アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

暮らしの学校で染め講習会~インド藍~

2020-07-30 22:52:22 | 草木染め
   毎年夏は、インド藍で染める講座をどんぐり工房や暮らしの学校、そのほかで実施しています。今年の夏第一番は、暮らしの学校で、昨日ひらきました。

   使うのはインド藍の染料。日本の本藍とは違って、沈殿藍という方法を使って粉にしたものに、ソーダ灰と還元剤を使って染液を作ります。もう何度も作っているのに、作るのがいつも夏に集中し、間があくせいか、毎年最初は染液の表面にキラキラしたアワが生まれるまで、うまく建ったかどうか心配になります。

   今回も、心配は杞憂でした。こんな美しいブルーになりました。

   このスカーフの柄は、洗濯ばさみ。ほたるのようなかわいい模様になりました。

   アイスクリームスプーンを使っての力作。同じものは、たぶん2度とできないことでしょう。

    こちらは割りばしと輪ゴムや紐でできました。
    
    大勢での講習会では、いろいろな素材で、それぞれの方がおもいおもいの模様付けをするので、それがとてもおもしろい。考えられないような模様が生まれると、みんなで歓声を上げています。

    藍の液がちゃんと建っているときは、液の中に沈めた布は緑色。それが空気に触れた途端、見る見るうちに変化して、きれいなブルーに変わります。この変化の妙、何度見ても飽きません。

    インド藍の講座は、8月のどんぐり工房定例講習会でもひらきます。8月22日土曜日。お申し込みはどんぐり工房まで。講習料は3080円(税込み)です。

    
   
   
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7月のどんぐり工房の染め講習会~マルバアカソとタマネギの皮~

2020-07-30 22:13:28 | 草木染め
   先週末の土曜日、どんぐり工房で定例染め講習会が開かれました。

   今月使ったのは、マルバアカソとタマネギ。

   マルバアカソは、このあたりのどこにでも生えている、シソ科の茎の赤い雑草です。最初見たときはシソ科と思ったほど、そっくり。旺盛に茂る様子は、シソ以上です。

    タマネギの皮は、松平でうさぎや菜園という農園を営んでいる友人からもらったものです。無農薬有機栽培で育てている彼女のタマネギはしゃきっとしていて柔らかくて、とてもおいしい。今年もたくさん採れたそうなので、ご入用の方は、うさぎや菜園にご連絡ください。

    アカソはソーダ灰を入れて、赤い色を引き出す方法で染色。こんな色になりました。

    写真を取り損ねた、参加した方たちが持ってこられたアベノマスクを染めたモノしかのせられませんが、こんな赤っぽい茶色になりました。年によっては、この赤色が出なかったこともあったので、今年のような長雨が続くとどうなるかと心配でした。思った以上に濃い赤みの色が出て、よかった。

    アベノマスクは、小さいのは元のまま。大きいのは、参加者が作り直したものです。

    こちらはタマネギ。なぜか紫色になっていますが、金茶色。左のほうは、このシャツだけオレンジがかった黄色に染まりました。素材の加減か、毎度、いろんなことが起こります。

    タマネギの銅媒染。鉄媒染もなかなか渋いオリーブ色になりました。

    どんぐり工房の草木染め、8月は22日土曜日に開きます。今度は、インド藍でブルーを染めます。参加費は、いつもより少し高くなり、3080円(税込み)です。お申し込みは、どんぐり工房まで、どうぞ。
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ヘルシーメイト、暮らしの学校ショップ、ラカンカ、ベーグル庵に納品しました。

2020-07-30 22:09:32 | アンティマキの焼き菓子とパン
  昨日は、岡崎方面の4店舗に、焼き菓子の納品に行ってきました。

  お持ちしたのは、穀物クッキー4種に、タマネギクラッカー、ブルーチーズのクッキー、それに新発売のチリミックス入りのクラッカーです。チリミックスは、ベーグル庵で販売中のYuri Repas の品。あまり辛いのが得手でない私が食べて、「ちょっと辛くて刺激的だけれど、夏向きでおいしいな」とおもえる辛さにしてあります。辛いのが好きな友人たちは、「もっと辛いほうがいいけれど、物足りないほどではない」といってもらえたクラッカーです。

  今回は、少しだけしか焼かなかったので、ヘルシーメイトとベーグル庵にのみ、置きました。

  こちらは暮らしの学校。

  こちらはヘルシーメイト。

  お店によって、焼き菓子の種類は多少異なります。今回は、あまりたくさんの納品はできなかったので、暮らしの学校とラカンカへは、来月7日に、またいくつかの品を持っていくことにしました。

  この日の前の日は、7か月ぶりの出店を果たしました。豊田市街地のお寺での読み聞かせの会にお邪魔してのささやかな販売。大きなイベントではありませんが、すこしでもアンティマキの焼き菓子を望んで買ってくださる方がいるのは、とても励みになることです。こんなときだからこそ、しみじみありがたく感じます。

  
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バランゴンバナナのマフィン~「甘いバナナの苦い真実」映画会のおやつ

