根の上で寝ていたw。



先の道教的宇宙観の池と並んで、この庭園も印象深かった。
韓国ではお茶を飲む文化が定着しなかったので、この美しい人工的な水回りはただ単に観賞用だったのだろうか?
「王様の瞑想の為のもの」とガイドは言っていたけれども。

「何だよツアーかよ」(しかも2時間)と最初はブーたれていた我らですが、この王様の秘密の庭はやたらと広い。
しかも天気は運良く?晴れて暑い暑い。
各自で回らせて道にでも迷ったりしたら冗談ではなく遭難する恐れがあると思う。
途中売店とトイレは一つしかない。しかも売店はお土産品のみ販売。
あとでガイドのちらしを読んだら昔はトラや熊が出たっていうのも納得でした。



朝食を食べそびれた我らは昨晩入れなかった三清洞の中華「上海」へ。
ここのジャージャー麺は私の過去人生最高の一品でした!
(奇麗どころのお姉さんがフラッっと立ち寄ってガツガツ食べているのを鑑賞するのもまた楽し。)
そしてまた3時間かけて田舎(GCC)まで帰りましたとさ、ジャンジャン。
おしまい。








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8/26

今回の韓国滞在で初のソウル行きをプシャモとヨハイ一家と敢行。
言われていたよりも時間がかかり、2時間半の旅。
GCCから安山駅まで1時間弱。安山からソウルの安国駅まで1時間20分。
宿までのドアトゥードアだと3時間かな。
移動でくたびれたけれども、取りあえずランチ。
友人のスーヨンと待ち合わせてインサンドンでビビンバを食べる。
さすがに少し齢を重ねたけれどもスーヨンは相変わらず美人だ。
その後ソウルのアートシーンの代表格アートソンジェへ向かう。
2009ヴェニスビエンナーレの韓国代表アーティストHaegue Yangの展覧会をやっていた。
ヨハイがアポをとっていたお蔭でキュレーターに案内してもらった。



夜はpkmギャラリーのオープニングに顔を出す。
GCCのアーティストの面々もちらほら、ディレクターのキムホンヒも来ていたので挨拶する。その後GCCのアーティストのジュワンに連れられ冷麺の店へ。美味!



三清洞のカフェで久しぶりにまともなコーヒーを飲んだ後、ヨハイは子供たちが居るので別れて、プシャモと南天門市場を散策。
以前来たときは夜中過ぎまでにぎわっていたが、今回はお店の数がポツポツ。天気が悪いからかな。
それでも「アジア」を感じる刺激的な場所ではある。



しばらく田舎暮らしが続くと、やはり都会はいいねえ、と思う。


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もちろん若い可愛い女の子相手であろうはずがない。

今朝はヨハイ、プシャモと共に町のスーパーまで買出しに出た。
野菜を買うのに自分で重さを計って値段を表示するシールをプリントするのだが、
ハングル語は全く読めないのでおばちゃんにお願いしたらあれやこれやと世話してくれる。
その後もブロッコリーを見ていたら頼みもしないのにシールを貼り替えて勝手にディスカウントしてくれた。(写真)
こちらに来てから年配の女性たちにやたらと親切にしてもらっているような気がする。

若かりし頃、東京の街中でいきなり韓国語でものを尋ねられることが度々あった。
俺ってコリアン顔なのかなあと不思議に思い韓国人の友人に聞いてみたことがあるのだけれど、どうかなあとの返事だった。
そういえばここGCCでも韓国人のスタッフやアーティストからナムジュンパイクの若い頃にそっくりだと指を指されて笑われている。
1000分の1でも才能や頭脳が似ててくれれば良かったのだが。。。

もててるうんぬんは冗談にしても、こちらの人は本当に感じが良い。
田舎の人は万国共通に人が良いですね。

本日ローカルコラボレーションのプロジェクトの案が通って秋の展覧会に参加できることになった。
早速地元のハラボジ、ハルモニへリサーチを開始しました。


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近所にあるへんてこな物シリーズ。
まずはイングリッシュビレッジ。
畑の向こうに見える巨大な「ENGLIS」の白い文字。
んっ?「H」が無い!と思いきや、ゲートがHになっているんですねえ。
ここでは子供たちが合宿していてアメリカ人から英語を教わっている。
それにしてもこんなでかいオブジェ作らなくても。。。
ふざけた(巨大)看板意外は極めてまともな施設でしたが。。。



