アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

映画「あの子を探して」

2019-04-30 18:06:34 | 映画とドラマと本と絵画
  チャン・イーモウ監督の中国映画。舞台は1980年代の中国の寒村です。貧しい村の小学校の教師が妻の病気のため学校を離れなければならないことになり、代わりの教員を村長が連れてきます。彼が連れてきた代用教員は13歳の少女ミンジ。村を離れることになっている中年の教師は、少女の教師としての能力をあやぶみ、村長に談判するのですが、かわりはいないとつっぱねられます。しかたなく彼女に後を託し、村を去ります。

   教師が彼女に命じた授業は、教科書を黒板に書き写し、それを書写させることと、教室に押し込め、外に出さないこと。彼女は忠実にはたそうとするも、子供たちはミンジのいうことをききません。なかでもいたずらすきのホエクーには手を焼きます。

   しかしそのホエクー、家が貧しくて突然都会に報告に出されます。一人でもいなくなったら約束の報酬がもらえないと思ったミンジは、生徒たちと一緒に働き(かってに)、何とかバス代を捻出。都会に出て彼を探し回ります。

   奉公先にたどり着けなかったらしいホエクーは、街を徘徊。食堂の客が残した料理を食べているところを店主に見つかり、食べものをもらう代わりに皿洗いをすることになります。ミンジのほうは彼を探すため、チラシを作るも路上で眠っている間に散逸。テレビで人探しをしてもらおうと出かけるのですが、受けつけでつっぱねられ、数日門前で局長のあらわれるのを待ちます。その間、のまずくわず。そしてやっと・・・

    最後はテレビ局の車に乗って二人とも村に帰るのですが、その祝賀会で、村長だったかが国旗が見つからないといって慌てるシーンがちょっとだけあります。しかるべき時に国旗を立てないというのは、中国では重罪に値するとか聞きます。ごく軽~くユーモラスに、そういう政府批判ともとれそうなことを描いているのが興味深いことでした。

    ところでこの映画の登場人物は、ほとんど一般人だそう。確かにぎこちない演技でしたが、それが朴訥で、村人らしかった。たいしたものです。
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あさっては、福蔵寺ご縁市です。

2019-04-30 15:29:29 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    もう、はじまって10年近くになる福蔵寺ご縁市。今年最初の春のご縁市は、しあさって5月3日に開催します。

    山間にある小さな無住のお寺を拠点に、移住した若い人たちが活動を始めて、たぶんもう10年くらいたちます。その活動の一つが、このご縁市の開催。いまでは、地元にすっかり定着して、老いも若きも一日ともにたのしんでいるイベントです。

   アンティマキは、いつもの場所で出店します。お持ちする予定のものは、穀物クッキー2種とタマネギクラッカー、アニスシードのクラッカーなどのほか、おから100%のカステラや中東風パン、玄米ご飯パンなどなど。

   同じブースで、ロミロミマッサージのマリさんのハンドマッサージも受けられます。

   また今回は、ちかさんのマスクも販売。先日初めて購入したのですが、肌触りがとてもいい。リネンやオーガニックコットン製など、いろいろあります。

   ちかさんは、自分で育てた無農薬栽培のヘチマも販売の予定。このヘチマ、体を洗うだけではなく、食器洗いに最適。おすすmです。

   福蔵寺春のご縁市の詳細は、以下の通りです。

*日時 5月3日金曜日 10時~2時頃
*場所 福蔵寺境内  豊田市旧旭地区 大田町






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4月のどんぐり工房草木染め講習会

2019-04-29 22:47:04 | 草木染め
   先週末土曜日は、4か月ぶりの、どんぐり工房での草木染講習会でした。

   風がきわめてつよく、しかも冷たくて、冬が戻ったようなお天気でしたが、日差しは明るくて、久々の草木染めを満喫できました。

   染めた草は、萌え出たばかりのヨモギとカラスノエンドウ、それにスギナをちょっと。ソーダ灰を加えての緑葉染め。春しか出ない色を楽しみました。

   ヨモギとカラスノエンドウの、1番液どうし、2番液どうし、3番液どうしをそれぞれあわせて染め液に。カラスノエンドウを煮だしたほうのコンロは、強風のためガスの火が踊り、煮え方が遅くなりました。そのためカラスノエンドウからはなかなか緑の色の成分が出てこず、黄色の色が強い染液になりました。

