石原延啓 ブログ
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寒かった3月も終わり、気がついてみたら新年度。桜が満開と同時にアートの季節がやってきた。この一週間はアートイベントが目白押しだった。3/30には六本木アートナイトへ行ってきた(この日はまだ寒かった。。。)数年前にパリ市のクリストファー副市長から一夜限りのアートイベント「Nuit Blanche(白夜)」の話を伺い、その時に同行していた方が企画をアレンジして何とか今回の形で実現したこと思うと感慨深いものがある。
アートが美術館やギャラリーという「アートを見せる場所」からコミュニティーの中に出て行く。そういう流れがアートの新しい可能性と言われて久しいが、日本ではまだまだアートはアートラバーたちの手から離れる事はなかった。ビエンナーレのようなスタイルよりも街中にアートが飛び出して行く今回のようなイベントの方が東京にはふさわしい。僕は実際には見ていないけれども70年の万博会場で、丹下さんの作った未来都市の中で、皮肉にも一番存在感を発揮したのは岡本太郎の太陽の塔だった。今回も六本木ヒルズのアリーナでヤノベケンジの巨大ロボ「寅やん」が異様な雰囲気を醸し出していた。アートの力。六本木の街中で数々のアート作品を見ながら改めて思ったが、世界がいろいろなところで行き詰まりを見せている中、これから益々アートが力を発揮していかねばならないだろう。個人的に、お行儀の良い六本木ミッドタウンよりも雑多な感じのヒルズの方が「トーキョーシティ」を感じたのは新鮮な驚きだった。驚いたと言えば、新国立美術館のグループ展「アーティストファイル」に一日だけで5500人の入場者があったらしいけれど、これはルーブル展より多い数字だということで仰天しました。都バスも六本木を中心に24時間運行がなされ、東京に新しい可能性が生まれたイベントだったのではないだろうか。日比野克彦さんの語って下さった作品のコンセプトもこの企画にとてもマッチしていて興味深かった。個人的には寅やんの足下で見た太郎さんの「明日の神話」原画デッサンに感動した!!この昨年再発見された木炭で描かれたデッサンは死後数年たった今でも太郎さんのほとばしるエネルギーを存分に伝えてくれる。サイズは小さくても渋谷にある巨大壁画の全ての要素を内包していた。やはりアートは凄い。

(リンクはオープニングで巨大ロボット「寅やん」が火を吹いている様子。)
http://blg410.goo.ne.jp/getMovie.php?gid=24913ee32d4af7dbc9d6d333bd83db9f&code=m

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