処変わっって安山市。GCCからバスで50分の距離にある一番近い都市。
ユニクロもある(らしい。)
この日は超暑かったのだが、肉屋が店の前でサングラスも売ってたw



この街にはやたらとUFOキャッチャーが目につくのだけれども、景品が不気味に笑うブッダとかエイリアンの出来損ないみたいな置物とかあまり欲しくなるようなものがない。ちょっと分かりづらいかな。。。

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ビューティーサロン。動脈静脈包帯じゃなくて女の子が回転してる。



路上で見かけたスクーターのデコレーション。
山水盆栽のオブジェだけれどコレ格好いいか~ぁ?
私には渋すぎる。



舐めてる寺、麒麟寺。
お寺ならもう少しおごそかであって欲しいです。洗濯物も裏で干して(願)
風水とかうらないもするみたい。

まあ、日本の田舎にもへんてこなものは沢山あるから韓国もこんなもんでしょう。


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8/20
昨秋オープンしたとはいえ、まだまだ発展途上のGCC。
以前は工学系の技術者を育てる寄宿制の専門学校だったらしい。
よって未だ再利用されていない廃墟となった建物が何個かある。
今日はそのうちの一つに侵入して面白そうなもの、作品に使えそうなものを探索。
イスラエル人アーティストのヨハイが既に探索してオープンスタジオで作品を作っていたので私たちは二番煎じ。
それでもポーランド人のプシャモは旧式だが充分に使用出来る大きなアンプとスピーカーをゲットしていた。私は大きな木製のパネル二つ、鏡6枚、ブックスタンドとゴミ箱等生活用品を手に入れた。
その後それ等をスタジオに運び入れる(3階建ての建物から下ろして別の棟の3階にあるスタジオへ)肉体労働に従事。天気は快晴、気温は35℃超、脱水症状寸前でヘトヘトになる。



夕方は気晴らしに意を決して懸案だった「海の道」へ自転車で向かう。
GCCから見える海は沖合何キロも先まで遠浅で、最初は猛暑のあまり干上がっているのかと思った。
滞在してみてよくよく観察していると、きちんと一日2回、満潮時に海水が押し寄せてくる。それにしても不思議な光景だ。



ある時プシャモが「sea roadがあったので自転車で途中まで行ってみた」と教えてくれた。
海の道とは、この遠浅のドロの海上に3kmほど沖合まで真っすぐ引かれた舗装された道路のことだ。防波堤のようにも見えるが満潮時には海の底へ沈む。
その後見学バスツアーの翌日にGCCのリクリエーションの一環で件の海の道を使っておき合いまで潮干狩りへ行った。
その時はスタッフが車を出してくれたが、今回は自転車だ。
車でも10分近くかかったから結構な距離だ。
しかし今日は日暮れ時で誰もいない。
一人海の上をサイクリングしていて吹いてくる風が何とも言えない心地よさ。
すると遠く前方から誰か来ると思ったらプシャモだった。
「お互い考えることは一緒だね。それにしても気持ちいいな!」
と声を掛け合い、彼は帰途につき私は更に沖合へ。



やっと海の道の先端まで来てみると、先日は気づかなかったけれど、舗装されたコンクリートは波に洗われてガタガタ、端の方はフジツボだらけだった。
沈み行く夕陽を見ながら、なかなか得難い経験をしたと感激もひとしおでした。
(その後突然に転んで気でも失ったら誰も発見してくれないのではないかと不安になり、帰りは結構焦って暗くなる前に帰りました。
実は北朝鮮との国境も近く、夜は兵士が辺りを巡回しているとか。)



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8/16
少し時間を戻して、オープンスタジオの翌日、私を含む外国人アーティストたちは地元の再開発に関する問題を調査するNPOが主催するバスツアーに参加。
ここに到着する際にも海の上を走るやたら長い道路(10kmくらいの道路を作って半島と島を繋ぎ海を遮断)が気になっていた。
我らが滞在しているSeongam島とその周辺は、実は国を挙げての大治水事業の特別区域だったのだ。
本土(朝鮮半島)とSeongam島を始めとする島々を道路を通して囲い、かつては海だった内側の人口湖・Sihwa-lakeを水が引いた後には企業誘致など再開発を行うという凄い企画。87年の施行以来、当然のように自然は大々的に壊されて公害が発生し多くの漁師たちが職を失った。
これだけ無茶ができるのは韓国がヒエラルキーの国だからなんだろうな。日本だったら左翼が騒いでどうにもならないだろう。