   媒染は、アルミと銅の2種類。いつもの草木染めに比べて媒染による違いはさほど大きくないのですが、それでも、色は微妙に変わりました。

   オーガニックコットンの同じ素材のTシャツを数枚持って来られた方の作品。ちょっとずつ色が違って、きれい。

   こちらは私が染めた絹手袋。ソーダ灰と絹の相性はあまり良くないのですが、いちおう染まりました。薄いところが春らしい。

    左側のスカーフは、常連の友人が染め重ねたもの。重ねると、色はより深くなり、濃くなります。

    左上の布はベージュのエプロン。草色になりましたが、バケツに突っ込んだままにしてしまったので、むらだらけに。今度何か濃い色を重ねて、めだたないようにします。

    色とりどりのシュシュは、参加者のお一人が台所で糸を染め、編んだもの。高キビ、黒豆、黒米、桜の樹皮の色。美しい。

    冬じゅう、全く染めの仕事をせずにいたので、久々の講習会は新鮮。何度やっても、染め液に布を入れる瞬間はどきどきします。草色や薄い黄色、黄緑色、どれもいい色になりました。

    来月は5月25日土曜日開催。木から採取した古い枇杷の葉か昨冬剪定した枯れた枇杷の葉、それにカリヤスを使う予定です。お申し込み、お問い合わせはどんぐり工房までどうぞ。なお、5月15日には、ヘルシーメイト岡崎店で、絹手袋をカリヤスで染める会を催します。詳しくは、こちらをごらんください。  

    
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映画「チスル」

2019-04-26 00:00:37 | 映画とドラマと本と絵画
    1948年に韓国済州島で起きた4・3事件後の、島での大虐殺事件をテーマにした映画「チスル」を見ました。

    全編モノクロ。ゆっくりした動き。追っての兵隊たちから逃れて野原の穴ぼこに何人もの男たちが入り、やり取りする様子は、アングラ劇のようでした。でも、その後、事態はどんどんすさまじいものに変わっていきます。「チスル」公式HPには、次のように解説が記されています。

   「第二次世界大戦で日本が連合国に降伏すると、アメリカ軍とソビエト連邦軍が朝鮮半島を北緯38度線で南北に分割し占領した。アメリカ主導で進められていた南だけの単独選挙が国の南北分断を決定的にするとして、1948年4月3日、選挙に反対する済州島民が武装蜂起。それが発端となり、米軍が作戦統治を行っていた韓国軍と警察は、海岸線5kmより内陸にいる人間を暴徒と見なし、鎮圧の名の下無差別に虐殺する。事態は熾烈を極め、7年もの間に約3万人が犠牲となったが、その大半は思想や信条とは無縁な人々だった。日本に逃れた島民も多く、事件前に28万人いた人口は激減した。「済州島4・3事件」は時の体制に“アカの島”で起きた“共産暴動”と烙印を押され、近年まで語ることさえタブーとされてきた。」

    映画では、ひとりも武装蜂起した活動家は登場せず、突然逃亡を強いられた普通の人たちが、隠れ家として選んだ洞窟の中で暮らす様子をえがきます。はじめはすぐに帰村できると思いこんで暢気に構えていた彼ら。しかし、最後はわけもわからないまま、村を焼かれ、殺されていきます。殺すほうの下っ端の兵隊も、理由のわからないまま「アカ狩り」に。彼は若い女に銃口を向けながらどうしても引き金を引けず、女に逃げられるのですが、その女の顔のアップが美しかった。

    劇場で見たらさほどでなかったかもしれませんが、終始画面が暗くて、見づらいのが難点でした。この映画、facebookで映画好きの知人が紹介していたので、はじめて知ることができました。事件のことも知らなかった。韓ドラの歴史もので、流刑地として登場する済州島で、7年もの間、自国の兵隊による虐殺が続いたとは、驚くべきことです。2003年、やっと当時の大統領が島民を集めて開かれた座談会で、謝罪したそうです。4・3事件の調査のための委員会も、そのころ設置されたとか。この事件で島から逃げ、日本にやってきて在日韓国人となった人たちがかなりいる、ということです。このことも、もちろん知りませんでした。
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映画「心に吹く風」

