アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

中国ドラマ「月に咲く花の如く」

2020-05-21 14:46:47 | 耐震改修の記録
   中国ドラマ「月に咲く花の如く」全72話を見終わりました。ほぼ4か月くらいかけて鑑賞。covid19による自粛要請が決まったころからは、ツタヤレンタルで予約するのはこのドラマだけに限定。おかげで見ている間だけは、いっとき憂さを忘れることができました。

   ドラマの舞台は、清朝末期の地方都市。女性でありながら実業家として成功した実在の人物が主人公です。

   彼女の名前は周えい。養父といっしょに大道芸を披露してはあちこちを転々と渡り歩く生活をしています。養父に売られた豪商沈家から逃げ出した彼女は、かくまってくれた呉家の若主人の命を救うために、彼の妻となります。しかし、幸福な生活が続いたのはわずか。主人は若死にします。彼の不審な死につづいて、義父はあらぬうたがいをかけられて獄死。呉家はほぼすべてを失います。呉家再興のために、周えいは人並み優れた知恵と行動力を発揮します。

   おりしも、清朝は旧勢力と新勢力のあらそいが続き、「変法」つまり革命を唱えるグループの活動も盛ん。ヒロインをずっと愛し続ける男たちが、彼女を守るために挑む戦いが、そのまま清朝の滅亡の一つの要因になったと思われる朝廷の腐敗をただす戦いになっていきます。

   次々に話が生まれて絡み合い、ほぼ飽きずに見られました。でも、最後はちょっとしりすぼみ。残念でした。とりわけ、西太后の描き方が甘い。最近の中国は、歴史上悪人とされていた人もみんな「いいところがあった」という視点で見直すことが進められているそうなので、それでかな。

   制作費の総額は68億円。大金をかけただけあって、街も邸宅もよくできていました。男性女性ともに、商人たちの着ている服がすばらしかった。とくに周えいの服はデザインも素材もおもしろかった。ほんとに当時の衣服のスタイルなのかどうかわかりませんが、清朝前期を舞台にしたドラマ「紅楼夢」の登場人物たちが着ていた衣装とはかなり違い、多分に西洋文化の影響を受けていることが想像されます。

   周えいの商売の方法や考え方には舌を巻きます。華僑が成功したのも当然だな、とおもわせる才能ぶりです。西洋の織機を導入していちはやく大量生産に乗り出したり、遠く中東?に近いほうの地方と証人との取引を始めたりと、情勢の読みと決断力の速さがすごい。

   さて、次は、「ツインピークス」の新しいシリーズ9巻をレンタル予約しました。またちょっとの間、気の晴れる時間を持つことができそうです。
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このごろの草の庭

2020-05-18 17:55:36 | アンティマキの場所に生きる動植物
    この冬は、雪がほとんど降らなかった記録すべき年でしたが、3月、4月と思いのほか低温の日があり、ひとつきは早くなりそう!と思われた桜の開花が、半月ほど早まっただけでした。敷地内の八重桜は、5月に入ってから。寒暖差の激しいのも、開花の遅れの原因なのかもしれません。

    先月の終わりころから一挙に伸びた草。あれよあれよというまに、草刈りの時期に突入しました。

    草刈りは、地際5センチくらいのところで刈るのがいいと聞いていますが、なかなかうまくはいきません。10センチほどのところで刈ったり地面すれすれまで刈ってしまったりの、虎刈りの状態があいかわらずつづいています。先日刈ろうと思った場所には、この花が群落をなしていました。名前は憶えていませんが、好きな花。雑草なのか栽培種なのかわからないのですが、思わぬところに増えています。この花が枯れるまであたりの草刈りは中止。

    今年の春はcovid19の感染拡大防止のための外出自粛要請のせいで、いつもより何倍も庭を見てまわる時間が取れました。害獣の出没が心配なこともあって、ほぼ毎日、一度はこの場所に行くことにしています。草を抜いたり竹を伐ったり運んだり。ほんの少しずつですが、以前よりちょっとだけすっきりしてきました。

