アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

暮らしの学校での、アンティマキの優しく易しい焼き菓子とパンの会

2021-05-29 00:14:45 | アンティマキの焼き菓子とパン

  きのうは、暮らしの学校岡崎校でのアンティマキの講習会でした。3か月に2度の定期講習会が始まって、たぶん5年。ずいぶんたくさんの種類の焼き菓子とパン、それにパンにあうおかずと動物性食品をほぼ使わないスープを作ってきました。

   昨日のメニューは、ベジカレーパンと米粉とみりんのパン・デピス。それに干しシイタケとスナップエンドウのスープです。

    カレーパンはここひと月ほど何度も作り、販売もし、ほぼ満足のいく出来上がりになっていました。でもきょうは、はぜた! 生地がやわらかくて薄くのばし過ぎたため、というのが一番の原因ですが、全体のパンとしてのふくらみがいまいちでした。時間がおしていたせいで、二次発酵の時間が不足だったためです。とても残念!

    パン・デピスのほうは問題なくできましたが、切れ目を入れるタイミングを私がわかっていなくて、こんな傷口のようになってしまいました。

    スープはこちら。だしは昆布だしです。最後に薄く葛でとめました。おもいつきで出来上がったレシピですが、簡単でなかなかおいしい。

    きょうは、非常事態宣言発令中ということもあって、はじめて、全員での会食は中止とし、出来上がった料理は持ち帰ってもらうことにしました。

    朝の10時半から始まって、料理がすべて整うのはいつもだいたい1時頃。おなかのすく時刻なので、小腹ふさぎに、ターメリックラテを作って、参加した方たちに飲んでいただきました。

    先日友人から聞いたばかりのこの飲み物、今ちょっと流行っているらしい。豆乳や牛乳などにターメリックとシナモン、ジンジャーなどを入れて甘みをつけたものです。きょうは、ココナッツオイルも加え、甘味には黒糖を入れました。

    ターメリックの苦みがまあまああるので、薬っぽいのですが、飲むと体がふわっと暖かかくなるような気がします。参加者の方には結構好評で、みなさん、おかわりしてくれました。

    これまで講習会で作った焼き菓子とパンは、定番商品になったものもありますが、種々の事情で商品化せずにおわったものもあります。からだと環境に優しく作るに易しい焼き菓子とパンの数々、いつか何らかの形でひとつにまとめたいな、と思っています。

    さて、次の暮らしの学校の講習会は、7月23日と8月27日です。その前、7月7日には、インド藍染めの講習会もひらきます。詳しくは、暮らしの学校のHPをご覧ください。

   

 

    

    

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本「カレンの台所」

2021-05-26 11:30:16 | 映画とドラマと本と絵画
   1年近く前に買ったのですが、いま奥書を見たら初版が昨年4月13日、わたしが手に入れた版は第5刷で、5月7日に出ています。ひと月足らずで5版もでるなんて、すごい人気。
 
   でも実はまだ読了していません。どんどん読んでしまうのが持ったないなくて、たまの楽しみにながめています。
 
   滝沢カレンは、しばらく前から注目していました。彼女の、とんでもないところからやってくる受けごたえがおかしくて、そのへんのお笑いタレントは形無し。それがまたおかしくてわらってしまう。
   本書はこんな感じで進みます。
 
   「170度に行きましたら、パサパサ鶏肉をおにぎりを一握りの気持ちで「いってこい」の後押しで油へ。
  すぐさま何かしらの反応を見せたら、あ、楽しくやってるな、と見過ごしてあげてください」(鶏肉のから揚げ)
   「家族全員が窮屈じゃ無く話せていたらしばらく眺めます。茶色いあったかそうな洋服を着ていたらひっくり返してあげましょう」(ハンバーグ)
   「最後の恩返しをと、サバ味噌御殿にキリンの睫毛くらい刻んだ生姜を招待しましょう」(サバの味噌煮)
   「新居を見つけた肉は 少し丸まり 優しくなったような表情をしているはずです」(ピーマンの肉詰め)
 
   彼女にとって、どの料理もストーリーになる。なんで「楽しくやってる」の? なんで「あったかそうな洋服」なの? 「最後の恩返し」って、なんで? 次々に浮かぶ疑問は、一文が終わると、なんとなく雰囲気がわかり、料理の微妙な温度とか調味料の分量とか頃合いなどが、理解できたような気がしてきます。
 