2019-04-20 16:09:01 | 映画とドラマと本と絵画
   「冬のソナタ」の監督ユン・ソクホが初めて監督した劇場映画「心に吹く風」。なんとこれは日本映画で、舞台は北海道、役者はすべて日本人。彼のような大ヒット作をもたらした監督がこれまで映画を撮ってこなかったことにおどろきました。しかも、韓国映画ではなく日本映画。どんな経緯があったのか知りませんが、ともあれ久しぶりの彼の作品、堪能しました。

   主人公は中年の写真家。撮影に訪れた北海道で車が故障し、近くの民家で電話を借りようと訪れる。すると、出てきたのは、高校時代の初恋の人。ふたりは、じわじわと昔の恋心を解き放ち、ためらいながらも、ともにいることの幸せをこばめないでいる。

    ふたりが訪れる北海道のあちこちの風景が素晴らしい。森の中では、風に揺れる木の葉に光が交錯し、水の流れもキラキラ輝いています。広がる畑地は絵本のよう。丘に一本だけ立っているポプラの、風に揺れる様子は様々なことをおもわせ、古い納屋のようなたてもののトタンのさびた色合いは、よくできた抽象画に見える。

    たぶん、ただ見に行っただけではここまで美しく見えないと思うのですが、構図と撮り方、色の調節などが抜群にすぐれているせいで、素晴らしいものに見えるのだろうなと思います。その美しい風景の中で、主人公二人の不倫も、美しく昇華されていくようです。ユン・ソクホの作品は、他の韓ドラに比べると、家族や親族とのしがらみはわりにすっきり描かれていて(といっても、日本人の私から見るとそれでも濃厚なのですが)、ラブロマンスをゆったり楽しめるものが多いのですが、この「心に吹く風」は、さらにその傾向が強く、ヒロインの夫や姑に対する気持ちはそれとなくしか描かれません。

   かわりに、とても印象に残ったのが、手のしぐさや足のしぐさ。微妙な演出がなされていて、何でもない会話の裏を暗示しています。よくできていました。随所に、冬ソナの名場面をほうふつとさせるシーンが挿入されていて、本歌取りのような効果も。涙は出ませんでしたが、つかのま、心に優しい風の吹く時間を過ごせました。
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あしたのヒトトキトイチに出店します。

2019-04-20 13:27:33 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
  またまたぎりぎりの告知になりました。あした、稲武の家具ギャラリー&カフェのヒトトキで開かれるマルシェ・ヒトトキトイチに出店します。

  地元・稲武で開催するマルシェに出るのは、実に久しぶり。近いところでのマルシェに出たくて出店者に加えてもらいましたが、いささか緊張しています。

  ヒトトキは、稲武古橋懐古館前にある、おしゃれな家具と雑貨とおいしい料理のお店。家具作家のご夫婦が数年前に開きました。明日のマルシェの場所は、このヒトトキと懐古館周辺。おりしも、稲武は花盛り。懐古館駐車場やすぐ近くにある瑞龍寺の桜は、ちょっとピークを過ぎたようですが、まだまだ楽しめます。

   時間は11時から3時まで。ご飯屋さんやパン、焼き菓子のお店、ちょっとおもしろい服の店など15軒ほどのブースが並ぶようです。山形県の仙太郎下駄の販売とオーダー会も。三代目のというシューフィッターの

 
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映画「パンズ・ラビリンス」

2019-04-07 14:01:41 | 映画とドラマと本と絵画
    スペイン、メキシコ、アメリカ共作の、2007年の映画。映像をみたか、監督のことを何かで知って興味を持ったかして借りたのですが、本編が始まる前の予告編すべてが、ほとんど駄作かそれにちかいとしか思えないものばかりだったので、「きっと本編も面白くないに違いない」と、あきらめ半分でみはじめました。が!あにはからんや、しょっぱなから引き込まれました。数々の賞を受賞していることは、最後に知りました。

    ときは1940年代。フランコ政権が誕生した後だと思うのですが、内戦が続いているスペインが舞台。ヒロインの少女は、出産を間近に控えた母といっしょに、新しい父の駐屯する森の奥にある陣地にやってきます。新しい父は、ゲリラを掃討するための部隊の大尉。残忍で冷酷な彼は、誕生する子供を男児と決めつけ、自分の元で産ませるために無理やり遠距離の旅行を新妻に強いたのでした。