    実生で育った苗。こちらはケヤキです。知らないあいだに私の背丈を超えていました。この欅の実生苗は何本も見つけたので、別の場所に移植しています。

    10年以上放置の状態だったブルーベリー。本数だけはたくさんあります。小さいままの木や半ば枯れた枝もあり、多い少ないの違いはありますが、一応すべて花をつけていました。よかった。

     冬にいただいた薪用の桜の丸太を放置しておいたら、花が咲き、新しい葉が出てきました。丸太の状態のまま土に活けたらさらに新しい芽が出てきました。

     ワサビも無事。

     今この庭で最も勢力をふるっているのはカキドオシ。

     花がかわいいし、薬効があるので、このまま増えるがままにしておくつもりです。

     つづいて多いのは、セリ。昔はなかった草なのに、やけに増えています。土に湿り気が多いということなので、いいことなのかわるいことなのか。

     ウドは減りました。イノシシの好物なので、だいぶ掘られたみたい。

     大木になった梅。もともとは別の場所にあった梅がたおれて、脇から一本新しい木が出てきたので、それを移植。10年ちょっとで大きくなりました。今年も無事に、少しは実を取ることができそうです。

     テンナンショウ。これも敷地内に多くはないけれど、ぽつぽつあります。変った姿に最初はぎょっとしましたが、いまはあれば抜かず、なすがままにしています。

     これも好きな草の花。シャガです。

     先日桜の枝に吊るした蜂捕りトラップに、大きなスズメバチらしい虫がはいっていました。ボトルの左のほうにいます。見つけたときは、ばたばた動いていました。女王バチだといいのですが。

     スギナ茶にしたい。ヨモギはごま油とクリームに。ドクダミも入れたい。

     こちらはオオバコ。人がよく歩くところでたくましく生きる草。このオオバコが抗ガン治療の際の痛みに効果があるというので、先日知人の自然療法家のところに鉢植えにして持っていきました。薬になる草があちこちにあるって、しあわせなことです。もっと活用しなくちゃ、もったいない。

     最後に、敷地内で先日見つけたクジャクシダ。この間山を歩いた時に、同行した友人に教えてもらったシダです。家の真ん前で見つけました。教えてもらわなかったら、たぶんずっと気付かずに過ごしたと思います。はじめ見つけたときは赤っぽかったのですが、しだいに緑色が増し、大きくなってきました。葉の先端が垂れているところ孔雀のようなのだろうと思います。

    3年前から始めた草を採り草を食べ草の話を聞く会。講師の前田純さんに来ていただくようになってから、草に対する興味が俄然わきあがりました。まだまだ見つけていない草は、たくさんありそうで、発見がたのしみです。
     


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玄米粉入りのグラノーラの作り方

2020-05-16 17:36:23 | アンティマキの優しく易しい焼き菓子とパンのレシピ
   先日、FBでこんな内容の投稿を見かけました。

   「自分ひとりで食べようと思って買い置きしていたグラノーラを、テレワークで在宅している夫に食べられてしまった。彼は、グラノーラの価値を知らない。値段が高いこともからだにいいこともしらない。ただおなかが減ったからたべただけ。それが腹が立つ」

    確かにグラノーラは高い。アンティマキのグラノーラも、ほぼすべて有機材料を使っていることもあって、ほかの焼き菓子のなかでも、高価なほうです。

     でも、グラノーラは作るのは簡単。そこで、2回目のレシピは、わたしがずいぶん前から作っている玄米粉入りのグラノーラを選びました。

<材料>一人分200g前後 7~8人分

  オートミール:750g 玄米粉:80g
  ナッツ・シード類:140g(定番はクルミ、サンフラワーシード。他にカボチャの種やカシューナッツ、アーモンドなど)
  シナモン小さじ1 ジンジャー:小さじ1
  *アーモンドとカシューナッツはあらかじめフライパンで炒るか低温のオーブンで軽く焼くかしておく(140度13~15分ほど)。


 植物油:180g 黒砂糖:200g 甜菜糖:40g
  水:150g 塩:8g

<C>
ドライフルーツ:280g (必ず入れるのはレーズン。他にカレンズ、イチジク、デーツ、プルーンなど)
   
