アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ガキ大将養成講座さくら村で石窯の会を開きました。

2022-05-25 11:17:35 | アンティマキの焼き菓子とパン

  豊田市の山間地域の一つ、旭地区の森のなかにあるガキ大将養成講座。その拠点となっているさくら村にある石窯で、先日石窯で遊ぶ会inさくら村が開かれました。主催は、養成講座のスタッフたち。ガキ大将の講座とは別の自主講座の一つとして開かれました。

   これまで2回のお試し会を開き、焼くものによって異なる、窯の火の温度調整などを学んだスタッフ。今回は外気温が高いことも手伝って、前日の雨にもかかわらず調子よく窯の温度が上がりました。

   参加者は親子グループ4組。まず、ピザの生地作りです。

   生地は全くこねずに仕込んだ柔らかめ。二人分をなるべく破れないようにして伸ばし、楕円形に。トッピングは、2種類。ニンニクを細かくしてオリーブオイルと混ぜたソースを塗って薄く切ったジャガイモを並べ、ローズマリーとニンニクオイルをかけたピザと、トマトソースにチーズとドライバジルだけのピザ。

   厚めのピザは生地の味がおいしいし、薄めのピザは煎餅みたいでこちらもおいしい。

   森の中で子供たちが採ってきた破竹を皮ごと蒸し焼きしてオイルと塩で。姫皮の所がとくにうまい。

    焚火で沸かしたお湯を注い、ホーリーバジルとレモングラスのお茶を頂きました。

    お昼ごはん終了後は、スコーンづくり。この日は2種類作りました。黒砂糖とシード類、甘夏ピールとライ麦粉入り。

   2人の女の子たちの熱心に作業する様子が何とも言えずかわいい。

   お兄ちゃんも加わりたくてうずうず。大きい女の子がその様子を察して、さりげなくかわってあげました。兄妹のお母さんはそれを傍らで終始黙って見まもっていました。一生懸命わき目もふらずいそしむ妹ちゃんも、みんなえらい。

   いったん400度近くまで上げてピザを焼いたあと、温度を下げてスコーンの焼成に。少し焼きすぎたところもありましたが、おおむね水気がちゃんと抜けたいいスコーンができました。

   お昼前、2人の女の子たちがその辺で採ってきたキイチゴでジャムづくりを始めました。

   彼女たちは朝から、森のあちこちでキイチゴを採取。そこまでは普通なのですが、ジャムを作ろうと思いつくところが、さすがガキ大将養成講座の子供たちです。

   焼き立てのスコーンにこのジャムをつけて食べたら、おいしくてびっくり。野生の酸っぱさが乳製品卵不使用のスコーンによく合いました。

   下は、わたしがその辺で見つけて採ったキイチゴ。おいしい。

   向こう側の草の塊は、最近ときどき作って使っている草たわしです。禾本科の植物をとって、まとめてぐるっとまいただけ。これが意外に強いたわしになるのです。茶碗も鍋もこれでOK. 一日使っても駄目になりません。使えなくなったら土に戻せばいいだけだから、非常にエコ。なんでこれまで思いつかなかったのだろう、と悔やまれるほどの優れものです。

   はじめての石窯の会は、和気あいあいのうちに終わりました。

   ハウスポニーと違って、道具はほぼないし、水もなし。窯が小さいので、定員が少ないとはいえ、ちゃんとお昼にまにあうようピザが用意できるだろうか、スコーンは真っ黒にならずに焼けるだろうか、などなど心配事は数知れずあったのですが、これまで3回の会のうち、本番で最も成功し、スタッフ一同ほっとしたことでした。

   2回目の試作会のときは、竹串がなかったので竹を切ってきてスタッフがそれらしいものを作りました。今回、ジャムを作る鍋がなかったので、汚れていたフラパンを子供たちが切れに洗ってキイチゴを煮ていました。道具は、ないならないで、何とか工夫する楽しみも生まれます。さくら村の石窯ならではの楽しみ方がいろいろありそうです。

  

  子供たちは、作業に飽きたら遊具で遊び、遊びに疲れたら食べ物作りにやってきます。こういうところもいい。

  ガキ大将の講座にお邪魔するたびに、ここに来る子供たちの生き生きした姿に驚かされます。こういう場所で過ごしたことがあるかないかで、子供たちの人生は大きく変わるだろうなとつくづく思います。