2020-07-19 11:25:16 | アンティマキの焼き菓子とパン
   きょうは、稲武地区野入にあるフェアトレードカフェ風の庭で、「甘いバナナの苦い真実」の上映会を開いています。観客は小中学生の子供たち。店主の土井さんからおやつの注文をいただいたので、バナナマフィンを作りました。

   このマフィン(ケーキにすることも)、いつもは有機バナナを使うのですが、今回は特別に生活クラブで購入したバランゴンバナナを使用しました。

   映画に出てくる「苦い真実」とは、フィリピンバナナの実態を指します。もともとフィリピンには90だったか100だったかの多種類のバナナがあるのだそうですが、何十年も前、欧米や日本の大企業が日本や欧米の人たちの口に合うバナナとして、南米のバナナを選んで移植を始めました。よその土地の果物なので、自然状態では栽培は困難。そこで、大量の農薬をばらまき、無理して育てることに。農園で働く人たちや周辺の先住民に当然ひどい病気が出ます。でも企業は中止の要請には応えず、補償もほとんどしません。

   こうした「苦い真実」に対して、健康なバナナを育てて人々の収入にしようという活動が始まり、生まれたのがバランゴンバナナ。いつもスーパーやまのぶで買っている南米の有機バナナの2倍くらいの値段ですが、コクがあり、独特の酸味がおいしいバナナです。

   材料は、一番多いのがバナナ。ほかにオーストラリア産有機強力粉、国産全粒粉、甜菜糖、圧搾菜種油、有機豆乳、自家製甘酒、有機レモン果汁、ノンアルミベイキングパウダー、湖塩です。

   集まる子供の中に、ひとりバナナアレルギーのお子さんがいると聞いたので、かわりにお茶と小豆のマフィンも焼きました。

   原材料は以下の通り。
   オーストラリア産有機薄力粉、国産全粒粉、甜菜糖、有機小豆、国産粗糖、有機米粉、自家製甘酒、有機豆乳、圧搾菜種油、有機緑茶粉、ノンアルミベイキングパウダー、湖塩

   マフィン1個だけでは物足りないかもしれないと思って、オートミールのクッキーも焼きました。中身はオートミールとライ麦粉と粗糖と黒糖、カカオニブに菜種油と豆乳を時等に入れて混ぜ、スプーンですくって形をととのえて焼いただけ。焼き温度と時間がわるかったせいか、かなり固めのクッキーになりました。でもこれはおまけ。おまけだから喜んでもらえると思います。

   そろそろお昼。映画が終わるころです。おやつを食べながら、ひとりずつ感想をいう時間がはじまります。こどもたち、この映画にどんな感想を持つのかしら。あとで参加したお母さんに訊いてみます。
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竹の葉染めと高キビ染めを実施しました。

2020-07-15 10:09:20 | 草木染め
   どんぐり工房での定例講習会とは別に、ご希望があれば染め講習会を臨時で開いています。先日、知人がお友達4人と一緒にいらして、はじめての染めを体験しました。

   この日の染め材料は、竹の葉と高キビ。
   
   竹の葉は、冬場にしか染めたことがないのですが、来月、旭地区の施設・つくラッセルで竹の葉染めの講習会を開くことになったので、そのリハーサルも兼ねて、はじめて夏場の竹の葉染めをすることにしました
   
   使った竹は、旭の孟宗竹。9mほどの高さの竹を伐ったそうで、その一本分の葉っぱすべてを煮だしました。

   冬場に竹の葉を染めたときより、染液の色が薄いので、ちゃんと色が出るか心配でした。アルミ媒染液に入れても、やはり薄め。酢酸銅溶液の中でようやく黄緑がかった黄色が生まれました。ここで一安心。そのあと、鉄溶液に入れた布は、草色というか、灰色がかった黄色に変身。どれも、まずまずのいい色になりました。

   フレンチリネンのスカーフは、薄めながら、美しく染まりつきました。

   一枚の半分、右側を銅媒染、左側を鉄媒染したスカーフです。

   エコバッグは、銅媒染。布の織りや厚み、素材によって、色は異なります。

   高キビは、ちゃんと色が出るかどうかという心配をせずに気楽に染められる数少ない染料です。きょうも、いい色が出て、皆さんに喜んでもらえました。

   おもいおもいにつけた模様、いい感じです。真ん中の黄緑色は、オーガニックコットンの五本指ソックス。

   模様付けに使った、割りばしと麻紐。ラッピングや工作に使えますので、持ち帰っていただきました。

   竹の葉染めの講習会は、旭地区に移住した5人の女性たちが設立した竹々木々工房が主催。竹林整備とともに、竹や間伐材を使った様々な製品を生み出しつつあります。今年発足した竹っこクラブは、街の人たちに竹に親しんでもらうことが目的。そのクラブの活動の一つとして、旭地区の孟宗竹の葉を使った染め体験会を開きます。