ツアーで訪れた場所のひとう、かつては潮目があって最も美しいとされた小さな島の辺りの海はすでに干上がって蘆が生えていた。そして島の山頂部にあったとされる古い神を祭った巨岩も周辺を埋め立てる為に削り取られて(上写真参照)なくなっていた。
日本人はこういういかにも「祟り」とかありそうな曰く付きの場所、ウェットな場所には手をつけないものなのだが、韓国の人たちはそういう点でドライなのかな。宗教観の違いでしょうか。



昼食は今回の滞在で一番美味。お豆腐(写真参照)でした。イベント続きで外食の辛いものが続いたからこういうのはありがたい。

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次に訪れた場所も広大な蘆の湿地帯。かつては一番深い場所で水深7mあったそうだが、今は見る影も無い。
なんでこんなところのど真ん中に恐竜の記念館があるのかと思ったら、そこから遊歩道を歩く事10分。蘆の湿原にぽっこりと顔を出す赤茶色の岩、高さは4~5mくらいなものだろうか。かつては小島だったのだろう、大きなものは上部が松林になっている。
水が引いた後にここで恐竜の化石が発見されたのだ。
何でもアメリカのモンタナ州やモンゴルのゴビ砂漠と並んで恐竜の化石研究の世界的に重要なポイントに指定されているとのこと。
皮肉な事に大枚を払った政府は再開発の手を止められて歯ぎしりしているらしい。



(左端上が我らが滞在中のSeongam島、赤い線の道路で本土と真っすぐ繋がって海が仕切られているのが分かる。)

最後は安山市側(本土、半島)にまで渡って自然公園となった蘆野原を鑑賞。人の良さそうな役所のおじさんが休日返上で説明してくれたのだが、この人こそ最初に化石を発見した当人だそうだ。私がヒーローだねとスタッフに問うと「とんでもない、お蔭で政府や企業は当てがはずれてカンカンでしょう!」とヒソヒソと話すのが可笑しかった。
レジデンスのアーティストの中には現地の社会的な問題を題材に作品を作る人も多く、こういった企画は大いに助けになるだろう。
実際に私もインスパイアされるものが多々ありました。



帰りは安山市から公共バスにのって50分でGCCへ戻る。
こちらのバスの運ちゃんはやたら飛ばすので凄く怖かった。。。
気がついただけでも3回は信号無視してたぞ。
割と大きな交差点で信号が黄色から赤へ。
既に交差点の車は動き始めているのにアクセル踏み込んだ時には肝を冷やしました。

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8/19
イスラエルから来ている滞在アーティストのYochaiの娘っこ、Shirleyの2歳のお誕生日会。
紙コップで作った手製のプレゼント(写真右端)は気持ち悪すぎてあまり気に入ってもらえなかった(泣)

本日、担当キュレーターとのミーティングで地域でのリサーチ等サポートして貰えそう。
さすがにスタッフは優秀で話が早い。

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こちらに来る2~3日前にGeyonggi Creation Center(GCC)のオフィスからメールがきて、8/12~15とオープンスタジオをする、これはとても大事なイベントだと知らされる。「は~あ?」そんなこと急に言うなよ。。。。
結局渡航直前まで別の〆切に追われ、ドタバタでこちらに着いてみたら食事をどうしたらいいかも分からないうちに週末。辺りにはブドウ畑農家しかなく、最寄りの小さなグローセリーストアorファミリーマートまで徒歩20分ときたもんだ。
週明けにオフィスが開いて日本から送った画材も届いて、やっと本格的に仕事開始。この2ヶ月こういった方向でやっていこうというディレクションにすべく2日間の突貫工事でスタジオにウォールペインティングを施した。
モチーフはやはり手首を握ったら逃げられた「トッケビ」でしょう。



韓国入りした数日はあまりの「陸の孤島」ぶりに途方に暮れていたが、イベントを前に人の出入りも激しくなり、多くの滞在アーティストたちと知り合って車に便乗させてもらったりと「足」もできてきた。
その中で私と同じようにオープンスタジオ直前に韓国入りしたポーランド人のプシャモとは特に仲良くなった。
スタッフが外食に連れ出してくれる機会も増え、細々と暮らした数日間が嘘のよう。大体が海鮮チヂミとアサリの鍋うどん、それに鴨焼き肉。
ソウルから来た電気業者さんのトラックの荷台に乗せてもらって移動したのは子供時代に戻ったようで何とも楽しかった。



