アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

あした、ヘルシーメイト岡崎店に出店します。

2019-06-29 01:20:46 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   またまた告知がおくれました。明日、29日土曜日、岡崎にある自然食品店ヘルシーメイトに出店します。ヘルシーメイトでは、火曜日から4か月に一度のセール期間中。10%オフでほぼすべての商品が購入できます。

   さて、アンティマキが明日お持ちする品は、穀物クッキー2種、ほうろく菜種油の雑穀いろいろビスケット、うさぎ菜園の新タマネギを使ったクラッカー、スコーン2種、おからカステラ、黒ビールケーキ、米粉とみりん粕のクッキー、ブルーチーズクッキー、中東風平焼きパンに、玄米ご飯パンと甘い小豆のパン。

   米粉クッキーは、今回が新発売。名倉の三川さんの無農薬有機栽培の米粉と稲武大野瀬町の筒井さんの玄米粉、三河みりんのみりん粕、自家製塩麴と、お米作りのクッキーです。ココア入りと生姜入りの2種類が一袋に入っています。

   あしたは、うさぎ菜園のあいかさんが採りたての野菜をもって出店。わたしのパンの先生、べーぐる庵の倉橋さんも初登場します。ぜひ、のぞいてください。
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種団子を播きました。

2019-06-20 15:48:39 | 林と畑と庭づくり
   念願の種団子播きをやっと実施できました。

   種団子とは、自然農の創始者福岡正信さんが提唱している土と粘土と種を混ぜた団子のこと。これを地面に撒き、植物が勝手に生えてくるのを待つ、という、人の手がかかわってはいるものの、かなり自然に近い種まきの方法です。福岡さんは確か、第三世界の砂漠化した土地にこの種団子農法を施し、緑化を促したのではなかったか、と記憶しています。

   昔、花の種や野菜の種を適当に土に混ぜて団子に丸め、あちこちに投げておいたら、数か月後、草の中できれいな花があちこちに咲いていて、「けっこううまくいくじゃないか」と思ったことがあります。そのときは、ただの土の団子だったので、地面に着地した途端団子は壊れた可能性があるのですが、それでもいちおうごく一部ではあっても生き延びたのに気を良くしました。

   ほんとの種団子は、粘土と土をまぜて、その中に野菜や花や果樹など多種類の種を入れたもの。粘土と土の割合や団子の大きさ、粘土と土を足したものと、種との割合など詳細は不明なのですが、とにかく粘土を手に入れて試してみたい、とずっとおもっていました。

   昨年、安城に住む友人から「粘土を販売している店がある」との連絡をもらったので、彼女に頼んでとりあえず、土嚢にふた袋ほど買ってもらいました。その粘土が写真右。真ん中のバケツには団子を播く予定にしている場所の土が入っています。   
  
   そして種。種は、数年前、野原のガーデン化計画を立てたときに、友人たちにもらった種がたくさんしまってあるので、そこから、今の時期播くのにふさわしく、豆など取りに食べられそうなもの以外の種を選びました。ほかに、豊田市交流館においてある種々の花の種、自然栽培で育てた小麦も今年たくさんもらったので、混ぜました。

    団子を播く前にまず草刈り。草を刈ったところと、草が伸びたままのところとの両方に播いてみることにしました。

    団子は2種類作ってみました。粘土と土がほぼ等分で、種多めのものと、粘土と土の割合が3:2くらいもので、種がすくなめのもの。といっても、かなりおおざっぱなのですが。

    水の量もわからないため、最初はちょっと多めになってしまい、なかなか乾かず。乾燥していないと投げたときに崩れるので、しばし日に干しました。

    干している間、種団子播きに参加した友人が、持参したコーヒーセットで自家製炭火焙煎のコーヒーを淹れてくれました。

    おやつは、知人の家でもらってきたジューンベリーをのせて焼いたスイートピザ。それと米粉クッキーの試作品。

野良で飲む淹れたてのコーヒーと甘いもの、おいしかった!