    トーク番組に出てくる彼女は、決して堂々とはしていなくて、はにかみながら突拍子もないことを言い出します。でもすごいのが、すらすら言葉が出てくること。理解できるかどうかは別として、どんどん言葉が出てくるところがうらやましい。きっと、言葉を覚え始めたとき、大人たちが彼女の言葉を遮る、ということがなかったのでしょう。4,5歳のことが嘘ともほんとともつかないことを次々にしゃべるのによく似ています。
 
   でも、幼児と画然と違うのは、こうしてちゃんとおいしそうなお料理を作り、それをこうしてスートーリーに仕立て上げることができていること。
 
   レシピは、豚の生姜焼き、中華丼、ラザニアそのほか、多分ほとんどの人が知っている料理が30品以上載っています。作りながら読むと、笑って仕事の手が止まりそうになるので、ご注意ください。
    
 
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あした、守綱寺まちかど朝市に出店します。

2021-05-24 22:38:22 | アンティマキの焼き菓子とパン

  2週間に一度、毎月第二と第四土曜日に開かれている守綱寺絵本読み聞かせの会。その会に後に、ささやかなマルシェがおこなわれます。前回に引き続き、あすも、アンティマキは出店します。

    お持ちするのは、まず、ココアとまるごと甘夏ジャムのクッキーと酒粕入りのクッキー。

   穀物クッキーは、玄米粉と塩麴、オートミールとクルミ、有機コーヒーの3種類。それと、今回初めて作った、甘夏ミカンのシロップ漬けをたっぷり入れたマフィンも。おから入りです。

   甘夏のシロップ漬けは、甘夏を薄く切って柔らかくなるまでゆで、同量の粗糖をすりこむようにして入れ、溶けだしたら冷蔵庫へ。ゆでこぼしもしなかったのに、苦みはさほど残りません。これまで、甘夏は丸ごとジャムにするか、瓶生のまま砂糖と一緒に入れるか、中身を食べるかジュースにして皮だけピールにするかしかしたことがありません。この、ゆでてから砂糖漬けにする方法、なかなかいい。ただし、シロップにすっかり浸かっているとはいえ、冷蔵庫でどれくらい持つかは、不明ですが。

   前回、すぐに完売したパン・デピスをまた焼きました。いつも使っていた名倉の三川農園の農薬不使用の米粉が今年はもう秋まで入手できなくなったので、かわりに稲武産の超微細粉の米粉を使いました。稲武の米粉ケーキの店、アトリで使っている米粉を分けてもらいました。

   全くこねない小豆のパンも久々に焼きました。

    米粉入りのバンズも久々の登場です。

    読み聞かせの会は、10時半から11時まで。マルシェは11時からです。お待ちしています。

 

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本「23分間の奇跡」

2021-05-18 16:46:41 | 映画とドラマと本と絵画
   大変短い本。数分で読めます。

   教室に新しい先生が突然やってくる。これまでの先生が追い出されるようにして教室を出る。新しい先生は若く美しい女の先生。着ている服もきれい。


  この先生は、「戦争」に勝った国から派遣された教師で、まえの「くたびれた服」を着た白髪の女教師はお払い箱になったのだと徐々にこどもたちにもわかってきます。ドーデの「最後の授業」のそのあとの学校がどうなっていったか、という続編のようなお話です。

   子供たちの質問には全部答え、暗唱するだけで意味を解さなくても平気だった彼らに、教師は疑問を投げかける。教師の巧みな誘導に子供たちは次々に意見を変えていきます。
   
   始まってたった23分間で、子どもたちは教師に心を奪われ、彼女の言うことを信じます。
  
   この教師、実はまだ19歳。この日が初めての授業です。彼女は、すべて(彼女の国によって?)作られたプログラム通りに事を進めたにすぎません。生徒たちの反論も反発もすべて織り込み済み。

   こうして彼らはいとも簡単に洗脳されるのですが、この教師の子供への対応は、とても筋が通っていて、切り崩せる自信は私にはありません。切り崩せない限り、彼女の使命である、すべての人が同じ考えを持つ全体主義の国家の建設を阻むことはできないな、と痛感します。

   英文がついています。簡単な英文のようで、英語の勉強にもよさそうです。教師を志す高校生に、英語の勉強を兼ねて読んでほしい本です。
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紅テント~状況劇場の思い出