オープンスタジオの準備が一段落すると、期間中はパーティーパーティーの連続で胃痛になる。お酒はビールか焼酎かマッコリ。マッコリは元来ローカルな飲み物で農業の人たちに愛されて来たが、今では都市部でも飲まれるようになって高級な商品まで出て来たそうだ。数年前に飲んで感動した未だ発酵中のプチプチマッコリやスパークリングマッコリまで極めて美味。食べ物も辛いから逆流性食道炎気味の私としては頭(胃)が痛いところです。



そして気になるのはやはりアーティスト。
個人的にお気に入りの第一は安山市の京畿道現代美術館で観た階段のアーティストKyungah Ham, PS1でも展覧会をやったKim Seung Young, 好評だった2003イスタンブールビエンナーレで見たこともあるYochai Avrahami. フルクサスの第三世代と言われているJoshua Selmanあたりか。
Kyungahはディレクターのキムホンヒにも可愛がられていて今回一押しのアーティストのようだ。本人ともがっつり話したが、頭もまわり性格も良くこの先もどんどん有名になるのでは?
作品も以前とは全く異なっていてバイタリティーに溢れている。北朝鮮の職人に西側のメッセージ性を抽象的にしたイメージを中国経由でオーダーしたシルクのタペストリーの作品群は見た目も美しいし、作品の背景も含めて大変興味深かった。
彼女の西洋の美術館のカフェ等、パブリックスペースから小物を盗み続けているプロジェクトとか、17世紀のカードゲームのいかさまのビデオとか韓国の闘牛にナレーションをつけたビデオ作品など、社会の矛盾に対する率直な疑問を投げかけ続ける姿勢は一貫していて作品を構成する能力も高い。
Kim Seung Youngはサウンドを中心としたニューメディアと水という自然の素材をインスタレーションをするが、「記憶」など繊細な感覚をテーマにしていて見る(聴く)者を惹き付ける。
Yochai Avrahamiの作品も大好き。彼自身も参加していて評判だった2003イスタンブールビエンナーレ全体のイメージのような作品を作る人。ガサ地区かなにかヤバいところに入ってゲリラ的に作品とつくったりもするのだが、身近なところでもすぐに作品にしてしまう根っからのアーティスト。とにかくユーモアもあり、複合的にものを見せるのが上手い。5歳と2歳の子供を連れて来ていることもあり必然的に仲良くなった。
その他にも良いアーティストばかりでとても刺激になる。



不思議なのは韓国の男性アーティストはほとんど英語が話せないのに女性のアーティストの大部分がぺらぺらなこと。よって不思議と仲良くなるのは韓国のおばさん(失礼!)アーティストたち。孤立したこの場所の良いところは同じ顔を付き合わせるのですぐに仲良くなるところかな。(逆に言えば仲良くならないとここでは生きていけない。。。)
無駄なものを食べることがないので体が1週間で絞れた!

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夏なのでちょっと怖い話。
韓国に来るにあたってこちらの神話や物語をリサーチしたのだけれども、人々の間に根付いている存在としてトッケビという妖怪(?)がいるらしい。
姿は一本角をはやし金棒を持っているということなので、日本の鬼に近いようなのだが、これは日本帝国の支配下でイメージが混同されてしまったという説もある。
私が読んだ本によると、そのキャラクターは鬼というより、どちらかといえば河童に近いようだ。
そうしてこちらに来てから二日目の夜、河童の夢を見た。
友人が小さな河童を抱いているので、「ああ、これが例のトッケビかな」と思い、その細い腕をむんずと掴んだ。
すると奴は「ギャ~ッ」と叫んで逃げだしたわけだけれども、その手に残った感覚が妙にリアルで私は目を覚ました。
そして更に私の足の方へ逃げる感触があった。
いや~怖かったですよ、ベットが盛り上がってもぞもぞ移動していくんだから。
今思うと実際にはまだ目が覚め切っていなかったのだろう。
他の部屋の室外機の音だの夜に何かしらを聴いている音だのが混ざって、滞在している部屋が意外にうるさいというのもある。
どうも深く眠れないのだ。
その後朝まで何かしらの気配があるような気がして、ま~ぁ出だし快調ってことですかね。