    小一時間ほど乾燥させた種団子を、いよいよ播きます。水のすくなめの団子は結構頑丈で、遠くまで投げても壊れません。でも、水気多めのほうはぐちゃっとつぶれたものも。それでもまあ、粘土に一応接しているので、ちょっとは守られて、簡単には消えないと思います。

    まずは今回はお試しの団子播き。8月か9月頃、二回目の団子播きをするつもりです。芽の出始めたころに草を刈ってしまうと消えてしまいますが、私の草の刈り方はかなりのトラ刈りのうえ、地表より高いところでとどめるので、たぶん、芽さえ出ればそだってくれると思います。有用の草といっしょにかわいい花や食べられる野菜がごちゃごちゃ混じって育つのが、わたしの理想の庭の姿。実現は近い、かしら?
    
     

    

   
    
   


    
   
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映画「幸福」

2019-06-16 00:48:29 | 映画とドラマと本と絵画
  1966年のフランス映画。監督はアニエス・ヴァルダ。淡い光の中、たくさんのひまわりが風に揺れ動き、ときにそのなかの1本がほんの少しクローズアップされ、また元の画面に。そのあと、草むらの中を楽しげに散策する子供たちと若い夫婦が映し出される。それも、風景に溶け込むような淡い色で。

   この夫婦。夫は叔父の製作所(製材?)で働き、機械で板を削る場面がしょっちゅう出てきます。妻は内職で洋裁の仕事を請け負っています。狭い台所、狭い部屋での生活ですが、二人は満ち足りていてしあわせ。

   ところが、夫は妻を愛しているにもかかわらず、しばしば出かける近隣の町の郵便局の職員である女性と恋に落ちます。だからといって、彼の、妻を愛する気持ちが冷めたわけではありません。彼は、二人の女性に愛され、自分も愛していることで、今ままで以上に幸せな気分に浸っています。

   でも、妻にうそをついている後ろめたさに耐えられず、妻に打ち明け、自分の気持ちを理解してくれるよう頼みます。妻は、一瞬たじろぎますが、夫がそれで幸せならば、と従順に受け止め、ふたりは草上で性行為に至ります。しかし、夫が目覚めたとき、妻の姿は見えず、探し回った挙句、見つかった彼女の姿は・・・・・・。

   悲劇におわりそうなところですが、実はこの後の続きがあります。夫は愛人と再婚。そして、夫と子供たちはまるで何事もなかったかのように、妻がいた時と同様の生活を始めます。一人ひとりの個性は埋没し、まるで機械のよう。そこで感じるものを幸せだと、本人たちも周囲も呼び、満足しています。それを勘違いとは言い難い。しっかり地に足がついている感覚はなく、淡い存在感しかない。そういう現代人の疎外といったものをえがいているようにおもいました。往年のフランス映画の良さがとても感じられる作品。色も構図も美しい。そして深い。
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映画「華氏119」

2019-06-16 00:19:41 | 映画とドラマと本と絵画
  マイケルムーアの最新作。トランプ大統領が誕生して間もないころに撮った映画。アメリカの暗部を描いた、度肝を抜かれる内容です。

  2015年ころ、ミシガン州のある件で起きた事件。県知事の指令で、大きな湖(ヒューロン湖?)からそれまで供給していた水を、フリント川からとることに変更。水道の蛇口から突然赤い水が出るようになります。そしてその水を飲み続けた子供たち(主に黒人)は体調不良に。鉛の毒と判断されます。保健局の職員は、調査した子供たちの体内にたまった鉛の毒の量を基準値以下に改ざんするよう強制されます。しかし、同じ町のGMだったかの工場に間違って(‼)フリント川の水が入りこみ、車の部品がさびてしまいます。子供たちの異常には興味を示さなかった知事が、この事件には激怒。急遽湖からの水が入るよう水路をかえます。ただし、変えたのは工場だけ。

   フリントの事件は、オバマ前大統領時代のこと。大統領が町にやってくるのを心待ちにしていた被害者たちは、彼が事態を打開するはずと信じていたのに、結局知事たちの悪をあばくことなく、むしろ守るような発言をして、信奉者たちを落胆させます。結局彼らは、政治に絶望し、投票に行かなくなり、事態はますます悪くなる。そのことをとてもわかりやすく描いています。