     少女は物語好き。彼女は、冷たい父と、心身ともにストレスを抱えながら父に気兼ねする母を避けて、兵隊たちがたむろする古い家を出て森の中をさまよいます。案内したのは、妖精と彼女が信じる虫。彼女がたどり着いた迷宮には、パン(牧神)が待っていて、彼女は人間世界にあこがれたために死んだ地下の国の王女だと告げます。それはまさしく、彼女が呼んでいる物語のお姫様そのものなのです。

    パンがくれた奇妙な生き物のおかげで、流産しかけた母を救うことができたのですが、父の手によりその生き物は暖炉の中へ。

    森の中に住んで、地下工作を図っているゲリラたちは、軍隊の襲撃で痛手を受けます。少女にとって唯一頼れる大人である女中頭は、じつはゲリラに協力。母の診察を任されている地元の医師もゲリラの仲間。母が死んで後、彼は大尉に殺されます。

    森の奥で独裁政権の軍隊と戦うゲリラと、パンに与えられた試練に挑む少女の様子が上手にあいまって、虚々実々の世界を作っています。映像も、セリフも役者の演技も、十分満足できるものでした。

    この欄を書くためにスペインの内戦のことをちょっと調べて驚きました。独裁者フランコの政権は、彼が死んだ1975年までつづいていたのです。つい最近、朝鮮戦争直前におきた、済州島の虐殺事件のことを知ったばかり。大事なことなのに、世の中知らないことばかり、と痛感する毎日です。       
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映画「ロシュフォールの恋人たち」

2019-04-07 10:29:10 | 映画とドラマと本と絵画
   昔見たはずだと思うのですが、テレビで放映されているのをちらっと見る限り何も覚えていないので、借りて見ました。1960年代のフランス映画。ミュージカルです。

    ロシュフォールというフランスの港町に住む双子の姉妹がヒロイン。ヒロイン一人はカトリーヌ・ドヌーヴです。この街のお祭りにでるためにやってきた興行師がジョージ・チャキリスとその相棒。ヒロインの母親が経営するカフェと姉妹のアパートの一室が主な舞台となって、男たちがかかわります。

   軽快なリズムにのって、いきなり路上で踊ったりうたったリのミュージカルなのですが、衣装や調度、建物の形や色がおしゃれで、ちょっとシュール。さすがフランス!と当時は世界中が感動した映画なのだろうな、とおもわせます。踊りは、昔のことなので、あまり上手とは言えないし、体もいまの人たちほど美しいとは言えないのですが、やはり、ジョージ・チャキリスとジーン・ケリーはすごい。ジョージ・チャキリスは終始わき役としてでずっぱり。ジーン・ケリーはちょい役なのですが、ヒロインの一人の恋人になる人物です。

    軍隊の行進やバラバラ事件なども織り交ぜてあり、心底明るいと言えませんが、わかい男女の恋が軽快に描かれ、見終わったあとも、しばらく楽しい気分が続きました。    

  
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稲武の大きな石窯で遊ぶ会、ひらきます!

2019-04-06 14:25:45 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
  ついこの間まで、朝霜が下りたり、突然みぞれ交じりの雪が舞ったりと、いつまでも寒い日が続いていたのですが、昨日今日と、穏やかな春の日差しが注ぎ、水仙が咲きそろいました。貝母の開花も間近、たぶん桜もそろそろでしょう。

     さて、今年も、稲武の大きな石窯で遊ぶ会をひらきます。まず一回目は、6月に初夏の会を催しますので、ご案内します。石窯のある場所は、城ケ山のふもと。木々に囲まれた気持ちのいい場所です。大きなカンパーニュや野趣たっぷりのピザを焼き、楽しい一日をすごしませんか? 


