仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

人の不幸を踏み台に

2016年12月07日 | 日記
2016年12月02日の『読売新聞』社説に「カジノ法案審議 人の不幸を踏み台にするのか」とありました。

統合型リゾート(IR)の整備を推進する法案(カジノ解禁法案)が、衆院内閣委員会で審議入りしたという記事です。。

“そもそもカジノは、賭博客の負け分が収益の柱となる。ギャンブルにはまった人や外国人観光客らの“散財”に期待し、他人の不幸や不運を踏み台にするような成長戦略は極めて不健全である。”とのこと。


人の不幸を商売にしている職業は、多くあります。葬儀屋・病院・生命保険・弁護士等々です。でもこれらの職種は、不幸の改善や不幸のなかでの秩序を目指すものです。

お坊さんも、葬式に出勤するので、“不幸を商売に”の部類に入ってしまうのかもしれません。僧侶の仕事のそれ以外にもあるのですが、葬儀に集約して考えたとき、相手が不幸と思っている中で、死が不幸でない価値観や考え方を伝えることや、お経による癒しなど、「不幸の改善」という“質を深める”の部類が明確でないと、葬儀無用論になってしまいます。

さてカジノ法案です。先般、滋賀へ出張した折、田舎通りに立派なパチンコ店が建っていました。需要があるということでしょう。需要があるからこそ、国がセーブして国民を守らなければならないのに、国家もお金が欲しいのは分かりますが、“このような文化人をつくる”というビジョンが欠落している。それが私の見立てです。
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