   この事件は、トランプ政権が生まれる前に起きた事件ですが、マイケルムーアは、大企業優遇の政策が当たり前になっているアメリカの象徴として取り上げています。

   また、トランプを誕生させたのは、大企業や一部の商工業者、白人優位主義者だけではなく、実は民主党にも一因があることを示唆。たとえば、ヒラリー・クリントンと接戦になったサンダース上院議員。彼のほうが圧倒的に支持されていたのに、候補者決定の選挙で得票数の操作をし、クリントンを勝たせた、というのです。民主党員のうち労働者に圧倒的に人気のあったサンダースが大統領になるのを嫌ったリベラル富裕層の仕業と、ムーアはほぼ断定しています。彼らと共和党との主張の差はほとんどないのだ、とのこと。

   ウィキぺディアでは次のようにまとめてあります。

   「タイトルは2004年に公開されたジョージ・W・ブッシュ政権を批判した映画『華氏911』にちなみ、「119」はドナルド・トランプが第45代大統領が当選を確実とし勝利宣言をした「2016年11月9日」を意味している[3]。トランプ大統領に対する批判を描いていると認識されがちだが、実際はアメリカの特殊な選挙制度や現在の経済状況、トランプを当選させたアメリカ社会に対し鋭く切り込んだ作品となっている」    

    ところで、映画に出てくる、ダラスの高校で起きた銃乱射事件の後、銃規制を求めて立ち上がった高校生たち。待遇改善を求めてストライキを続けた教師や学校職員たち。いずれもおおきなできごとだったのに、日本のメディアで大きな事件として取り上げられたのかどうか、私は覚えていません。現在香港で起きている大きなデモは連日ニュースで取り上げているのに、どういうことなのでしょう。

    40年、50年ほど前までは当たり前に行われていたストライキが、今の日本ではめったに行使されなくなりました。皆無なのか、報道されないだけなのかわかりませんが。同世代の人から聞いた話ですが、テレビで、ストライキの行使を「過激な行動」と評した人がいたとか。労働者のまともな権利を違法のように論じる人が、メディアに堂々と登場していることに、寒気を覚えます。  

    マイケル・ムーアの映画を見るたびに思うことですが、アメリカの実態は確かにひどい。でも、彼の映画を商業ベースに乗せることのできる映画界なり産業界は、やはりすごいな、とおもいます。かなりの妨害がありそうなのに。あるいは、少々打たれてもへこたれない人たちが、アメリカには結構いるということなのかもしれません。
     
    
  
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「つむぎて」の圃場を見学しました。

2019-06-15 11:07:02 | 小さな旅
    雑草料理研究家の前田純さんが所属している合同会社つむぎて。こちらは主に、耕作放棄地の活用を目指して、さまざまな取り組みをしています。以前から、長久手市にある彼らの圃場を前から見学したいと思っていたのですが、先日やっと実現できました。

   お邪魔した圃場は二つ。一つ目は、当日、市内の福祉施設の職員と入所者が大豆の種まき作業に来ていた場所。遠くに大きな商業施設の見える田園の一角です。圃場周辺に咲き誇っているのは、ニンジンの花。つむぎてのメンバーの一人、さやかさんが大好きな花なのだそうです。

    昨年採取した大豆の種。

    久しぶりにちゃんとした土いじり?をしました。30センチほどの間隔をあけて種をまくのですが、ゆがんだり、間隔が狭くなったりしないようにこんな道具が用意されています。