    開始は10時からですが、窯の火つけから見てみたい方は早めにいらして、ご一緒に窯の説明を聞きながらご参加いただけます。

    お相手するのは、わたしとキヨミさん。キヨミさんがおもに窯の面倒をみます。

    最初にしていただくのは、生地の重さが700g以上もあるカンパーニュの成型。まったくこねずに仕込んだ天然酵母パンを、細長い形に成型していただきます。

    続いてピザの成型。トッピングは、季節に応じて、山里の山菜、ハーブ、キノコ類を主にします。

    ときには、その辺に生えている栄養たっぷりの雑草も加えます。

    ピザが焼けたら、かまどで煮た野菜たっぷりのスープと一緒に昼ご飯。

    ご飯がすんだ頃、カンパーニュの焼成に入ります。そして30分後に焼きあがり。

    パンを焼いている間に、スコーンの準備にはいります。中に入れる具材はおりおりでかわります。生のリンゴの時もあればナッツやドライフルーツなどいろいろ。こちらのスコーンとカンパーニュはお土産になります。

    卵も乳製品も使っていませんが、ほっくりおいしくできあがります。石窯で焼いたスコーンは格別です。

    さて、詳細は以下の通りです。

*日時 6月8日土曜日 10時から3時ころまで
      受け付けは9時半開始。窯の様子を最初から見たい方は、9時過ぎにいらしてください。
*場所 ハウスポニー 豊田市稲武地区夏焼町
*参加費 1組(ピザ・カンパーニュ・スープ・焼き菓子)4000円(レシピ付き)
      1組お申し込みいただいたご家族の場合、1名様につき、ピザとスープを1000円にて提供いたします。
*定員 10組 
*最少携行組数 5組
*申し込み・問い合わせ アンティマキの問い合わせ
◇なお、このイベントはイベント保険に加入していませんので、けがややけどに関しての対応は出来かねます。
     そのむね、ご了承ください。
◇前日以降のキャンセルは、全額申し受けますので、ご了承ください。

    山里の新緑はまだ続いているころです。さわやかな空気に満ちた稲武へぜひお越しください!  

   
    




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漫画「万葉集」

2019-04-02 23:17:38 | 映画とドラマと本と絵画
   昨日、4月1日、元号が変りました。令和。「令和」の「令」はよいこと、の意味として使っているのだそうですが、どうしてもつい、「令嬢」の「令」よりも、「命令」の「令」のほうを思いだすので、「なごめ!」「なかよくしろ!」と命令されているようで、おちつきません。 

    さて、それはともかく、この文字が万葉集に乗っているというので、突然書店で万葉集を購入する客が増えたとか。有名な歌だけを選んだものがあって、そういうのが売れているのならともかく、現代語訳がついていても、あの数を完読するのは大変なことです。

    それで、私が30年近く前に買ったのがこの本。思い出したので、紹介します。

    主婦と生活 生活シリーズ 古典コミックス「万葉集」です。当時は学習漫画がどんどん出版され始めたころで、わたしも、手軽に勉強できる学習漫画や歴史ものの漫画を結構かっていました。いまも、ですが。

    学漫の「万葉集」はほかにもたくさん出ていると思いますし、わたしも持っていましたが、この大判の本がいいのは、とにかく収録されている歌の数が多いこと。もちろん全部ではありませんが、学校で習った歌はもちろん、普通の人がどこかで見た記憶のあるような歌はほとんど載っていると思う。それから、原典の収録の通りではたぶんなく、時代順になっていて、歴史を思い出しながら読めること。皇族、蘇我氏、藤原氏、大伴氏など、あの時代の主だった家の系図も載っています。

    ところで私が、はじめて万葉集を学んだとき、もっとも印象に残っている歌は「貧窮問答歌」です。下級官吏だった山上憶良が、自分よりさらに貧しい人との問答という形式で、庶民の苦しさをうたったもの。

    「・・人並みに吾も作れるを 綿も無き 布肩衣の 海松の如 わわけさがれる ・・・」「かまどには 火気吹きたてず こしきには 蜘蛛の巣かきて 飯炊くことも忘れて・・・」

     1000年以上も前の歌なのですが、具体的にこまごまと描かれているところにリアリティがあり、胸に迫りました。漫画のいいところは風俗がわかること。この本、いまも刊行されているかどうかわかりませんが、ほかにも多分きっといいものがあると思います。古文になれない方は、まず、漫画で読むことをおすすめします。ところで、万葉集、わたしはいまだに漫画で止まっていますが。
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