   石窯の会終了後、さくら村近くにある、スタッフの藍畑を見に行きました。

   生育が間に合えば、この藍の生葉を使って、藍の生葉使い切り講座を7月に開きます。藍の葉を塩もみして藍染め、藍の汁を使って藍石鹸づくり、そして藍の化粧水づくりなどを行う予定です。順調に育つことを願います。

 

  

 

   

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稲武の大きない石窯で遊ぶ会を開きました。

2022-05-25 11:06:40 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ

  パンデミックでしばらく開催を控えていた、わたしたち主催の石窯の会。久しぶりにSNSで呼びかけて先日開催しました。

   半年ほど見なかった間に、石窯のあるハウスポニーは白ツメグサの草原になっていました。

   今回のピザは山菜と野草たっぷり。スタッフの庭から採ってきた山ウド、ミツバ、セリ、カキドオシ、オレガノに近所からいただいたタケノコ。これだけでは陰性に偏るので、チリメンジャコとゴボウを足したピザの出来上がり。

   スープは、ニンニクをオイルで炒めて香りを出して野菜や豆を昆布だしで煮込んだもの。味付けは塩、こしょう、カレー粉、醤油です。

   和風とも洋風ともつかないけれど、おいしくできました。

   この日は、小さなお子さんたちが広場で遊んだり調理を手伝ったり。いつのまにか、テーブルに、彼らはこんなおしゃれな飾りを作っていました。

   5月にしては肌寒いお天気でしたが、かまどのそばに置いたパン生地の発酵は順調に進み、いつものような黒パンが焼き上がりました。焼き立てを切ってオリーブオイルと塩につけて召し上がっていただきました。焼き立てはまだ味がなじんでいなくておいしさはイマイチなのですが、皆さん口々においしいと言っていだけました。子供たちも伸ばした手が止まりません。うれしいことです。

   焼き菓子は、梅ジャム入りの乳製品、卵不使用のケーキ。梅ジャムのほか、ローゼルのジャムも入れたのですが、わたしが一緒に解凍したヤマモモのジャムも間違って入ってしまいました。茎も種もとっていない状態だったのであわてましたが、全く歯に触ることなく食べられました。こういうことなら、苦労して濾さなくていいみたい。

   一年ほど前に企画したものの、ハウスポニーのパンデミック下のルールのため市外在主者にはお越しいただけなくなっていたこの会。ルールが変りはしたものの、わたしたち自らで主催する気にはなかなかなりませんでした。でも、新緑のいい季節にぜひ以前のように開きたいと思ってやっと開催。開いてよかった。前のように、参加した方々にもスタッフの私たちにも充実した一日になったようでした。

   また、紅葉の季節になったら、開催したいと思っています。5組以上のお申し込みがあれば、日時を調整して開くことも可能です。内容も変更可能です。種々、お気軽にお問い合わせください。

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あした守綱寺のまちかど朝市に出店します。

2022-05-23 21:40:47 | アンティマキの焼き菓子とパン

  今年は春になってからなにかと忙しくて、いつもは3月末の再開時から出店している守綱寺のささやかなマルシェに参加しそびれていました。ようやくあした、半年ぶりに出店いたします。

  お持ちするクッキーは、穀物クッキー4種~有機コーヒー、米粉と塩麴、黒砂糖と生姜粉、オートミールとクルミ~のほか、オートミールやシード類、レーズンのたっぷり入ったザクザククッキー。

   カラスムギが主材料のクラッカーもつくってみました。セルロース無添加のチーズを入れ、黒胡椒の粒をすり鉢で粗くつぶして入れた、おつまみ風のクラッカーです。試作した時は、ふすまや全粒粉を入れたのですが、今回、粉類はカラスムギとコーンミールだけにしてみました。胡椒が結構効いていますが、味はいい。でも、割れやすいお菓子になりました。やはり小麦粉や片栗粉などのつなぎになる子なお入れたほうがよかったらしい。

   というわけで、訳あり特価での販売となります。パンデミックが始まってから、試食してから買っていただくというスタイルをやめたので、納得してから購入いただけないのが残念ですが、武骨ながら後を引く味になりました。次回からは小麦粉などをいれて形を整えることにします。