<作り方>
① Bをすべて鍋に入れ、火をつける。かきまぜて、沸騰直前に火を止め、さます。
② Aを大きなボウルに入れ、均等になるよう混ぜておく。
③ ②に①を加え、よく混ぜ合わせる。
④ 天板にオーブンシートを敷き、③を平たくして載せる。ガスオーブンは130度に設定して予熱しておく。
⑤ ④を14~15分ほど焼き、いったん取り出してヘラでばらしてさらに、14分ほど焼く。
⑥ Cのうち、デーツやイチジク、プルーンなどはレーズンの大きさに刻んでおく。
⑦ ⑤がさめたら⑥をあわせ、できあがり。

*焼いた後、オーブンの庫内でできるだけ冷めるまで放置しておくとカリッとした仕上がりになる。

    参考までに、アンティマキのグラノーラの材料を記します。

    オートミール、ほとんどのナッツ、シード、ドライフルーツ・・外国産の有機栽培品
    玄米粉・・稲武大野瀬産のミネアサヒ。除草剤を一回だけ撒布した低農薬栽培。
    植物油・・国内産圧搾菜種油
    砂糖・・黒糖は沖縄産、甜菜糖は北海道産
    塩・・いまはオーストラリア産の湖塩
    スパイス・・外国産の有機栽培品

   なお、昨日、岡崎市のヘルシーメイト、べーぐる庵、ラカンカに納品したグラノーラには、クルミ、カボチャの種、ひまわりの種、レーズン、プルーンが入っています。この材料のうち、プルーンのみ、一般の栽培法で作られたものです。ソフトプルーンを、オーブンで乾燥させました。



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「日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか」

2020-05-16 16:26:39 | 映画とドラマと本と絵画
   数か月前に、たまたま本屋で手に取った文庫本「日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか」(講談社α文庫・矢部宏治著)。冒頭の数ページを立ち読みし、これはただならぬことが書いてある、とおもって購入しました。

   ただならぬこととは、「米軍の飛行機は日本の上空をどんな高さで飛んでもいいことになっている」「そういう法的権利を持っている」につづく、こちらの部分。

     「・・・こうしたアメリカ人が住んでいる住宅の上では、米軍機は絶対に低空飛行をしない」
     「(アメリカ国内の基地では)米軍機がアメリカ人の住む家の上を低空飛行することは厳重に規制されているわけです。それを海外においても自国民には同じ基準で適用しているだけ」
     「だから問題は、「アメリカ人並みの基準」を求めず、自国民への人権侵害をそのまま放置している日本政府にあるということになります」

    以前読んだ本で、1959年に出された砂川判決がとんでもない内容だったと知り、おもわずのけぞったことがあります。この判決は、在日米軍の存在が憲法違反かどうかを争った末に出されたものですが、どういう判決かというと、「日米安保条約のような高度な政治的問題については、最高裁は憲法判断をしないでよい」というものなのです。

    つまり、安保条約とそれに付随する取り決めが、国内法だけでなく日本国憲法全体よりも上位にある、と決めたのです。

     だから、基地周辺の住宅地での低空飛行などへのかっぱ。「違法」ではないのです。この裁判は、2008年に機密解除された公文書によって、「検察や日本政府の方針、最高裁の判決までふくめて・・・基地をどうしても日本に置き続けたいアメリカ政府のシナリオのもとに、その指示と誘導によって進行した」と明らかになりました。

    第二次大戦後、ドイツ、イタリアは日本同様、連合国の支配下に置かれ、米軍の占領統治がはじまります。しかしいまだに国内に米軍基地んも駐留を許しているのは日本だけ。サンフランシスコ講和条約締結後も米軍の駐留をのぞんだのはアメリカの一方的な意志ではなく、日本、特に昭和天皇が望んだことだと、著者は記しています。

     1947年に出された沖縄に関しての昭和天皇の提案というのがあり、その中身は「沖縄に対するアメリカの軍事占領は「日本に主権を残したままでの長期リースというフィクション」にもとづくべきだと天皇は考えている」というものでした。この提案があったからこそ、講和条約締結後も沖縄は本土との同時返還がなされなかったというのです。当時アメリカ国内では日本の戦後処理に関して軍部と国務省が対立していて、国務省もアメリカの世論も、「沖縄を非軍事化したうえで日本に返還する」ことを主張していました。

