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宗派ごとの兼務寺院数

2017年07月05日 | 都市開教

『月間住職』(2017.7月号)に「宗派ごとの兼務寺院数」が掲載されていました。

 天台宗は平成24年時点の数字ではあるが、全3.094ヶ寺中、兼務寺院は716ヶ寺。23.1%にのぼる。

真言宗智山派は昭和63年時点で2.873ヶ寺中869ヶ寺、全寺院数に対して30・2%だった兼務寺院が30年後の今年4月現在で2.898ヶ寺中945ヶ寺。32・6%に増えている。

 真言宗豊山派は平成元年の正住職寺院は1.772ヶ寺、兼務寺院は738ヶ寺で28・7%。現在の正住職寺院は1.772ヶ寺、兼務寺院は849ヶ寺。全寺院数に対する割合は32.4%。

浄土宗は平成元年4月時点で正住寺院は5.802ヶ寺、兼務寺院は1.094ヶ寺だった。今年5月1日時点では正住寺院5.506ヶ寺、兼務寺院は1.353ヶ寺。やはり増えており、寺院数に対する割合は19.7%になる。

 真宗大谷派のそれは、今年6月3日現在で8.536ヶ寺中、717ヶ寺。8.4%である。これまでに見た宗派に比べ、低い割合である。血脈相承か宗是であり基本的に世嬰をうたう宗派だからこその低率であろうか。多い順では京都教区92ヶ寺、大阪教区68ヶ寺、長浜教区(滋賀県)64ヶ寺、二条教区(新潟県)43ヶ寺。

浄土真宗本願寺派は平成26年時点で10.185ヶ寺中、住職代務は964ヶ寺、9.5%である。

 臨済宗妙心寺派は、平成15年時点では総寺院数3.389ヶ寺に対し、兼務寺院数は906ヶ寺、26・7%。平成29年では全3.348ヶ寺中、1.046ヶ寺、31・2%。

曹洞宗は、昭和62年当時の住職寺院数14.007ヶ寺に対し兼務寺院は2.097ヶ寺、15%だった。これか今年6月現在は全寺院14.509ヶ寺に対し、兼務寺院は3.263ヶ寺。22.5%だ。

日蓮宗は平成27年時点の数字だが4.650ヶ寺中、兼務寺院は682ヶ寺、14.7%だ。
以上のように、兼務寺院割合が三割を超える宗派が多いことが分かった。十宗派合計では寺院数60.255六ヶ寺に対し兼務寺院数は11.336ヶ寺。18・8%が兼務寺だ。全国の寺院のおよそ10ヶ寺に2ヶ寺は住職がお寺に常駐していない現実が浮かび上がった。(以上)
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