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そうこうするうちに韓国にいます。
ソウルから約1時間、京畿道の安山市内からさらに40分ほどのところにあるGyeonggi Creation Center (GCC)に2ヶ月ほど滞在予定。
120 x 120cm の作品を2点仕上げるのが遅れて渡航前日の9時過ぎに漸く搬入してから、荷造り。
あんたホントに明日から海外行くの?っていう緊張感欠如の中、あまりに疲れ過ぎて5時に目覚ましかけて爆睡。
起きてみたら大切な書類を仕事場に忘れていて取りに行くわ、てんやわんやでパッキング終了。
余裕をこいて散髪してから空港へ。
さて、ここからが大変だった。。。

「パパを見送りたい」という涙なしでは語れぬ息子の要望に答えて女房が乳飲み子を抱えて実家からバスで羽田まで連れて来てくれたは良い。
ところが彼女から「先に着いたけれど、空港が凄い事になってるわよ!」という電話で嫌な予感。
そう、出発1時間45分前に国際線ターミナルに入ってみた光景は「人、人、人。」
上海行き、ソウル行きに搭乗する日韓中亜細亜人プラス若干他国籍の群衆が列を蛇行させて群れている。
ああ、こりゃあ羽田の国際線を整備しなきゃいけない訳だわなあ、と客観的に感心してる場合ではない。
とにかく列に並びつつ、女房に保険の購入を頼む。結局無事に搭乗できたのだけれども、せっかくの子供たちと逢瀬を楽しむ時間も失い、蒸し風呂状態の室内で赤ん坊の長女は調子が悪くなるしで散々でした。
涙のお別れのはずが、息子はお腹が減り過ぎて眠ってしまった、トホホ。

コリアエアーのCAはさすがに可愛くて気分も少し良くなるが、ここ数日の疲れが取れずにここでも爆睡。
機内食オタク(かつておかわりしたことさえあり)の私ですので、食事はきちんと取りました。(ビーフシチューに栗が入っていたのが韓国風?)
さてと、少し揺れたが無事に着陸。今回は羽田搭乗を選んだので、必然的に仁川でなく金浦空港で入国。
リムジンバスに乗れとの指示だったのだけれど、とにかく次から次ぎへ色々なバスが来てどれに乗ればよいか分からない。
が、インフォメーションデスクのお姉さんや親切な若者曰く、このバス停で間違いないはずだ。
そこでハングル文字の中に小さく「安山」と書いたバスを発見。
運ちゃんに聞くと親切に一生懸命話すが何を言っているかさっぱり分からん。
通りすがりの女性が英語で「これは安山から空港へ来たバス、もう少し待ったら来るわよ」と教えてくれた。
やっとこさ次のバスへ乗車したら運ちゃんが「とにかく乗れ!ガルルル」と怖いし、工事車両がスタックしてるとフォーンをバリ鳴らしだし落ち着かない。それでもウトウトしてるうちに1時間、降車する始興観光ホテル前に着く。
一見強面の運ちゃんでしたが、キチンと覚えていてくれました、カムサハムニダ運転手さん!
パチンコ屋さんみたいな派手な店が並ぶ大通りでやっとホテルの入り口を見つけてGCCへ電話、担当のソフィアが迎えにきてくれた。
この街・安山市には以前知人に同行してきたことがある。東京=ソウルと見立てて比べてみると福島県・いわき市みたいな感じかなー。
ここからはソフィアの車で目的地GCCへ。どれくらいかかるの?という私の問いに「40分、電話で言ったじゃない!」とソフィア。
「え~っ、安山市にある京機道現代美術館と同じ組織なのにそんなに離れているの!?」



その後は話に夢中になりソフィアがブレーキを踏みそびれて衝突しそうになったりとありましたが、何とかたどりつきました。
ここら辺りは島だったのを産業振興のために橋ではなく埋め立てて本土と繋いだ。
お蔭で水流がなくなり水が匂いを発したり魚が捕れなくなったりしたらしい。
韓国の人はさすがに思い切った事をする。本当にまっすぐな道で海を切り分けちゃうんだから、結構驚きです。
ところでGCCの周りには見事になにもありません。
ブドウ畑のみです。(続く)

写真はブドウ畑の向こうに見えるGCCの全景と私が滞在する棟のエントランス。
もひとつはGCCの近所にある干潟(遠くに海が見える。)

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