    一般の農家の方も、こういう道具を使うのでしょうが、彼らの道具は独特。古い糸巻きです。藍染めした糸と布を使っています。

    大豆と小豆のほか、余った場所には藍も植えました。

    こちらの畑から車で10分ほど走ったところに、彼らの多分最も大きな圃場があります。

    「つむぐ草の畑」と書いてあります。看板通り、こちら草の生育場所です。

    山というか丘のふもとにある、原野。でもよくみると、きわめて丁寧に整備されています。写真中央に見える藁の屋根の家が、ずっと見たかった草の家です。

   敷地の周囲に作った水路。はじめは暗渠を掘ったつもりだったのだそうですが、いつの間にか湧水が流れ出し、水路に。こちらには古代米がうえてあります。

   さやかさんのいう「植物の病院」。弱った苗が運ばれ、ここでしばらく育てています。

   「病院」の片隅。ここだけ深く溝が切ってあって、焚火をした後の炭が敷いてあります。

    この圃場で主に育てているのは、セイタカアワダチソウとススキ。必要な雑草を残して不要の草を取り除くという、選択的除草をしてきた結果、このように、みごとに一種類だけの草地ができました。それでも、人間の通る道際の草は生育が悪いそうです。

    森の真ん前にある味噌蔵。竹で作ってあります。1年半前、この地を借りたときは、一面原野。山側は竹がはびこっていました。その竹を伐り、ススキを刈ることから始めた彼ら。伐り倒した竹やススキを利用して、この味噌蔵と、竹の家を作りました。

    竹の組み方や屋根を葺く作業は本職におそわりながら、試行錯誤。竹の柱は、地中に数センチしか埋めていないそうですが、びくともしません。コンクリートで固める代わりに、土と灰を入れて鎮圧しただけなのだそう。後ろ姿はさやかさん。

     かやぶきは、ほんとうは先端を上にしたほうが長持ちするのだそうですが、そういう葺き方はとても難しいのだとか。だから出来上がった屋根は上下さかさまあり、になっています。

     藍の畑。森に近いので、昨年イノシシに全部やられたとか。

     草の家。

     内部です。竹の骨組みを作って、上からススキを葺いたものなのですが、こちらの家は、地面に置いただけ。でも、昨年の2度の台風で、何の損壊もうけなかったそうです。

     別の建物の中に築かれたいろり。いま、石窯も製造中。

     木立の中のハンモック。長久手市は、稲武に比べたら3度から5度は気温が高いとおもうのですが、木陰はとても過ごしやすいそうです。

     最近はめったに見なくなったハハコグサ。選択的除草のおかげで、あちこちに群落ができています。しかも背が高い!

     竹で作ったドームの手前、茶色に枯れている草は、レンゲソウ。一面のレンゲ畑にしたくて、ただいま種ができるまで、草刈りを控えているところだそうです。

     つむぎてのメンバーは4人。野草味噌や野草茶の販売、味噌作り、野草料理、藍染などのワークショップの開催などの精力的に活動しているほか、昨年末からはセイタカアワダチソウの販売も手掛け始めました。セイタカアワダチソウは、アメリカンネイティブの間で聖なる薬草として大事にされている草。無農薬無肥料のこの草を刈り取って乾燥させ、袋詰めは福祉施設に依頼しています。

     まるで「草の苑」とでもいった風情の広い草の畑。ところどころに道や階段が作ってあるので、野原とは大違いなのですが、もともとこの場所にあった草が前よりのびのびと生育できているようで、気持ちのいい光景が広がっています。さやかさんの話では、最初この土地にあったのは、背丈ほどのススキ。刈り取っていくうちに、さまざまな別の種類の草が芽を出し、育ったのだそう。このあたりでもあまり見かけなくなった山帰来の蔓を手にして、さやかさんはうれしそうでした。

     自然をそのまま保護するのではなく、人間にとって有用の植物を生かすために自然を壊さない工夫をする。不要の植物は何とかして使う努力をする。あくまで人間の暮らしに役立つように考えるさやかさんたちの試みは、とても面白く興味深いものです。この夏は、育った藍の葉を塩もみして染め付けるワークショップを開くとか。都合が合えば、ぜひ参加したいとおもいます。
      
      
   
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石窯で遊ぶ会、楽しみました。

2019-06-15 09:14:42 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   6月8日、数か月ぶりの「稲武の大きな石窯で遊ぶ会」を開きました。昨年は、2回も台風で中止。今年は無事開けるかだろうかと心配しましたが、小雨程度の雨が少し降ったくらいですみました。