2021-05-16 23:57:21 | 映画とドラマと本と絵画
   ひと月かふた月まえ、たまたまつけたNHKテレビの「アナザー・ストーリー」という番組に、唐十郎が出ていました。https://okmusic.jp/news/413498/

        彼らが新宿花園神社で紅テントの公演を始めたのは1967年。私が、京都の下賀茂神社の境内ではじめて状況劇場の公演を見たのは1972年か73年だったとおもいます。

   狭いテントの中に用意された御座に座り、開始時間近くになると舞台に立った人から、「せーの、はい!」と声がかけられ、いっせいに前と横に移動。隣の人とくっつくくらいきちきちに座らされてやっと開演となりました。

    私の記憶では、その、紅テント観劇初体験の時に初登場したのが小林薫だったとおもいます。シャイな感じの青年が、唐十郎に「京都出身の小林薫!」と紹介されました。その折の演目は「風の又三郎」。又三郎役が彼だったか、根津甚八だったかおぼえていないけれど。

    派手な衣装と化粧、大きなアクション、シュールな舞台装置とおどろおどろしい音楽。大げさな節回しで語られるセリフは、一言一言が意味ありげで、魅力的でした。物語の転回点になると、照明がふっと変わったり消えたりして、音楽もぐぐっと調子がかわる。その時感じた不思議な気分はいまだに覚えています。

    当時は麿赤児や四谷シモンはいなくなっていて、最も光って見えたのは大久保鷹。彼が登場し、ひとこと、「こんばんわ」と独特の口調でいうだけで、満場に拍手がわきました。

   番組には、俳優をずっと前に引退した彼も登場していました。舞台では不気味な迫力を撒きちらしていた彼が、ものわかりのよさそうな上品なおじいさんになっていました。

   次の年だったかに見たのは「ユニコーン物語」。その次の年はなんだったのか、覚えていませんが、そのどちらかで、インパール作戦によって死んだ兵士の亡霊を大久保鷹が演じていたように記憶していますが、違っているのかも。

   李礼仙と根津甚八が絡むミノタウルスの話も、謎めいていてよかった。その芝居の時だったかどうか忘れましたが、李礼仙が舞台をおりて花道~といっても御座が少し左右に開けて小道が作ってあるだけ~を走ってきたのですが、その時何かにつまずいた拍子に、花道のすぐ隣に座っていた私の膝にぽこんとすわってしまいました。「おお!」と周囲の声。ついで笑い声が。私も何となく晴れがましい気持ちになりました。李礼仙を抱いてしまった。

   毎回、芝居の最後はいつも、舞台の裏の天幕がはぎとられ、神社の木々や大道具を積んできたトラックの荷台が、夜空に立ちはだかるようにして私たちの眼前に現れます。クレーンも出てきたことがあるような気がします。見慣れたはずの夜の町の光景が、2時間の芝居の間にすっかり違うものに変貌したような錯覚を覚える瞬間でした。

   帰るときはいつも興奮状態。今から思うと、京都に行った最初の年から状況劇場の存在は知っていたのに、見に行かなかったのが悔やまれます。

   でも、その後、大学を卒業してから訪れたのは、1回か2回だけ。以前のような興奮や魅力を覚えなくなって、やめてしまいました。私が変ったのか、芝居が変ったのかわかりませんが。

    今回久しぶりに、唐十郎の声~脳梗塞か何かを患い、うまく口が回りにくいようでしたが~を聞き、昔の写真を見て、懐かしさと当時の感激を思い出しました。



    
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ヘルシーメイト岡崎店と暮らしの学校に本日納品します。

2021-05-15 09:21:01 | アンティマキの焼き菓子とパン
 本日、ヘルシーメイト岡崎店と暮らしの学校のショップに納品します。

 お持ちする焼き菓子は、穀物クッキー3種と、酵素玄米ご飯入りのクッキー、アニスシード入りのオートミールクッキーです。

 ほかに、ヘルシーメイトへは、パラダイス酵母のパンを2種類お持ちいたします。
 
     こちらはクルミ入りライ麦パン。
    こちらはピンクペッパーのほかは、粉と酵母ジュースと塩と水だけのパンです。

   今日はいいお天気。今日午後かあしたかから、長雨が始まるとか。今日の納品でよかった。新緑が今年は長く続いているような気がします。道中濃tぐく強い景色を見るのも楽しみ。行ってきます。