「日本のあまりにもおかしな現状(他国の基地が国内に存在していること)は、国連憲章「敵国条項」の適用としか考えられないことをここまで述べてきました。・・しかし・・より本質的な原因としては、「米軍駐留を日本側から、しかも昭和天皇が日本の支配層の総意として要請した」ところにあったといってよいでしょう」。

    原発についても、基地同様にアメリカ政府と日本政府の間で取り決められた種々の約束事によって、「止められない」ということをこの本を読んではじめてしりました。日本はいまだに「占領下」にあって、政府はそれをよしとし、国民は事態を知らないまま過ごしてきた、という事実に愕然。表紙には「平成を超えて続く、「日本占領」の構造を明かす衝撃の書」とあります。ほんとに、衝撃です。

 

    

    

      
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蜂捕りトラップを作りました。

2020-05-16 13:48:26 | アンティマキの場所に生きる動植物
   蜂捕りトラップを作りました。

   だいぶ前に一度作り、作った甲斐は十分あったのですが、なんとなくめんどうで、毎年作るべき時期を逸していました。作るべき時期はいま。女王バチが活動を開始する前がいいのだそうです。

   以前、作ろうと思って買いそろえておいた、日本酒に白砂糖、酢。この三つが材料です。いずれも、スーパーでもっとも安い値段で売っているもの。それでも日本酒は純米酒、酢は穀物酢です。

   さて、配合の割合は酒2に対し、砂糖と酢が1。混ぜた液体をペットボトルに200ccほどずつ入れます。日本酒1.8ℓ、砂糖が900g、酢が900mlなので、足して200で割ると、ほぼ20本弱の蜂捕り容器ができあがります。

   ボトルにはあらかじめ上部に2センチほどの切れ目を縦に二本入れ、真ん中にも切れ目を入れます。ほぼ2センチ四方。上の部分は外側に、下の部分は内側にまげます。窓を開けて入れるように。上の部分を外側に折るのは、雨よけの屋根のつもり。甘酸っぱい液体に惹かれた蜂はこの窓から入り、液体の中でおぼれ死ぬ、というわけです。

   ボトルの口に紐をつけて、あちこちに吊るしました。高いところがいいのか低いところも必要なのかわからないので、いろいろの場所に吊るしてみました。ただし、効き目は2,3週間だそうで、また中身を替えたほうがいいそうです。さてこれで、例年危険を感じる蜂~とくにスズメバチの対策完了、となるといいのですが。
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宮島工芸製作所のご飯しゃもじ

2020-05-16 13:16:15 | 便利な道具・好きな道具
  しばらく前に、ヘルシーメイト岡崎店でちょっとしゃれた形のしゃもじを手に入れました。

  片方が斜めになっていて、片方に厚みがあります。手にしっくり馴染む形。素材は桜です。

  もち手もちょっと太くなっていて、しっかりしています。こんなに凝った形のご飯しゃもじははじめて。普通のぺらっとしたものより、確かに使いやすい。

  でも、私はこのしゃもじをお菓子作りの折に、へらのかわりにつかっています。多めの量の生地を混ぜるときに、ゴムベラだと柔らかすぎて力がかからず生地を混ぜることができない。木べらだと、形がぺらっとしているので、大体混ぜることはできても、ボウルの側面のほうは混ぜにくい。

   その点、このしゃもじは相当力を入れても大丈夫だし、側面に張り付いた生地もちゃんととれるし、便利です。難を言えば、もち手がちょっと短かすぎることくらい。ご御飯用だから、その点は仕方

    製作は、宮島工芸製作所

    このしゃもじの名前は、斜め丸型しゃもじ。斜めターナーとか、右利き用と左利き用の別々のしゃもじやターナーもあるようです。ヘルシーメイト岡崎店にも、数種のしゃもじやターナーが置いてあります。今度行ったら、よく見てみようと思います。
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ヘルシーメイト岡崎店、ベーグル庵、ラカンカに焼き菓子を納品しました。