   今回来てくださったのは、豊田市街地のほか、設楽、東栄町、遠くは安城から20数名の大人と子供たち。お父さんたちも参加くださいました。

   作ったのは、ピザ、大きなカンパーニュ、野菜たっぷりのスープ、スコーン。いつもと同じメニューですが、石窯やかまどでの料理は、火との勝負。毎回、出来具合が違います。

   ピザの具、今回は野草をいろいろ用意しました。

   前日私の草の庭から採ってきた三つ葉、セリ、ウド。当日朝、かまどとピザ担当のキヨミさんが自宅庭で採ったオレガノとクレソン。ウドは、新芽のあるやわらかい部分や青い皮を刻んでキンピラにしたものです。もっとも子供たちの口に合わないとおもわれるので、別皿にとって、各自でトッピングしてもらいました。
 
   久しぶりに見る窯の火。暑くもなく寒くもなく、窯遊びには打ってつけの日でした。

   欲張って野草を入れすぎたため、ちょっと水気が出てしまいました。でも、やっぱり窯で焼いたピザはおいしい!

   窯の近くにあるかまどでは、大きな鍋を仕掛けて野菜スープを煮ます。スープは昆布だし。やさいのほか豆も入れた具だくさんのスープです。でも、ついうっかりして鍋の様子を見そびれていたら、何と鍋の中の汁けがほとんどなくなっていてびっくり。慌てて水を入れて煮直しました。せっかくの昆布だしがみんな蒸発してしまったかも、とおもったのですが、参加者からは、「スープおいしかった!」「昆布だしがきいていた」と絶賛の声が。おかわりもたくさんしていただきました。よかった!

   お昼ごはんは東屋の中やかまどの近くでおもいおもいに。子供たちは、広い空き地や木々の間で、遊びまわっていました。

   昼食の後、窯に入れて30分ほどで焼けたカンパーニュ。ライ麦と全粒粉が半分入った、素朴な黒パンです。焼き立てを切って味見したら、大人にも子供にも好評でした。最後にまな板に残ったひと固まりをじっと見ていた男の子が、「パン残っているよ」と指摘。「残っているけど、食べたい?」と尋ねたら、おおきくうなづきました。小さく切り始めたら、ほかの子供たちも寄ってきて、瞬く間になくなりました。黒パンは、日本人にはあまり好まれないというし、黒パンを売る店は少ないのですが、石窯の会ではいつも、みんな口をそろえて「おいしい」と言ってくださいます。うれしいことです。

   石窯のある豊田市の施設ハウスポニーの建物の裏手。前にあった小屋が全部取り壊され、遠くの山々が見えるようになりました。すがすがしい風が吹き通ります。

   石窯遊び、最後はスコーンを焼いて終わりです。今回は、クルミとカカオニブ入りと、甘夏ピールとリンゴの塩煮入りの2種類を作りました。何度も言いますが、石窯で焼いたスコーンは、火が程よく通り、味も食感も抜群です。でも、この日はちょっと焼きすぎて、風味が少し飛んだように思いました。

   毎回、何かしらの失敗(今回は鍋を見なかったこと)とか、不足とかやり過ぎ(主にパンの発酵に関して)があって、反省すべき点が必ずある石窯遊びですが、終わるといつも快い疲れとともに充実感を味わいます。調理や洗物にいそしんでいただいたお母さんたちのかわりに、子供たちの相手をしていたのはもっぱらお父さんたち。いささかお疲れの表情が見えましたが、まずまず満足の一日を過ごしていただけたようです。次の石窯遊びの会は、秋。おって、詳細を告知いたします。なお、5組以上の方のお申し込みがあれば、日にちを調整のうえ、開催しますので、お気軽にご相談ください。 
    
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名倉のオープンガーデンマルシェに出店します。

2019-06-06 17:13:32 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   稲武の隣町設楽町の名倉で、昨年初めて開いたオープンガーデン。5軒のお宅が庭を開放し、見学させてくださいました。そのオープンガーデン、今年も、今週末の8日(土)と9日(日)に開催します。時間は10時から4時まで。詳しくはこちらのHPをごらんください。