  どんぐり工房の次の染め講習会は、来週25日土曜日に開催の予定です。使う材料は、マルバアカソともうひとつ。まだ決めていません。今年は雨が多かったので、アカソからちゃんとした赤が出るかどうか、気になるのですが、出なければ出ないで、それも自然の生んだたまもの。おもしろがっていただければ嬉しいなと思います。

   ところで、どんぐり工房での染め体験料は、今年から消費税を頂くことになったそうで、2800円となりました。なお、5人以上のグループで、個別の開催をご希望になる場合は、従来通りの講習料2500円に施設料1800円の頭割り分をいただきます。

   
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6月のどんぐり工房での草木染め

2020-07-15 10:09:01 | 草木染め
   昨年11月以降、染め講習はおやすみ。いつもなら3月から再開するのですが、今年はcovid19感染拡大防止のため、どんぐり工房が休業となったため、講習会もお休みを延長。再開後初の講習会を6月の第4土曜に開きました。

   お越しくださった方たちは、全員初参加。市街地から来てくださいました。

   この日の染め材料は、桑とフジ、それに高キビの殻。桑とフジで緑葉染めにしたいと思ったのですが、新緑の季節は過ぎているため、期待していた黄緑色は生まれませんでした。

   オーガニックコットンのアームカバー。茶色っぽい色になりましたが、気に入ってもらえてよかった。

   これまで、大事にちびちび使っていた高キビの殻。お休み中、あちこちをかたづけたら、方々でいただいた高キビの殻が、意外にたくさん出てきたので、染め講習会でぜいたくに使うことにしました。やはり、何度見てもこの色には、感動します。

   参加者がお持ちになってた手袋。染めるおつもりはなかったのですが、染液がだいぶ残っていたので、急遽濃染処理剤にちょっとつけてから染液に投入。けっこうしっかり染まりつきました。100均の手袋だそうですが、ほかにない手袋に変身しました。

   どんぐり工房の染め講習会、7月は25日土曜日、8月は22日土曜日、9月は22日火曜日(休日)に開きます。8月は、夏になるとまといたくなる青を、インド藍の染料で染めます。真央、今年から講習料が消費税込みの値段に変わりました。あしからずご了承ください。
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梅雨の合間の植物の様子

2020-07-12 00:08:06 | アンティマキの場所に生きる動植物
  一週間以上雨が降り続いているように思います。水曜日木曜日には避難勧告が出て、落ち着かない日々が続きました。20年前の東海豪雨のおりには、稲武地区内(当時は稲武町)のあちこちで大きな土砂災害が起きました。いはま私が住んでいる場所でも、4か所のがけが崩れ、相当の被害をこうむりました。だから、大雨や台風がくると、心配が募ります。

  きょうは雨が上がったので、ほぼ1週間ぶりに敷地内を見て回りました。

  「草の庭」で最初に見つけたのは捩花。この花、思わぬところに突然降ってわいたかのように咲きます。別の場所でも、植木鉢に植えた植物の中に数本花咲いてるのを昨日見つけました。見つけるとうれしい花№1かな。

  数年前に小さな株を頂いたアジサイ。おととし1輪だけ咲き、昨年は2、3輪。今年はさらに花数が増えました。

  ルドベキア。ミント類とこの花だけはどんどん増えています。草刈機で草を刈るようになった今も、できるだけ刈り残しています。

  用水池の近くの湿った場所で見つけたキノコ。大きい。

  今年は時間の余裕があったので、少しだけ野菜の栽培のまねごとができました。こちらはズッキーニ。草の中で発見しました。初めての収穫物。フライにして食べました。

  肥料はほぼやらず、草の中での栽培ですが、カボチャの花が草に負けずに咲いているのを発見。土手に向かって蔓が伸びているので、もしかしてどてカボチャが実るかも、と期待しています。

  こちらはミニトマト。最初に支柱を立ててひもで括りつけたのですが、いつの間にか取れてしまって、上にも横にも伸び放題に。手を取ってまっすぐに立て直そうと思いましたが、やめました。

  この、ズッキーニやカボチャ、トマトを植えたところは、タヌキにサル、野ウサギを見かけた場所。確信はもてないのですが、テンもじっと座っていたことがあるように記憶しています。順調に育っていたディルがある日突然、地上10センチくらいのところでちょん切られていたのもここ。食べたのはたぶんシカです。だから、野菜に直接邪魔にならないと思われる草はなるべく取らないようにして、彼らの目から隠すようにしてひっそりと育てることにしたのです。

   写真を縦に変えることができないのですが、こちらは春先に、バケツの水に浸けておいたイチョウ。新芽がぐんぐん伸びています。ものすごい勢いですが、まだ根はどこからも出ていません。植え時がわかりませんが、この冬までにはどこかに植えてやりたい。

   害虫に食われ始めたトマトの葉には、クローブや胡椒そのほかの種々の古いスパイスを一緒に煮こんだエキスを漉して、水で希釈した天然農薬まがいの液をふりかけました。果たして効くかどうかわかりませんが、今のうちにまめに振り掛けてやれば、なんとかなるかもしれません。
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