アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

映画「スプリット」

2019-02-28 00:59:36 | 映画とドラマと本と絵画
2017年のアメリカ映画。ホラースリラーだったかのジャンルに属するらしいのですが、なかなかいい映画でした。

    女子高校生三人が男性に誘拐され、地下室らしいところに監禁されるところから、映画は始まります。誘拐した男性は、解離性同一性障害者。いわゆる多重人格です。解離性同一性障害者~ウィキペディアでは、下記の通り解説しています。

   「解離性障害は本人にとって堪えられない状況を、離人症のようにそれは自分のことではないと感じたり、あるいは解離性健忘などのようにその時期の感情や記憶を切り離して、それを思い出せなくすることで心のダメージを回避しようとすることから引き起こされる障害であるが、解離性同一性障害は、その中でもっとも重く、切り離した感情や記憶が成長して、別の人格となって表に現れるものである」

    主人公の解離性同一障害の男性は、母親からの虐待によってずいぶん小さい時に別人格を作り出し、その後次々に人格が現れました。女子高生の監禁をしたときは、23人の人格をもっています。俳優は、表情と声音、しぐさで別人格を演じ分けます。それらの人格が誰なのか推理するのが、結構面白かった。

    ヒロインは、監禁された女子高生のうちの一人。彼女は小さい時に叔父に性的虐待を受け、どうやら今も続いているらしい。主人公の障害に至った理由も、ヒロインの境遇もほんのちょっとだけのシーンでしか示されません。

   解離性同一性障害については、昔、ダニエル・キイスの「5番目のマリー」と「24人のビリー・ミリガン」を読んで初めてちゃんと知り、衝撃を受けました。マリーは創作上の人物ですが、ビリー・ミリガンは実在の人物。作家が彼に取材して執筆したものです。

    ビリーは24重人格。本人が全く知らないはずのヘブライ語をしゃべったり、縄抜けのすべに長けていたりします。別人格がどこかで覚えたらしい。この本を読んでから、映画を見ると、さらに面白がれると思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「モンゴル」

2019-02-24 20:50:29 | 映画とドラマと本と絵画
  浅野忠信が主演のモンゴルの映画。チンギス・ハーンがモンゴルの各部族を統一するまでの話がつづられています。モンゴルの雄大かつ過酷な自然が正攻法で描かれ、こちらもモンゴルの自然に、ほとんど身をゆだねたような気分で見ました。とりたてて面白いわけではなかったのですが、いやなところはなかった。チンギス・ハーンが幽閉されている西夏の牢獄の前の木の釣り廊下?に立った、ボルテ(彼の妻)の姿が美しかった。

  少年期に部族の長であった父を失い、一族からは裏切られ、母と弟妹だけで放り出された彼。その後さらに数々の試練を経て、「ハーン」と呼ばれるにいたります。モンゴルの人たちにとってはたぶん最高の尊敬すべき人物だとおもうのですが、その人物を日本人が熱演。モンゴル語も乗馬もこの映画のために修得したそうです。モンゴル語をちゃんと聞いたのは初めてなのですが、発音が複雑。真似できない音のように思えました。短期間で暗記してしまうとは、すごい。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘルシーメイト10%セールに出店します。

2019-02-24 17:02:02 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
あさって、26日火曜日から1週間、自然食品店ヘルシーメイト岡崎店と名古屋焼山店にて、セールが開催されます。年3回開催のこのセール、アンティマキは毎回出店していますが、今回は初日の26日に、あさから夕方まで店頭に立って販売いたします。

   お持ちする商品は、以下の通りです。

  全くこねずに作る玄米ご飯パンと甘い小豆入りのパン
  乳製品も卵も使わないで作るなんちゃってクリームパン
  全くこねずに作った、中東風の大きめの平焼きパン
  小麦を使わず、おからと平飼い名古屋コーチンの卵を主材料にしたおからカステラ
  四つ葉バターと平飼い名古屋コーチンの卵を使った穀物クッキー~自家製塩麴と稲武産低農薬栽培の玄米粉入り
  ペルー産有機黒糖と沖縄産黒糖にきな粉の入った低温焼きのクッキー
  ブルーチーズたっぷりのクッキー
  稲武産低農薬栽培のもち米で作った、ちょっと固いおかき
  ほうろく屋菜種油を使った、雑穀いろいろのビスケット
  低農薬栽培のタマネギがいっぱいのクラッカー
  東栄町産の自家製ブルーベリージャムをサンドしたスコーン
  飯田産低農薬栽培のリンゴのたくさん入った小さなケーキ