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あした守綱寺のまちかど朝市に出店します。

2021-05-10 22:03:17 | アンティマキの焼き菓子とパン

  あしたは、寺部町の守綱寺の読み聞かせの会の日。終わるころささやかな朝市~~まちかど朝市が開かれます。

   お持ちするのは、穀物クッキー3種のほか、アニスシードクッキー。初登場は、玄米酵素ご飯入りのクッキーに、パン・デピスとカレーパンです。

   パン・デピスは、米粉とそば粉が主材料。蜂蜜のかわりにみりんを使いました。試作時より生地を少しやわらかめに仕上げ、煮切りみりんを全面にかけたり塗ったりしました。そのため、ぐんといいつやになり、しっとりしました。米粉のぼそぼそした感じ減り、食べやすくなりました。スパイスの具合がかなりいいと、自画自賛しています。生地量300gの小さめのケーキですが、十分3人分はあります。

  カレーパンの具は、ムング豆と野菜、タケノコなどを使い、動物性は不使用。カレー粉は、いとカフェのスパイシーなカレー粉を主に、もう一種類足しています。お肉が入っていなくても、十分満足できる味とになりました。賞味期限は明日中。召し上がるときは、ちょっと焼いていただいたほうがよりおいしいとおもいます。

  読み聞かせの会は、10時半から11時まで。初めの方もお気軽にご参加を。11時からの朝市には、アンティマキのほか、旭のいのはな農園さんが出店します。

 

 

 

 

 

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米粉のパンデピスをつくりました。

2021-05-03 17:56:55 | アンティマキの焼き菓子とパン

  数年前から懸案だった、米粉のパンデピス、やっと満足のいくものができました。

   小麦粉と蜂蜜とスパイスで作るパンデピス、パンのレシピ本で知ってから、気になっていました。

   パンと言っても、本に載っているのはほぼケーキ。ほんものは、卵とバターを使っていますが、できればどちらも使いたくない。小麦粉以外の粉で作りたい。さらに言えば、蜂蜜の加熱をしたくないので、蜂蜜の代わりに別のものを使いたい。

   いくつか条件を課して、作ったのが、米粉とそば粉とスパイス、それに蜂蜜の代わりにみりんを入れたパンデピスです。きのうで試作三回目。  

    先月ネットの古本屋で購入したこちらの本に、パンデピスに関する記述が、結構なページを割いて紹介されています。

   中世のころから作られ始めたパンデピス、もともとは中国の「蜂蜜パン」なる食物からきているとか。それがヨーロッパに入ってからスパイスをいれるようになっったそう。おどろくことに、小麦粉と蜂蜜を混ぜて半年から1年の間発酵。その生地に、シナモンや生姜、クローブ、ナツメグ、黒コショウなどをプラスします。

   キリスト教の聖人のお祭に供されることも多かったこの菓子は、「ヨーロッパの宗教文化と「エキゾチック」趣味とがいわば合体したもの」(民俗学者イヴォンヌ・ド・シーク:上記の本から孫引き)で、ヨーロッパ各地に種々の形や製法のパンデピスが存在しているようです。

   現在のパンデピスは、わたしが見た限りでは蜂蜜は使うものの、長期間の発酵はさせず、ベイキングパウダーや重曹を使用。粉も、もとは、ライ麦粉で作るのが一般的だったようですが、いつのころからか小麦粉にかわったとか。私がもっているフランス人パティシエの本では、ライ麦粉と小麦粉が半々につかわれています。

   それで、わたしも、ライ麦粉の代わりにそば粉も入れてみました。素朴な味わいがあって、なかなかいいとおもいましたが、念のため、米粉だけのバージョンも作ってみました。そしたら、なんと甘い。甜菜糖の量は同じなのに、甘い。でも、甘さはみりんと甜菜糖で十分たりているので、素朴な味のほうを採用することにしました。

   みりんは生のままだと強すぎました。それで煮切ることに。おもったとおり、やわらかい甘さになりました。

   さて、大事なスパイス。これはシナモンとナツメグとジンジャーとクローブ、それにアニスの粒に決定。黒こしょうを入れてみましたが、ほかのスパイスとなじまないように思えて却下。

   そんなこんなで、試行錯誤の末とりあえずできました。スパイスが微妙な調和をもたらすようで、派手な味ではないのですが、食べているうちに、じわじわおいしさを感じます。来週火曜日の守綱寺でのまちかど朝市に持っていくつもりです。

    

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