2020-05-15 23:54:46 | アンティマキの焼き菓子とパン
   ほぼひとつきぶりに、岡崎の3軒のお店に納品に行ってきました。

   おとどけしたのは、額田のベーグル庵、JR岡崎駅近くのヘルシーメイト岡崎店、たつみが丘の自然食の弁当屋さんラカンカ。

   おもちしたのは、いつもの穀物クッキー3種のほか、久しぶりに作ったグラノーラと初お目見えのガレットブルトンヌ。ヘルシーメイトには、稲武の固いおかきもたくさん納品しました。

   ガレットブルトンヌは、バターと卵のはいったフランスの郷土菓子。初めて食べたのは、昨年暮れ。京都の友人がおくってくれたミュルミュールという週一回しか開けていない小さな洋菓子屋さんの焼き菓子セットの中に入っていました。味は私には甘かったのですが、カチッとした食感と独特の味わいが気に入り、乳製品、卵を入れないで作ってみたいとおもっていたお菓子です。

   「あの食感はピーナッツバターで出せるな」「甘みも白味噌を入れたら複雑になりそう」とか夢想していた時に、たまたま買った乳製品卵不使用のお菓子の本に、まさにピーナッツバターと味噌を使ったガレットブルトンヌの作り方が載っていました。その本の配合を参考に、アレンジを加えてできたのがこちら。

    ただし、上に塗ったたれ(本来は卵と砂糖などをまぜたものですが、私は、アーモンドパウダーや甜菜糖そのほかを混ぜて、卵のとろみを再現しました)が濃すぎたので、豆乳を混ぜたため、白っぽくなったうえに豆乳が泡立ってしまいました。味に問題はないのですが、ガレットブルトンヌの特徴である、刷毛またはフォークで模様をつけた跡が見えなくなっています。他のクッキー類より賞味期限を短く設定しているので、気になる方は早めにお買い求めください。

    このガレット、7月から再開予定の暮らしの学校岡崎校での8月の講座メニューにしています。

    なお、本日、どんぐり横丁から、31日まで休業予定だったところを、19日(火曜日)から営業再開と決まったとの連絡が入りました。穀物クッキーとガレット、グラノーラともに、どんぐり横丁にも納品するつもりです。

    
    
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昭和歌謡「上海帰りのリル」

2020-05-14 15:34:42 | 映画とドラマと本と絵画
   ときどきふと口をついて出てくる歌があります。いくつかあるうちの一つが「上海帰りのリル」。あるとき、老若男女が10名ほど集まった料理講習会で、わたしより上の世代の講師の男性がこの歌のことにちょっと触れたことがあります。でも、その場で知っていたのはわたしと、たぶん同世代と思われる男性だけでした。

   しらべたら、津村謙という歌手がこの歌を歌いだしたのは1951年。私が物心ついたころには、過去の歌になっていたはずなので、同世代でもだれもが知っているわけではないかもしれません。でも私には、いつからか親しい歌になっていました。歌詞も出だしのメロディも、1933年にアメリカで放映された映画の主題歌の模倣なのだそうですが、歌から想像される物語はこうです。

   ある男性が、戦争中、上海でリルと恋仲に陥る。
   しかし、何らかの事情で彼女と別れ別れに。
   生き延びた彼は戦後の日本、多分東京でリルのうわさを聞く。
   上海から帰ってきたらしい、と。
   彼は彼女を探し回る。
   「海を見つめていたのを見た」
   「横浜のキャバレーにいた」
   彼女のうわさをちょっとでも耳に挟むとその場を訪れた。
   しかしいつも会えなくて、むなしく帰る。
    ・・・・・・

   先夜、この歌を検索したら映画があるのを発見しました。この映画の予告編らしい映像でが、歌のデモテープ?のようになっていました。

   その映画の画面が、すばらしい! 当時のイタリア・ネオリアリズム映画みたい。「自転車泥棒」を思い出させます。きびきびしていて、アングルがいい。

   上海の裏社会で男たちが暗躍するなか、掃きだめの鶴のような存在だったリル。しかし、戦後主人公がリルに再会した時、彼女は主人公を覚えていなかった。切れ切れの画面をつなぎあわせると、ほぼそんなストーリーのようです。

   リルを演じる香川京子が、男と再会した時のほほえみはよそよそしく、記憶喪失になったかそれとも、男のためを思ってしらばくれているのか不明。ついいろいろ想像してしまいました。

   とにかく緊迫感がすごい。この映画、見たい! ツタヤで調べましたが、おいてありませんでした。あの頃の映画は、すじはともかく、緊張感や熱気がビシビシ伝わる気がします。いつかどこかで見てみたい!