  パンの仕込みは今夜。材料の準備を終えました。写真は玄米ご飯パンの玄米。よく笑っています(笑う:玄米が炊きあがったときに米粒がはじけた状態。こうなったほうがよりおいしい)。

  小豆パンの小豆。稲武産無農薬の小豆です。今年はどんぐり横丁で一度しか見つけられませんでした。全国的に小豆は不作だったようです。軟らかく煮てから半分量の国産粗糖を加えて甘くします。塩も少し入れました。

  なんちゃってクリームパンのクリーム。隣村名倉産の無農薬米粉とアーモンド粉、圧搾菜種油が主原料です。

  中東風の平焼きパン。パンもクッキー、クラッカーともにメインの小麦粉は、強力粉・薄力粉ともにオーストラリア産の有機栽培の粉を使っています。

  セールには、毎回自然食関連の業者の方たちもこられるので、いろいろ質問もできてたのしい。今回は、馬油の会社の方がごいっしょ。普通の馬油に比べたらかなり高価なのですが、質のいい油です。前にこちらの方に教えていただいてから、ときどき、髪を洗う前に馬油をもみこんで、20分ほどしてから洗髪というのを実行しています。なんとなくですが、髪の具合が少し良くなったみたいな気がします。

  ほかに、岡崎の自然食のお弁当屋さんラカンカも同日に。先月の終わりから、アンティマキのクッキーやクラッカー類をこちらでもおいていただいています。とても美しい米粉ケーキやタルトを作っている、はらぺこ菓子天秤堂もご一緒です。
   
  
  
    
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「ロード・オブ・ウォー」

2019-02-23 23:21:48 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
またまたニコラス・ケイジ主演のアメリカ映画。主人公は武器商人。ずっと彼のナレーションで彼の行動が描かれます。しょっぱなのシーンがすごい。銃眼から標的を凝視し、撃つ。観客の目は銃口を覗いているよう。そしてその先に主人公が立っていて、彼の足元には、無数の薬莢がころがっています。

   自嘲のような揶揄のようなナレーションでつづられる世界は、きわめてやばい。紛争地域に乗り込み、武器を売り込む。どうやら、敵味方双方にも売っているらしい。まさに「死の商人」そのもの。金はどんどん儲かりますが、嘘は次第に暴かれて・・ 

   実際の複数の武器商人に取材して書かれたドキュメンタリーが原作のこの映画、最後の言葉がブラックジョークです。「世界の主要武器生産国(?)は、アメリカ、ロシア、中国・・・。この5か国は、国連の安全保障理事国でもある」最初の場面と最後の場面は同じ。結局世界の構造は変わらないことを暗示した、シリアスな映画でした。数日前に見た「ブラッド・ダイヤモンド」に比べたら、ずっと本当のことを深く描いた映画だと思えました。
    
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とよた森林学校自然観察会~森の仕組み探検隊~に参加しました。

2019-02-19 16:21:47 | 小さな旅
    昨秋以来久々に、森林学校の講座に参加しました。第一回めは「天然林と自然林の違い」がテーマ。講師は北岡明彦氏でした。

    森を見る三つのポイントは、地形と地質と気候。「そりゃそうだよな」と思いながら聞いていましたが、説明を聞いて、改めてこのポイントの重大さを知りました。

    例えば愛知県。大きく分けて3つの河川に流域に分類されるのですが、私が住む西三河地方の矢作川流域は、花崗岩地帯。この花崗岩、三つの石によって構成されているのだそうですが、地中にある時はとてもかたく、地表に出るとそれぞれの石の性質が違うため、ボロボロに崩れるのだそう。この花崗岩の風化した土はマサ土と呼ばれ、土砂災害に弱い地層だということです。東海豪雨の折、西三河地方が甚大な被害を被ったのは、ひとつにはこの地質のせいによるものがおおきいとのことです。

   これがマサ土。午後の講座で出かけた、三ツ足(みたち)市有林で見ました。しろっぽいのがそれだそうです。

   この林は、足助町時代、業者に売却されそうになったところを、町の英断で買い取ったもの。その後、合併と同時に豊田市有林となりました。ほんとは、川に近い下のほうの林は、水に強いスギを植えたほうがいいのだそうですが、こちらはヒノキ林になっています。