   きのう開いた旭地区のガキ大将養成講座の拠点さくら村での石窯の会のおり、「マキさんのジャムの入ったスコーンが好き」とおっしゃってくださった方がいらしたので、久々に作りました。自家製リンゴジャムのスコーンです。

   パンは、2種類作る暇がなくて、イングリッシュマフィン1種のみです。こちらも訳あり特価といたします。訳ありの理由は、いささか焼き上がりが固くなってしまったこと。焼成の際、大きな鉄板に移し替えるために動かした、その動かし方がわるかったようです。少し縮んでしまいました。でも、蒸したり焼いたりしたら、味はいつも通り。固いのも悪くありません。

   このところ、寒暖の差が激しすぎて、どうも体がついていけていないような気がします。

   草はずいぶん生い茂ってきましたが、地元の人が言うには、今年は草の成長が遅い、とか。言われてみれば、種々の草が競って伸びようとがんばっている姿を見ても、今年はまだ、困ったことだとあまり思うことなく過ごしています。草のそれぞれの様子に興味を持つようになったからかもしれませんが、いまならまだ、なんとかそのうち刈ったり抜いたりして草に勝てる、と思っているからかもしれません。

  さて、あした、平地ではどんな服装が適当なのでしょう。朝はきっとまた冷えているから、脱ぎ着の楽な格好にしないと過ごしにくそうです。

  まちかど朝市は11時から。寺部町の守綱寺本堂の浜縁にてお待ちしています。旭地区のいのはな農園産とご一緒です。だいたい12時ころまでいます。読み聞かせの会は、10時半から始まります。初めての方も、どうぞお気軽にいらしてください。

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愛知県民の森を歩きました。

2022-05-12 14:24:06 | 小さな旅

  はじめて、愛知県民の森を友人たちと訪れました。新城市の旧鳳来町にあり、こちらから行くとおよそ1時間15分ほど。湯谷温泉のすぐ近くです。

  ゲートをくぐってから駐車場にたどり着くまでに数分。広大な敷地に驚きます。今回は、ともかくほぼ中央に作られた道をひたすら歩くことにしました。もともとはホソバシャクナゲの見頃に訪れたかったのですが、果たせなかったので、自生地にはいかずに道の突き当り方面にある滝を目指します。

  このあたりは、愛知県では唯一の、活火山だった地帯。以前訪れた鳳来寺山もその一つ。そのため、独特の岩や石がむき出しになっていておもしろい。

  こちらに来る途中、黄色い花らしいもののついた木を何本も見かけましたが、ツブラジイかスダジイの花らしい。人工林が主流の稲武や豊田山間地では見かけない色合いの花です。

  

  川床も岩でできているせいか、水がきれい。

   ほとんどツツジは終わっていましたが、このやさしいピンクの花だけはひっそり咲いていました。

   道の両側には、実にいろいろの広葉樹や灌木が育っています。クロモジを見つけて一同興奮。芳香にしばしうっとりします。

   写真には写っていませんが、小さな魚もたくさん泳いでいました。

 

   目立つ花の、ヤブウツギ。普通の白いウツギの花とは色も形も違います。

 

   巨木もあります。

   県民の森は、敷地面積12,333㎡。明治百年を記念して50年ほど前に整備された土地だそうですが、高度成長期に作られた場所だからか、あちこちとてもふんだんに資金を投入した跡が見られるのだそうです。乳岩峡や鳳来寺山に続く山を背景にしたなだらかな土地なので、街の喧騒とは隔絶されていてしかも歩きやすく行きやすい、まさに県民の森、と呼ぶにふさわしい土地のように思いました。

   当時は拡大造林の時代のはずなのに、よくまあ、この広大な敷地を大きな公園として残そうとかんがえたな、と感心します。もともとの土地にあったもの以外の植樹もなされたのでしょうが、それにしても後代の私たちには、うれしい財産です。

   アメリカフウの実生。「楓」とかいて、「フウ」と読むのですが、楓とは無関係の種だそう。ややこしい。音読みさせたところにひそかに違いを主張したつもりかしら。

   いつか誰かが差し込んだもの? 清水なんでしょうか。うまいこと流れています。

   終わっているはずのホソバシャクナゲの花、発見! シャクナゲの種類は世界に多いのだそうですが、なかでもこのホソバシャクナゲは珍重されているものだそう。小ぶりの花のピンクが美しい。葉が細めなので、「ホソバ」です。

  子供たちはカナヘビに夢中。

   名前を忘れましたが、つややかな葉っぱが特徴的。ヤマボウシの花の咲く直前の姿?