   「誰かリル(の映画)を 知らないか♪」

   



  
    


   
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アンティマキの豆乳と菜種油のスコーンの作り方

2020-05-13 00:07:11 | アンティマキの優しく易しい焼き菓子とパンのレシピ
   10年以上前、アンティマキを立ち上げてしばらくたったころからずっと作っているスコーン。バターと卵のかわりに、植物油と豆乳を使っています。このスコーンの作り方は、そもそも大阪の友人でだし料理家のChieさんの講習会で教えていただいたものをアレンジ。しだいにいろいろのバリエーションができました。

   写真左のジャムスコーンは、焼いた台の上にジャムをのせ、生地の端切れを帯にしてくるっと巻いたもの。私の講習会で最初に紹介するのは、このスコーンとまったくこねずに作るパン。毎年2回開いているヘルシーメイト岡崎店での講習会では、いつも基本のこのふたつのレシピをお教えしています。

■ジャムスコーン
<材料>
作りやすい分量 10個
  薄力粉(または中力粉)300g 全粒粉50g 
  粗糖60g 塩2g
  ノンアルミベイキングパウダー15g 
  菜種油80g 豆乳120g
  好きなジャムいろいろ
  *ガスオーブンは180度に熱しておく。

① 粉類、塩、ベイキングパウダー、粗糖をボウルに入れ、あわ立て器でよくまぜておく。
② 油を一気に加え、粉と油を手でよくすり混ぜる。
③ そこに豆乳を加え、木べらでさっくり混ぜる。
④ めん台に粉をすこし散らし、生地を置いてから、スケッパーで半分に切る。
一方を他方の上に載せ、両手ですこし押してから、さらに半分に切ってまた載せる。数回これを繰り返す。
  *こうすると、さほど混ぜなくても生地がなじむ。
⑤ 生地を、厚さ1センチほどにのばし、丸いセルクルで抜く。
⑥ 抜いた型は天板に載せる。まず、この台だけ焼く。180度5分。
⑦ 丸い生地の上にジャムを載せる。だいたい小さじ1杯ほど。少々多すぎてもかまわない。
⑧ 型を抜いたあとの生地を伸ばし、幅2センチ縦10センチほどの帯を10枚作る。
⑨ スコーンの上のジャムをとりかこむように帯で巻く。
⑩ 刷毛でスコーンの表面に豆乳を塗る。
⑪ 180度に温めたガスオーブンで10分、様子を見て、さらに10分ほど焼く。

*アンティマキでは、黒糖とローストしたクルミを入れた黒糖クルミスコーン、カカオニブスコーン、紅茶とスパイス数種を入れたスコーン、生地にライ麦を入れて甘夏ピールを加えたスコーンなども作っています。
*いろいろお好きな組み合わせでおつくりください。
*炒めて味付けした、コーンやタマネギ、細かく刻んだニンジンやキャベツなどを入れたおかずスコーンもおすすめです。
*セルクルで抜かず、スケッパーで適当な大きさに切るだけでもOK。

   卵やバターをいれなくても、しっかりコクのあるスコーンができあがります。シンプルだけに材料の味が決め手。アンティマキでは、有機栽培の薄力粉と全粒粉、有機豆乳、有機ナッツと有機ドライフルーツ、圧搾菜種油、自家製ジャム、国産の未精製の砂糖などを使っています。

   先の話ですが、9月4日には、暮らしの学校岡崎校にて、こちらのスコーンとこねないで作るパンの会を開く予定です。
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稲武の小さな観光名所~子持ち桂を見に行きました。

2020-05-02 13:45:41 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   このところ毎日いいお天気が続いています。がけ下にある家の中よりも、外の方がずっと暖かいので、デスクワークをしているときは、ときおり外に出ては体を温め、また部屋の中に入って仕事を続けています。灯油も乾いた薪もほとんどなくなったのですが、新たに買い足す気にもならず、こうしてなんとかしのいでいます。