    今回の講義でもっとも印象に残ったお話は、放置された人工林での雨の害のこと。

    適切に間伐されていれば、人工林には光が入るので、下草が生え、灌木も育ちます。でも、放置された林では、下草は皆無。やせた杉やヒノキがひたすら光を求めて、上方に伸びていきます。すると、上のほうは枝同士がさしかわしているため、常緑の葉がいっせいに雨粒を受け、なかなか下に落ちて行きません。でも、大雨が降ったときは、葉を通り越して幹を伝い、地表に落ちます。そのとき、雨粒は、最初の衝撃の3倍ほどの大きさになって地表を直撃します。それが次々に地面に落ちれば、ただでさえ、水を受ける草や灌木というカバーのないところなので、大きな衝撃になって地面をえぐるのだそうです。

    さらにスギやヒノキは、広葉樹に比べて根が10分の1ほどの深さしかありません。浅木と呼ばれるほどなので、簡単に倒れます。こうして土砂災害は起こるべくして起こるというのです。

    写真中央の白い木は、巻き枯らし間伐という方法を施したもの。普通の間伐は多大な人件費がかかるため最近編み出された方法だそうで、根元から1m~ほどの皮をぐるりとむいて放置しておき、数年後に自ら倒れるのを待つという気の長い方法です。

    倒れた木。確かに根はとても浅い。

    愛知県は、明治時代の地図で見ると、日本三大はげ山の一つに数えられる地帯があり、森林率は低かったそう。はげ山になっている地域は、瀬戸や常滑周辺などの焼き物の産地。陶器を焼くのに使う薪炭材として山の木が大量に切り出され続けたせいだそう。

    いまも、全国平均66%に対して42%と、低めです。でも、人工林率は64%。全国の第4位に位置していると言います。国産材が高く売れないため、間伐する余裕はなく、放置林が目立ちます。稲武は、豊田の中でも特に人工林率が高いのだそう。たしかにちょっと周辺を見渡しただけで、不健康な森になっているのがよくわかります。

    暗い話をいろいろ聞いた後でしたが、久しぶりの森歩きは、楽しかった。蜂や蛇の出現の心配のない冬は、雪さえなかったら気がかりなく楽しめます。こちらは、コウヤボウキ。高野山で昔箒として使っていたものという言い伝えがあるそう。ドライフラワーとして使えそう。

    こちらはサルトリイバラ。猿(を)取る茨となづけられたこの植物、赤い実の付き方がかわいい。

    私が知る限り、もっとも大きなどんぐりの実をつけるアベマキの木の肌。戦争中、コルクの輸入が途絶えたとき、この木の皮でビールの栓を作ったのだそうでで、いまでもアサヒビールのどこかの工場には、アベマキ林が残っているそうです。

    狸の糞。狸は一匹ずつで行動するけれど、一族の安否をある一か所で糞をすることでお互い確かめあう、という習性があるのだとか。はじめてみました。

    きれいにえぐれた川。川底は、すっかり岩盤が見えるところまでえぐれているそう。こうした小さな箇所で、自然は知らないうちにじわじわ変わっているのだなあ、と実感しました。

    
   

    
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「ハングリー・ラビット」

2019-02-19 14:21:20 | 映画とドラマと本と絵画
   ニコラス・ケイジ主演のアメリカ映画。ニコラス・ケイジは好きではないのですが、彼の出る映画はほぼ面白かったので、借りました。

  主人公は高校教師。妻は演奏家。ある夜、彼女は帰宅途中に男に襲われます。心身ともに傷ついた彼女を見て、やり場のない怒りに震える主人公に近づいた男。彼は主人公に、犯人を殺してやると提案します。かれは、「警察の生ぬるい捜査では犯人を捕らえることはできないし、とらえても思う通りの罰を与えることができない。被害者の怒りを晴らすことは正義。その正義のために、私たちは活動しているのだ」といった意味のことを話し、見返りにやってもらうのは「ちょっとした仕事」に過ぎないから、と説得します。不気味に思った主人公ですが、結局提案を受け、妻を暴行した犯人は殺されます。

  しかし半年ほどたった後、彼のもとにやってきた「ちょっとした仕事」は、代理殺人でした。

  被害者、あるいはその家族のうっ憤を晴らすことは、警察にも司法にもできない、というシニカルな気持ちを利用した犯罪。その犯罪は、正義の名のもとに、社会の中枢部にまで及んでいるというのが映画の結末。ぞっとする話でした。実話なのかな。実話かもしれないと思わせる映画でした。
   