   去年のオープンガーデンの様子は、ブログに書きましたが、ちょっと写真で紹介します。

   こちらは知人のGさん宅。高台にあり、段差を利用して山や田を遠望できるガーデンです。花や木の種類が多いのが魅力。りっぱな東屋もあって花をめでながらおやすみできます。

   2軒目が確かこちらでした。

   ポピーが鮮やかでした。

   こちらは、オープンガーデンの主催者・イオリスペースのお庭。形と色の様々なグリーンが美しい。

   今年は、このイオリガーデンで、ささやかなマルシェも開かれます。アンティマキは、9日だけ、このマルシェに出店。クッキーやクラッカー、スコーン、できたらパンも少しだけ、お持ちしたいと思います。

   設楽町の市街地に近いほうにあるお宅。こちらは馬が一頭いて、同行した友人の子供はおおよろこび。

    さいごに訪ねたお宅は、森の中にあるかわいらしいお庭でした。家も小屋もセルフビルド。惹かれるものがいろいろありました。

     今年はたぶん、どのお宅もさらに進化を遂げていると思います。8日は、稲武の石窯で遊ぶ会、9日は一日こちらのマルシェに出店の予定なので、今年は残念ながら見学はできません。でも、新緑がおわり、深い緑に変わる初夏の森を背にした美しい庭を眺めながらの出店も、たのしそう。今週末はぜひ、稲武と名倉に足をお運びください。    

   
  
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映画「白い沈黙」

2019-06-01 23:17:22 | 映画とドラマと本と絵画
   カナダの映画。はじめの30分ほど見て退屈したので、いったん中断したのですが、気を取り直して見始め、結局最後まで見てしまいました。ジャンルはスリラー映画となっていますが、怖いシーンはほとんどありません。

   場面はずっと雪景色。父がとある食品店に車を乗り付け、車内に12,3歳くらいの娘を置いたまま店内に。彼が戻ると娘は消えていて、そのままもどってこない。誘拐事件とみて捜索が始まるのですが、警察は父親の虐待を疑い、妻も夫を信じきれない。父親はやっきになって探し続けますが、娘は杳として行方知れずとなり、そのまま8年がたつ。

   8年目のシーンも雪景色。警察官がネット上で娘~キャスと思われる姿を見つけ、彼女の捜索が再開する。父親が植木を積んだまま食品店か何かに立ち寄り、でてくると、植木が消えている。と、彼のすぐ近くに1本立っているのを発見。車で探しに行くと、道路わきに、なくなった植木が1本ずつ街路樹のように間を開けて立っていて、最後のところで若い女性が立っているのに出くわす。その彼女が、娘、キャスでした。

    つかのまの逢瀬の後、キャスはまた誘拐犯のところに戻るという。拒む彼に向かってどこからか発砲が。彼は倒れ、キャスは連れ戻されます。

    この映画、一見単純な性的虐待の映画にみせかけているけれど、実は複雑。彼女は性的な虐待は受けてはおらず、監禁されて、ある仕事をさせられています。ある仕事とは、小さな女の子たちとネット上で親しくなり、その子たちに自身の物語を語らせること。語る女の子の動画が、秘密の会の会員たちに配信され、会員たちは幼い女の子たちの語る物語に興奮します。

    物語に飢えた金持ちたちは、ネット上で語る幼い女の子たちのたわいない身辺の出来事や、夢、トラブル、悩みなどに耳を傾けて快感を得ます。現実にこういうクラブがあるとは思えませんが、彼らのような飢餓感を抱く大人はけっこういそう。子供の時に、同世代の子供たちと目いっぱい遊んでいない大人が増えていると思うから。

    この映画、まあまあ面白く見たのですが、評価は意外に低いとか。ともあれ、映像はきれい。撮り方が少し変わった印象を上けるのは、カナダという、あまり見ていない国の映画だから?
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