   下の写真は、タムシバ。香りをかぎたかったのですが、周辺に葉は落ちておらず、残念。

   ヤブムラサキ。葉っぱが毛むくじゃら。こするとよくわかります。

   ビロードのような厚地の葉っぱの大木がありました。常盤柿というのだそうです。

   豆柿のような小さな実をつけ、周年葉の落ちない常緑樹の柿なのだそうです。だから「常盤」。

   訪れたのは、ゴールデンウィークの最終日。広い駐車場は満杯で、臨時駐車場の一つに止めたほどだったのに、歩く人影はまばら。尾根伝いにあるくコースとか、そのほかあちこちに楽しめるコースがあるらしく、メインの道を歩いていた人は意外と少なかった。

  マツカゼソウ。この草はうちにもありそう。

   ユクノキ? 姿がいい。

   子供が拾った蝶の羽。

   友人の肩に止まった大きなトンボ。

   別の友人の帽子にも止まりました。大きなブローチみたい。

   道の突き当りにある休憩場所で、昼食。ここにも清水が湧き出ていました。

    昼食を終えて、足場の悪い山道をのぼりました。目指すは、蔦の滝。

    道は、大きめの平たい白っぽい石がごろごろ転がっていて、とても歩きづらい。しかも細いうえに急坂。登るのがやっとで、全く写真を撮る余裕がありませんでした。やっと少し広いところに出られたので、撮ったのが上の一枚。

   大きな平たい岩の上を覆うようにして幾筋も流れている滝。覆っているところが、「蔦」と名付けられたゆえんかしら。滝のそばまで下りていくと、ひんやりとして寒いほど。まわりの巨岩も見ものです。

   行きには気が付かなかったガクウツギの花。可憐です。

   二つ目の滝見学。「亀の滝」と名付けられています。こちらは行きやすい。雨がしばらく降っていなかったので、どちらの滝も水量が少なめでした。多いときはもっと壮観だろうと思います。

   帰りは、途中まで同じ道を辿り、橋を渡って、川向こうの小径を歩きました。ああいう小径、大好き。ちゃんと草刈りがしてあるから歩きやすくてありがたい。

   県民の森は思った以上に素晴らしい場所でした。一人で歩くにはちょっと怖いけれど、人といっしょなら、歩きやすくて楽しい場所です。いつの季節に訪れても満足できる森です。また行こう。

 

 

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本日、福蔵寺ご縁市に出店します。

2022-05-05 01:01:33 | アンティマキの焼き菓子とパン

  10年以上前から続いていた、豊田市旭地区の福蔵寺ご縁市が、あす、2年ぶりに開かれます。

   なつかしいこのちらし。2019年秋以来の開催ですが、わたしはたしか秋には出店できなかったので、まるまる3年ぶりの参加です。

   お持ちするパンは、カンパーニュ。有機栽培の全粒粉が3分の1入っています。

   ケーキ類は、2種類のマフィン。写真ではどちらも黒いのですが、より茶色にちかい右は、バナナとおからのマフィン。一番たくさんはいっているのが有機バナナ、2番目がおから、3番目が小麦粉です。だから、けっこうしとっりした食感のマフィンです。

   左は、先日来作り続けているココアと甘夏のシロップ漬けのマフィン。カカオマスも入れたので、チョコレート味が濃厚なケーキです。

   クッキー類は、定番の穀物クッキー5種と味噌味の米粉ビスコッティ、ざくざくクッキー、それにニンジン入りの雑穀バーです。

  雑穀バーは久しぶりに作りました。ニンジンがたっぷり入り、無農薬栽培のもちキビ、有機栽培のレーズンやナッツ、シード類のたっぷり入ったバーです。甘さが控えめなので、ご飯代わりになります。

  このところ寒暖差が激しいせいか、いまひとつ元気が出ないのですが、久しぶりのご縁市、楽しみたいと思います。なじみの方々がご一緒です。

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