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エコラップづくり講座に参加しました

2019-02-10 15:47:54 | 手作りいろいろ
  2年ほど前、友人たちと一緒にエコラップを手作りしたことがあります。そのときのメンバーの一人、高森真由美さんは、こののち、より作りやすくて使いやすいエコラップづくりに精進。先日、はじめて講座を開きました。

  エコラップとは、「繰り返し使える環境に優しいフードラップ」「プラスチックの代わりにミツロウと天然樹脂をしみこませたコットン製のラップ」(高森さんのレシピより)です。

   この講座の主催は、豊田のフリーペーパー「耕ライフ」。場所は事務局です。定員は6名ですが、キャンセル待ちもいて、気になっている人が多そうです。

   自然食品店や自然派系雑貨店などで売られているエコラップは、かわいい柄の木綿で作られていて、そそられますが、一枚1000円前後。使い捨てでないとはいえ、ちょっと気軽に手を出せない値段です。安価な値段で手作りできたら、それにこしたことはありません。

    こちらは、高森さんが作ったエコラップ。折り紙のようにたたんでコップとしても使えます。ただし、うまくちゃんとおれば。   

    講師の高森さん。彼女が持っているのは松脂です。彼女が作るエコラップの材料は、みつろうとホホバオイルと松脂。みつろうは、耕ライフが事務所の庭で養っているミツバチから採取したものです。みつろうには抗菌性があり、松脂にも。ホホバオイルには、保湿、抗菌、殺菌の作用があるそうです。

    この三つの材料を湯せんにして溶かし、とろとろに。

    この日のために、高森さんが用意したかわいい柄の布。一人2枚、選べます。私が選んだのは、こちら。

    三つの材料を溶かした液を広い鍋に入れ、温めながら布を静かにひたします。

    垂れた液を丁寧に落としてやり、干します。

    たくさん作っておいて、固まったものを保存するのも可能。温めれば溶けるので、使いやすい。

    こちらが出来上がり。薄い布も厚めの布も、それぞれ風合いが違っていておもしろい。

    残液に高森さんが浸した茶色の紙袋。いい感じです。

    2年前に作った時に比べると、はるかに進化を遂げたエコラップ。随所に高森さんの工夫がみられて、感心しました。出来上がったものは、かわいくて丈夫。2年前は、出来上がるまでに時間がかかり、いろいろ苦労しましたが、彼女の方法なら手軽にできそう。彼女に言わせれば「今の所のベスト」の方法だそうです。

    みつろうラップは、手のぬくもりでラップが柔らかくなって密着。冷蔵庫に入れるとみつろうが固くなるので、
さらに形が整い、食品の保護になるとのことです。

    彼女の講座は、近いところではたぶんこの春、ヘルシーメイト岡崎店で開かれる予定です。気になる方は、しばらくしてからアンティマキ問い合わせメイルにてお問い合わせください。


  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「地球が消滅する日」

2019-02-10 14:07:40 | 映画とドラマと本と絵画
   1951年に公開された「地球の消滅する日」のリメイク。人類の勝手なふるまいのせいで、地球がほろびるのを見過ごしにできないと考えた宇宙人が、地球を救うために地球にやってきて、人類を滅ぼそうとする話です。

   だいぶ前に見たらしいのですが、忘れて借りました。でも、最初から最後まで覚えているシーンはなかったので、見てよかった。おりしも、見た日~昨日は、史上最低の寒波に、北海道が見舞われた日。このところの乱高下する気温や、これまでにないほど雪の少ない稲武の冬に、先行きの不安がつのっていたところ。ぴったりといえばぴったりの映画でした。

   主演はキアヌ・リーヴス。彼は高度に文明の発達した惑星からやってきた宇宙人です。彼の使命は人類を滅ぼすこと。地球を大事におもうからこその選択です。地球ほど生物の多様性に満ちた惑星はほかにない、と彼は言います。しかし、人類はその地球をどんどん汚し、生物の絶滅を招いていると。すでに、彼の星は何十年も前から地球に調査員を派遣し、調査とともに人類の意識を変える試みがなされていたのですが、結局人類は変わらないと判断。人類を全滅させることに決定します。