   さて昨日は、豊田森林学校のスタッフでもある友人と、そのこどもたちと一緒に、大野瀬町にある子持ち桂を見に行ってきました。

   子持ち桂は、ブルーベリーの摘み取り園・まいにちブルーベリーの農園の前をちょっといったところに小さな駐車場があり、そこから徒歩。まわりは常緑樹に囲まれていますが、間伐がなされているので光が適度に入り、灌木やまだ小さい広葉樹が結構育っています。谷川沿いを歩くのですが、道はよく整備されていて、急な斜面などはなく、とても歩きやすい。

     山に入ってすぐに見つけたのはヤマルリソウ。やわらかい毛が生えているのか、全体がなんだかふわっとした感じです。あちこちに咲いています。

    コクサギ。といっても、クサギの仲間ではないそうです。葉っぱの付き方が独特で全体がぐるぐるらせん状のようになっているところがかわっています。まんべんなく日の光を吸収したくて(?)こうなったのでしょうか。

     友人の話では、このコクサギのあるところは多種の植物の生息が見られるらしい、とのことです。つややかな緑の葉は、さわるとにおいがあり、臭いと言えば臭い。

     スミレの一種。名前をおしえてもらいましたが忘れました。

     こちらも同様。なにしろ、小さい花があちこちに咲き乱れ、どれも形がかわいくてなかなか前に進めません。

     倒木に絡まった蔓草。これだけでも美しい。

     ネコノメソウというのだそうです。黒いところが猫の目みたいだからついた名前。春の早い時期に咲くので目立つそうで、ネコノメソウファンは多いのだと。似たような草、うちにもありそう。

     これもスミレ。家に群落のあるタチツボスミレかな? ちょっと色が薄い気がしますが。

   歩き始めて40分ほどで子持ち桂到着。普通に歩けば20分ほどでつくと思います。桂のてっぺんは見えません。想像以上に大きい。

    この大木は信仰の対象だったようで、今も毎年お祭をしているそう。

    桂の葉はハート形でかわいいのですが、新緑の今は小さくてさらにかわいらしい。

    「子持ち」とはいっても「親」は見当たりません。中はなくなり、空洞。子や孫だけが繁栄しています。
    
    桂の木の近くにはベンチがあり、そこで休憩。朝焼いたマフィンを子供たちと一緒に食べました。

    桂のある場所から林道に上がり、里に下っていきました。林道沿いは新芽をつけた木々や花がいっぱい。見飽きません。

    ミツバツツジ。いい色です。

     リョウブの新芽。リョウブは「令法」と書き、昔法律で、飢饉の折の救荒食として大事にするよう決められていた木なのだそうです。新芽をつかったリョウブ飯がおいしいというので、摘んで帰りました。

     モミジイチゴ。手の届くところにあるので、実がなったら取りに来たいけれど、きっと猿やリスに先を越されるだろうな。

     ニリンソウ。うちにもありますが、日陰に植えたせいかいま一つ増えません。でも、こちらは日当たりがいいせいか、広い群落をつくっていました。

     10m以上あったのではないかと思うのですが、とにかく崖一面ずらっとニリンソウ。壮観です。

     このスミレは、まさに「スミレ」という名前なのだそうです。数あるスミレ、一つ一つ何とかスミレと名付けられているのですが、これだけは「スミレ」。典型的なスミレらしいスミレということでしょうか。色は紫。スミレ色ってこんな色でしたっけ。

     ヤマブキ。こちらに来て初めて一重のヤマブキを見ました。ヤマブキと言えば八重に決まっているものと思っていましたが、あれは栽培種。太田道灌の有名な歌は、栽培種のヤマブキのことで、在来種のヤマブキはちゃんと実をつけるのだと、知りました。私は一重のほうが好き。

     ゆっくりゆっくりあるいて、休憩も十分とって、往復2時間。いいウォーキングでした。近いところに、歩きやすくて美しくて、興味の持てる草がたくさんある場所がいくつもあることに、いまさらながら感謝。

     午後は敷地内のつる草取りや整理をしました。岩場で見つけたこの二つの草、この日森で見たものに似ています。

     こちらはネコノメソウに。

     こちらはクジャクシダに。ただいま、友人に問い合わせ中です。



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