   発想はノアの方舟。映画はあやういところで危機をまぬかれますが、現実はどうなることか。先日、人から聞いた話ですが、テレビのニュースショーで異常気象について解説していた時に、識者が異常気象と温暖化の関係について言及し出したら、その場にいたタレント(司会者だったかもしれない)が、「え! 異常気象と温暖化が関係あるんですか!」と叫んだそう。アメリカ大統領のように、温暖化はない」とか「温暖化とは関係ない」とかいうならまだわかりますが、関係が取りざたされていることする知らないとは、驚きです。
  
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんにゃくのこと

2019-02-10 11:08:58 | たべもの
  今朝、テレビの文字ニュース?で知ったばかりなのですが、こんにゃくの消費量が激減しているのだとか。なんと一時期より40%減。ダイエットブームで、毒出し効果ありとされていそうなので、順調に売れているとばかり思っていました。

  こんにゃく業者の組合だったかが消費者にアンケートをとったところ、こんにゃくを食べない理由として第一位にあげられているのがにおい。要するに臭いから嫌われているとの結果が出たそうです。

  凝固剤として使われる消石灰が臭さの元凶。消石灰の量を減らすと賞味期限が短くなるので、減らすことはできないそうで、組合?としてはこれから臭みを減らすために、種々研究するとのことでした。

  
  こちらにきて、道の駅でこんにゃく芋を初めて目にし、こんにゃくを手軽に家で作っている人たちがいて、そうしたこんにゃくは、日持ちはしないけれどおいしいものだと知りました。手作りこんにゃくのワークショップにも参加しました。

   稲武在住の友人、奥田清美さんがつくる木灰のこんにゃくを食べるようになって、さらにこんにゃくのおいしさに目覚めました。

    こちらは、昨日届けてもらった彼女のこんにゃく。凝固剤として広葉樹の灰汁を使っています。このこんにゃく、とにかく臭くない。刺身にするといくらでも食べられます。灰汁を使う方法は、昔からやっていたこと。岐阜のある村では今でも藁灰を使っていると聞いたことがあります。

    数年前、こんにゃくシップに使うため、市販の安いこんにゃくを久しぶりに買いました。封を開けたときはたいして気にならなかったのですが、お湯で温めた途端、部屋中に悪臭が蔓延。そういえば、これがこんにゃくの匂いだった!と思い出しました。

    清美さんのこんにゃくを食べるようになってからは、自然食品店で売っているような高めのこんにゃくでも、ときには臭みを感じるようになりました。

    このこんにゃく、こんにゃく芋ができるとき今の時期だけ製造しています。今月末のヘルシーメイトの10%セール期間中の27日に、岡崎店で販売します。たぶん、今季最後の販売となります。ぜひ、昔ながらの臭くないこんにゃくの味をご賞味いただきたいと思います。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「華氏911」

2019-02-02 13:18:29 | 映画とドラマと本と絵画
   マイケルムーアの2000年代初頭の映画。9.11のあとの、ブッシュ大統領のイラク侵略の経緯について、さまざまの証言と映像で批判したドキュメンタリー。例によって笑っちゃう映像もふんだんにちりばめてありますが、見ている間「なんてこっちゃ!」と何度も叫んでしまいました。

   まず最初に驚いたのが、9.11の事件が報じられたときの大統領の映像。かれは当日ある幼稚園で、園児たちに何かのお話を読んで聞かせる、という仕事?をするため、園の一段あがったところでいすにすわっているのですが、秘書官?に耳打ちされた直後、呆然としたまま何も発せず、その後2回目の攻撃があったときにもまた、呆然。空を見つめていました。その後、なんと2週間の間、彼は動きを見せず、その2週間のうちに彼と親しかったアラブの要人たちとその関係者たちは国外退去。ぞの中には、容疑者オサマ・ヴィン・ラディンの家族も含まれていたのだとか。

    この初動捜査の鈍さはあとあとまで尾を引いたらしい。でも、突如として彼は標的をイラクに向け、侵略開始。民間人も巻き込まれ、もともとアメリカに敵愾心を持っていなかった人たちが、理不尽なやり方に怒りをいだくようになります。当時、ブッシュの演説のなかにあった「悪の枢軸国」という言葉に違和感を持ったことを記憶していますが、詳しいことは知らずにいました。

    この映画は、イラクに大量破壊兵器はなかった、という大統領の声明が出される前に公開されたもの。マイケルムーアの描き方がただしかったと証明されたわけですが、国内では、彼に対する批判本もたくさん出ているそうです。彼の作品は賛否両論あるようですが、いずれにしても見ておくべき映画だと思う。あと数本、見ていないものがあるので、ツタヤに頼もう。

    
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする