ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

日本文化情報センター創立25周年 9

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 そして大トリはいつものように「浜辺の歌」を日本語とベラルーシ語の二か国語で生徒の皆さん全員で歌いました。この歌を日本文化情報センターの校歌のような扱いにしています。
 今回いつもギターを演奏してくれているエヴゲーニイさんが病気で参加できず、残念でした。カラオケで歌おうと思ったのですが、ベラルーシ語版浜辺の歌のカラオケ映像がそもそもないので、私が去年小豆島で撮影した写真を組み合わせて、機械音痴ながら何とか作りました。でもやっぱりギター生演奏の方がいいですね。
 コンサートの後は記念撮影、試験に合格しているかどうかに関わらず、参加した生徒全員に「浜辺の歌」を歌ったお礼に記念品を贈呈しました。
 
/////
 追記です。
 やっと動画を編集し、YouTubeで視聴できるようになりました。
    リンク先はこちらです。

 ぜひご覧ください。
 ただ「浜辺の歌」がちゃんと撮影されておらず、ビデオ本編の中にあまり映っていません。
 他にも内容を簡略化している部分もありますが、25年の歴史を網羅できないのでご了承ください。



日本文化情報センター創立25周年 8

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 そして日本文化情報センターの生徒の中でNo.1歌姫のマルガリタさん登場です。曲は初音ミクの「夢と葉桜」です。
 初音ミクが伝統的な和風の歌を歌っているなんて知らなかったんですが、これは本当に日本らしい歌ですね。それに合わせて着物まで着るマルガリタさん。とはいうものの、日本の着物を買うのは大変なので、ロシアで浴衣のオーダーメイドをしている業者さんに注文してベラルーシへ発送してもらったというステージ衣装でした。
 マルガリタさんはロシアやベラルーシで開かれている日本の歌コンテストの常連だそうです。
 
 さて、このブログにマルガリタさんがステージに立っている姿の写真をアップしようと思ったのですが、会場にいたみなさん、マルガリタさんが登場すると一斉にビデオで歌声を録音しようとするので、写真を撮る人がいなくなってしまうんですよ。
 なので、マルガリタさんに「私たちのテスト」合格証を授与したときの写真をアップします。

日本文化情報センター25周年 7

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 今回の日本文化情報センター音楽隊の記念写真です。
 右からカミュさん、ボーバさん、スベトラーナさん、スタニスラーブさん、サウタさん、クセニヤさんです。

 カミュさんはThe Novembers の「愛はなけなし」を歌ってくれました。この歌が大好きだそうで、このアートなメーキャップはこの歌が持つ世界を表現したそうで、メイクしたのは同じく日本語教室の生徒、アウグストさんです。
 
 サウタさんはベースを弾きながら、前回のコンサートのときと同じくMALICE MIZERの曲「Shunikiss 〜二度目の哀悼〜」を歌っていただきました。
 ちなみに日本語の歌コンサートでは歌う曲の歌詞をプログラムに印刷して、出席者のみなさんに配っています。それにロシア語訳も併記するようにしていますが、その翻訳作業も出演者が自分で翻訳するようにしています。(もともとがロシア語の歌でであるDeaiの場合、原詞をそのまま掲載しています。)
 このようにして歌を歌いながら、日本語や翻訳の勉強ができるようにしています。会場に来た人(今回は生徒の保護者が多かったです)も日本語の歌の意味が分かるほうがいいと思うので、プログラムを印刷しています。

 さて、スタニスラーブさんは日本語教室の生徒ではなく、サウタさんのバンドのギター担当だそうです。今回サウタさんとクセニヤさんが出演することになり、ギター演奏を手伝いにきてくれたのです。
 3人の歌は「薔薇は美しく散る」です。アニメ「ベルサイユのばら」のオープニングですよ。私は子供のときに見ていたアニメだったので、まあ、懐かしいと思いながら聴いていたのですが、この3人が演奏したのは、LAREINEという最近のバンドがカバーしているほうのバージョンだそうです。世代の差を感じましたね。私はもう古い人間なのよ。

 それとうちの図書館のステージが狭すぎるのとスタニスラーブさんが弾いているのがアコースティック・ギターではなくエレキギターだったので、演奏中にハウリングを起こしてしまい、申し訳なかったです・・・。 サウタさんとクセニヤさんは薔薇を手にして、振り付けもがんばっていたのに。もう少しステージが広ければ・・・でもこれは児童図書館の限界ですね。
 おかげで次回コンサートをする場合はどうしたらいいのか、勉強になりました。


日本文化情報センター創立25周年 6

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 そして、今日一番のお楽しみイベントが始まりました。それは日本語の歌のコンサートです。
 有志の生徒の皆さんが自分のレパートリーの中から日本語の歌を歌ってくれました。
 トップバッターはスベトラーナさんとボーバさん親子の共演です。アニメ「千と千尋の神隠し」から「いつも何度でも」です。
 親子でギターが弾けるなんていいですね。二人ともとても上手でした。(^^) 夏休みの間、二人で練習していた成果が出ていました。
 この9月から親子揃ってN3クラスで日本語の勉強をします。
 
 スベトラーナさんはこの後、一人でギター弾き語りも披露してくれました。曲目は「太陽の道標」です。この歌はもともとソ連アニメ「ブレーメンの音楽隊」の挿入歌で「吟遊詩人のセレナーデ」というロシア語の歌を日本で活動しているデュオDeaiが和訳して歌っている歌です。
 うちの教室の生徒にはDeaiのファンが多く、これで日本語の勉強もしているんですよね。それとDeaiさんの選曲のセンスがとてもいいんですよ。興味を持たれた方はYouTubeでぜひ検索してみてください。
 この曲をベラルーシ人のスベトラーナさんが日本語で歌ってくれたのですが、そもそもブレーメンってドイツですよね。とてもインターナショナルな歌になりました。

日本文化情報センター創立25周年 5

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 生徒の一人、コスプレイヤーのyoskenさんからコスプレ寸劇でお祝いしていただきました。
 このコスプレはキルラキルというアニメに出てくる満艦飾マコというキャラクターのコスプレです。(帽子以外、衣装全部手作り)

 ちなみにベラルーシはコスプレ寸劇とかコスプレ殺陣は、コスプレーヤー必須条件みたいです。ただキャラの衣装そっくりの服を着たり髪型を真似るだけじゃコスプレとは言わないらしいです。
(ハロウィンのときにアニメキャラの格好で渋谷のスクランブル交差点を歩くだけでは、ただの仮装でコスプレに見えないそうです。)
 

日本文化情報センター創立25周年 4

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 生徒さんたちからお祝いの花束をいただきました。そして、それをすぐに使って生花のいけ方の紹介を行いました。
 以前もお花をプレゼントでいただくことがあったのですが、そのまま花瓶に入れるだけでした。すぐその場で生花にするほうが日本文化の紹介になると考えていたので、今回は生花用のはさみも買ってきて、前もって剣山も用意。こうなったら生花の基本の話もして、ベラルーシでも家で楽しめる人が増えるかもと紹介しました。よい機会になりました。
 9月9日は菊の節句なので日本文化情報センターにとってはシンボルマークの花。菊尽しの生花にしてみました。
 
 

日本文化情報センター創立25周年 3

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 次に今年5月と6月にかけて行われたチロ基金提供「私たちのテスト」の合格賞授与式を行いました。
 先月発表された日本語能力試験の結果などが反映された、日本文化情報センター日本語教室の生徒の積極度ランキングを更新いたしましたので、リンク先をご覧ください。

 また今年の「私たちのテスト」合格者と「日本語能力試験」合格者にそれぞれチロ基金から記念品が贈呈されました。
(日本製の消しゴムと漢字の練習帳などです。元生徒さんで今は日本で就職している元生徒さんが一時帰国したので、買ってきてもらった俳句付きの緑茶のティーバッグと百人一首がパッケージに印刷されたお菓子も。日本語を勉強している私たちのためにあるような組み合わせです。)
 これからも日本語のレベルを上げるよう、がんばってほしいですね。(特に漢字。)

日本文化情報センター創立25周年 2

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 ベラルーシは9月から新学年度が始まりますので、入学式も兼ねて25周年記念式典が行われました。
 そのため日本語教室の生徒さんだけではなく、その保護者の方々も招かれました。
 まずは私からご挨拶。そして25年間の歴史について簡単ですがスライドを使ってご紹介しました。
 日本文化情報センターという場がベラルーシの図書館内に開設されたおかげで、さまざまな分野にわたり、日本文化の紹介ができるようになりました。ベラルーシでできるかぎりのことはやってみようと挑戦し続けた25年でした。
 企画したことの全部はもちろん実現しませんでしたが、こうして振り返ると思っていたよりいろいろなことが実現できたと感じています。

日本文化情報センター創立25周年 1

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 今日、9月9日菊の節句に日本文化情報センターは創立25周年を迎えました。
 お祝いの記念式典はすでに7日に行いました。
 今回は主に日本語教室の生徒の皆さんとその保護者の方に出席していただきました。
 1年前から日本語教室に通い始めた人も多いので、日本文化情報センターについて25年の歩みをご紹介しました。 

 (少しずつ画像や動画をアップします。)

 

2024年9月9日。ウクライナ侵攻から931日目

2024-09-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年9月9日。
 日本人男性がスパイ容疑で逮捕されたという内容の特別番組が放映されてから4日後の今日、在ベラルーシ日本大使館領事部から在留邦人に一斉メールが届きました。以下、そのままご紹介します。

・・・
在留邦人の皆様

 先日、在留邦人がベラルーシ政府に拘束される事案が発生しました。
 このことを受けて、在留邦人の皆様が嫌がらせをされたり、不必要な職務質問を受けることも否定できません。
 外出時にはなるべく目立たない行動をお願いします。また外出先での携帯電話による通話についても、緊急性がなければ帰宅後に行いましょう。 当地では閲覧が禁止されているサイトがありますので、無用なトラブルを避けるためにも通の乗り物内でのスマートフォンの閲覧についてもお控え下さい。
※普段の生活をしている中で、不審な動きを感じたり、身の危険を感じた場合は、すぐに大使館に連絡をして下さい。少しでも不安な事があれば、躊躇無く大使館へ連絡を下さい。
※本メールを受信されましたら、受領メールのご返信をお願いいたします。
在ベラルーシ日本国大使館 領事部

・・・

 この後、大使館の代表電話と領事部の電話番号が記載されています。しかし、おそらく大使館内が今月4日以降混乱しているようですので、このブログ上では電話番号は記載しません。どうしても日本大使館に直接電話したい人は、公式サイトから調べておかけください。

 この注意喚起メールを読んで思ったことは、ベラルーシで日本人男性が逮捕されたことで、どうして他の在住日本人がこんなに気を遣って生活しなければいけないのかということです。

 言いたいことはたくさんあります。
「このことを受けて、在留邦人の皆様が嫌がらせをされたり、不必要な職務質問を受けることも否定できません。」
→ 今後、ベラルーシで日本人が白い目で見られたり、人種差別されたりする可能性が高まったということでしょうか。確かにそうかもしれないし、気をつけようとは思いますが、ベラルーシ人から人種差別してくるのをこちらからどうやって防いだらいいのでしょう?
 別に職務質問を受けてもいいですよ。私は犯罪行為をしている(あるいはしていた)わけでもないですし。大使館が不必要に善良な日本人を脅かしているようにも思えますし、あるいは在留邦人の中に心当たりのある人がいるのかもしれないで、こういう事案(外国で日本人がスパイ容疑で逮捕される)ことが起きた時にはこういう注意喚起メールを送ること、という決まりがあるのでそれに沿っただけのようにも思えます。

「外出時にはなるべく目立たない行動をお願いします。」→どうしてこんなに気を遣いながら生活しないといけないのでしょう。目立たない行動とは? 日本の人と真夜中の公園で木の影で話をするとかですか?

「また外出先での携帯電話による通話についても、緊急性がなければ帰宅後に行いましょう。」→この末尾の「行いましょう」というのが小学生に向かってしゃべってる先生みたいです。前々から思っていましたが、大使館員は在留邦人に対して自分達の方が上の立場にあり、こちらの言うことを聞きなさい、という感覚の人が多いですよ。現地での邦人保護は大使館の大事な仕事なので、「保護してあげている」と言う感覚になっているのかもしれませんが。ある大使館員から「ベラルーシに自ら望んでやってくる日本人はみんな変人ばっかりですよ。(大使館員はベラルーシへ自分から望んでやってきたのではないから、変人ではない。)」と言われたこと、私ありますよ。
 
「当地では閲覧が禁止されているサイトがありますので、無用なトラブルを避けるためにも通の乗り物内でのスマートフォンの閲覧についてもお控え下さい。」
→脱字をそのまま転載しました。大使館内が相当混乱しているようです。
 この文面を読んで、閲覧が禁止されているサイトだけ公共交通機関内で見なければいいだけの話では?と思いました。これだとスマホでサイトの閲覧をすること自体控えなさいということになりますよね。どうしてこんなことを大使館からアドバイスされないといけないのでしょう。それとベラルーシ政府が閲覧を禁止しているサイトは現在、閲覧そのものができなくなっています。接続できないので、私は読むことが全くできなくなりました。というより読みたいとも思いません。もちろん接続の抜け道方法があるので、それでブロックされているのをくぐり抜けて禁止サイトを閲覧しているベラルーシ人はたくさんいます。しかし機械音痴の私はそういう抜け道の方法を知らないし、知りたいと思っていません。読みたいと思っていないからです。

「※普段の生活をしている中で、不審な動きを感じたり、身の危険を感じた場合は、すぐに大使館に連絡をして下さい。少しでも不安な事があれば、躊躇無く大使館へ連絡を下さい。」
→この不審な動きとは、例えば尾行されていると気づいたといったことでしょうか。あのですね、例の特別番組では、スパイ容疑で逮捕された日本人男性と大使館員が真夜中の公園で密会していたと報道されていましたよ。そのほうがよっぽど不審な動きですよ。
「いや、それはベラルーシ側が捏造したもので、真実ではない。二人は会っていなかった。ベラルーシ側の嘘だ。」と主張する日本の方が多いと思います。このあたり、裁判が始まったら、はっきりするのではないでしょうか。番組内で名指しされた大使館員は、裁判所で、本当にこの日、被告の男性と真夜中公園で会っていなかったと証言し、その証拠を出せばいいのではと思います。実際にそうしてほしいです。日本大使館員がスパイの手助けをしていたから、バックに日本政府がいるのだとを全国放映されたんですよ。名前まで出されて。ぜひ身の潔白を裁判で証明してほしいです。そうでないと被告の男性が日本政府が送り込んだスパイと断定されます。邦人保護が大使館の仕事なら、この男性のためにも、国のためにも真実を証言してほしいです。
 
 この大使館からの一斉送信メールのどこかにこの大使館員の行為について在留邦人に対して「説明・弁明」が書かれているだろうと思って、メールを開きましたが、携帯電話で会話するのは帰宅後、家の中でしましょうねといった「アドバイス」しかなくて驚きました。


2024年9月5日放送の特別番組「東京のサムライの失敗」について

2024-09-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 ベラルーシで拘束された日本人男性についての特別番組がこちらの5日午後9時45分から放送されました。
 視聴しましたが想像以上の内容でした。これはスパイ活動をしていたと断定されて当然で、本人も自分が犯罪行為をしていたと取り調べで認めています。
 ベラルーシ当局はかなりの長期間に渡り、中西氏を尾行し、望遠カメラで同氏が軍事関連施設などを撮影していた様子を撮影していました。
 言い逃れなど全くできないほどの大量の証拠です。
 
 分かりやすいように内容を時系列で箇条書きにします。( )内は私からの補足です。

 中西氏は法律が専門である。(日本の大学の法学部出身のようです。)

 中西氏の妹が浄水装置・水処理作業の会社社長と結婚したが、その後離婚。この元義兄が日本の国家公安委員会とコネがある。(この会社社長のフルネーム、顔写真も番組内で報道されました。ちょっと検索したらすぐその会社のHPが見つかりましたが、このブログ上では伏せておきます。)

 この元義兄社長から諜報活動の資金援助があった。

 中西氏は一時期、東欧各国を旅行していた。そこでも諜報活動をしていたようだ。

 そしてちょうどマイダン革命が起こった2014年にウクライナへ行き、そこで諜報活動をしていた。

 2016年、ウクライナのクプリャンカにある教会で洗礼を受けて、アントニーという洗礼名をもらい、正教徒になった。

 2018年にベラルーシに入国してゴメリで居住を始める。お金を出して、ゴメリのベラルーシ女性と婚姻関係を結んだ。女性のほうもお金のために戸籍を売った。お互い同意の上だが、ベラルーシはこれは違法行為で、これだけでも罪に問われる。中西氏はゴメリの居住権を得られ、ゴメリ大学での日本語講師の職にも就けた。
 しかし日本語教師という肩書きは諜報活動をしていることを隠すためだった。

 婚姻届上だけの妻ともその後、離婚。(最初からその約束だったようす。同氏の逮捕により、元妻はお金のために婚姻関係を結んだという違法行為が明るみとなり、おそらくすでに処罰を受けたと思われる。)

 同氏は2019年にゴメリで会社を設立。しかしこれはペーパー会社で、実際には何の業務形態もなく、日本からの資金受け取りの隠れ蓑として存在していただけだった。会社が存続するように税金はきちんと納めていたが、それも利益から捻出したのではなく、日本からの入金の一部をそのまま税金としていただけで、全く形だけの企業だった。

 大学の日本語教師の安い給料では考えられないほど、多くの出費があった。

 2018年から今年の逮捕に至るまでの6年間で、ベラルーシの国中を旅行しまくっていた。行き先は観光地ではなく、国境近くの町や村であり、鉄道などの交通インフラ、鉄橋、工場、軍事施設などの写真を大量の撮影していた。ゴメリ空港の写真とビデオを撮影し、元義兄社長に送ったと中西氏は証言した。

 2020年の大統領選挙後のデモのようすも写真やビデオに収めていた。
 写真だけで9000枚撮影し、元義兄社長に渡していた。その元義兄は公安に渡していたというのがベラルーシ当局の見立て。だから、日本政府のスパイだと報道している。

 元義兄社長とは2週間に6回電話をしたこともあり、ラインを通じて長期間に渡り大量のやり取りをしていた。それが今回証拠として押収された。内容の一部が番組内で報道された。ラインの画面がそのまま映し出された。 

 元義兄社長はベラルーシに起業進出したいと思っていたらしく、そのことも中西氏に依頼していた。ラインでは「現状では(ベラルーシに進出しても)日本企業のメリットは少ない。ベラルーシ進出はかなり厳しいのが実情。」「(ミンスクの企業の)社長秘書と話してもダメですね。」 「ベラルーシ(経済)は中国に飲み込まれるのは時間の問題。」などと元義兄社長に助言している。取り調べで日本と中国は経済上のライバルなので、一帯一路のような中国についての情報もベラルーシで集めていたことを認めています。)

 さらにベラルーシ当局は中西氏が在ベラルーシ大使館員と積極的にコンタクトを取っていた。同氏は尾行されており、例えばベラルーシ当局の記録によると、日本大使館が面している大通りにあるレストランで同氏が日本大使館員とよく食事をしていた。2021年9月7日の深夜ミンスク市内の公園で同氏が日本大使館員の男性と落ち合って木の影で何かしゃべっていた。(全部ベラルーシ当局にばれてますね。)
 2022年4月24日、ミンスク市内の書店の近くで同氏と日本大使館員が落ち合って何かしゃべっていた。
 この日本大使館員のフルネームは報道できないが、下の名前は「ヤスシ」である。(いや、これで誰のことなのかばれてしまいますよ。ベラルーシのテレビ番組で晒しています。が、ベラルーシ側はわざとそうしており、日本大使館を威嚇したように思えます。ベラルーシ当局からするとそれぐらいしても構わないだろうと思っていますね。つまり日本大使館があ諜報活動に加担している証拠が大量にあり、大きな自信があるということです。)

 同氏には集めた情報を日本へ渡す手段として二つの方法を使っていた。一つは予備(詳細はこの番組内では語られませんでした。)もう一つは日本大使館経由であるという証拠をを抑えている。(日本大使館が情報受け渡しに関与しているので、中西氏が日本政府の諜報機関のスパイであると言っていいというのがベラルーシ当局の見解です。)

 確かに中西氏は元義兄社長とラインで以下のような会話をしている。2021年9月6日。中西氏「明日は大使館関係者と飲みに行くのですが、基本は割り勘とすべきなのでしょうか。アドバイス頂ければと思います。どちらかと言えば私が誘った感じです。もっとも勤務時間外でもいいですよ、との声は大使館関係者からですが。」(←私は「日本大使館関係者が勤務時間内にお酒を飲みに行くの?」と思いましたが。)
元義兄社長「大使館員であれば割り勘で問題ないと思いますよ。ただ流れを見て出さなければいけない場合や向こうが出す場合は見抜くことも必要かと思いますよ。」
 (このようなやりとりが日本大使館員と接触があった証拠、ということですが、これだけで日本大使館員が諜報活動に加担していたどうかと言われると・・・。それより真夜中の公園で日本人の男二人が待ち合わせとかそちらのほうが怪しいですよね。とにかく中西氏も日本大使館員も完全にベラルーシ当局にはマークされていたんですね。中西氏は尾行されていたことに全く気がついていなかったのでしょうか。それだとスパイとして素人ですよね。そこのところを少々馬鹿にするためにこの特別番組が制作されたような気もします。)

 さらに2022年1月26日(ウクライナ侵攻およそ1ヶ月前)元義兄社長とはこのようなラインのやりとりも。社長「とにかく安全第一ですからね。ウクライナ近いので心配です。」中西氏「ありがとうございます。こちらの部隊は既に臨戦体勢にあります。先日も専用貨車に軍用車を搭載していました。写真なんて撮ったら即拘束でしょうね。」社長「写真はやばいですよー。」中西氏「全くですね。」

 このように写真撮影をしたらいけないことも自覚していた上で諜報活動をしていたということです。番組の最後のほうで、髪型からして拘束されてまもない頃の取り調べの様子の録画が放送されており、取り調べ官から「これ(写真撮影)が犯罪だと分かっているのか。」という質問に「はい。分かっています。犯罪行為をしました。」と中西氏は自ら認める発言をしています。

 日本の方から見れば「いや、これは罪を認めるよう言わされているのだ。」と思われるかもしれませんが、私が見たところ、中西氏には拷問を受けたような跡はなく(テレビ画面に映ってないだけかもしれませんが。)健康上の問題はないと面会した大使館員(これはヤスシさんではないでしょう。)が証言しており、そのように官房長官も記者会見で言っており、髪の毛は短く刈られ、手錠はかけられているものの非人道的な扱いは受けていないと思われました。
 
 ベラルーシ当局は同氏のバックに日本の公安と大使館がいるので、日本政府の特殊任務を受けてベラルーシに送り込まれてきたスパイだとしています。大使館は治外法権なので、大使館員のヤスシさんがベラルーシの警察に捕まることはありません。元義兄社長も日本に住んでいるから逮捕されません。ベラルーシ領内に入ったら、逮捕される恐れがありますが。
 中西氏は逮捕できるから逮捕されました。これから起訴され、有罪判決が出るのはまちがいないでしょう。
 しかし同情する気は全く起こりません。ベラルーシの法律を知っていた上で6年間もあえて撮影禁止地区で撮影禁止の施設の写真を撮っていたのですから、罰せられるのは当然です。
 同じ日本人として恥ずかしく思います。ベラルーシで犯罪行為をしていた日本人がいたことを申し訳なく思います。特にゴメリ大学の日本語の学生さんたちに申し訳ないです。日本語を教えてくれていた先生が逮捕されたと知って、どれほど驚き落胆したか・・・。このせいで日本を嫌いにならないでほしいです。日本語の勉強をやめる人が出てこないことを祈ります。

 日本大使館が諜報活動に加担していたと国営テレビで報道されて、日本外務省は何と言うでしょうか。本国大使館員が同氏の諜報活動に関与していたなどとは事実無根だとかベラルーシ当局が挙げた証拠は捏造だとか主張するのでしょうか。
 日本とベラルーシの関係が悪化しないことを祈るばかりです・・・。

・・・・・

 追記です。
 9月6日、官房長官は今日の閣議後会見で、ベラルーシの国営放送が、同国で拘束された日本人男性に関する特別番組を放映したことについて「極めて遺憾」だとし、放映後ベラルーシ外務省に抗議したことを明らかにしました。
 
 官房長官によると、この放送に先立ち番組の予告映像の中に男性の人権の保障の観点から問題ある内容が含まれていた(←これは手錠をはめられていた様子が映像の中に入っていたことだと思います。)ことを受け、在ベラルーシ日本大使館からベラルーシ外務省に対し、放映中止を強く申し入れていたそうです。
 もちろん、ベラルーシ側は日本政府側の声を耳など貸しません。逆に「情報の受け渡しに日本大使館(日本外務省)が加担していたのに、何を言うか。」と思っていたのではないですか。
 そして予定通り放映。中西氏が日本大使館経由で情報を渡していたのだから、日本政府がベラルーシへ送り込んだ特殊任務員だと内容です。こちらの大使や大使館員たちはどのような思いでこの放送を視聴したのでしょうか・・・。

 官房長官は「政府として邦人保護の観点からできる限りの支援を行っていく」と述べました。どれぐらいの支援ができるでしょうか? 
 以前ベラルーシで逮捕された日本人2人に対しても、大使館員が拘置所へ面会に行く、裁判のときの通訳や弁護士は必要か尋ねる、大使館員が裁判の傍聴をするということぐらいしかしていませんでした。と言うより、支援などできないんですよ。「いや、この日本人は悪くない、無罪だ、釈放せよ。」と日本政府がベラルーシ政府に言ったら、ベラルーシの法律を日本政府は尊重しないのか?と抗議されるだけなので、ほとんど何もできないんです。
 
・・・・・

 さらに追記です。この番組で本名や顔を晒された中西氏の元義兄社長さんですが、すでに日本のマスコミから取材を受けています。
 それによると・・・
 長野県に本社がある会社社長の男性は6日、「番組内容は事実無根だ。そういう機関とは会社としても個人としても付き合いはない」と語った。共同通信の電話取材に応じた。 番組は男性を中西さんの情報提供先と指摘したが、男性は取材に「完全なプロパガンダだと思っており、これからも全く関係ないと主張していく」と語り、日本政府とも相談する意向だとした。
 ・・・だそうです。ああ、お気の毒なことです・・・。

・・・・・
 また追記です。
 ベラルーシ外務省はスパイ活動容疑で日本人男性の身柄を拘束したことに関連し、山本広行駐ベラルーシ大使を呼んで抗議したと発表しました。
 5日に報道された特別番組について日本政府が放送中止を「執拗に」ベラルーシ政府に要求したとしています。そして放映後は、放送したことに対する抗議文を送ってきたそうです。
 これに対しベラルーシ外務省は、犯罪を隠すという日本側の要求は馬鹿馬鹿しいものであり「(日本政府が)無能のため」(ベラルーシ政府は)考慮しなかったと回答しました。
 ベラルーシ側は山本大使に「日本人によるスパイ活動で自国の安全が損なわれた」と批判しました。

 ベラルーシ外務省によると、事件の捜査は最終段階にあり、起訴も間近なようです。
 ベラルーシの法律によるとスパイ活動容疑に対しては3年から7年の懲役の判決が出されるそうです。
 拘置中の容疑者に日本大使館員が面会することなどは認めています。ベラルーシ外相は、この件に関してベラルーシ外務省は日本側との更なるコンタクトを拒否するものではない(全く話し合いたくないわけではない)と述べました。
 その一方でベラルーシの主権を侵害する外国諜報機関のいかなる行動も容認できないことを強調しました。(当然ですよね。)

 山本大使を呼びつけたのは、今回の番組放映に対して抗議したから抗議し返したというのが目的ですが、その日本大使館員の中に中西氏のスパイ活動に協力していた人がいたというのがベラルーシ側の主張なので、その点についても抗議されたと思います。
 テレビ番組でフルネームではないものの名前を名指しされた大使館員は、ベラルーシ政府からペルソナ・ノン・グラータを発動されてもおかしくない状況だと思いますので。


2024年9月5日。ウクライナ侵攻から927日目

2024-09-05 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年9月5日
 前日の4日に、ベラルーシの国営テレビが「日本の情報工作員が拘束された」と伝え、さらに今日詳細を報じる特別番組を放映する予定であり、その番組予告の映像を放映したことを受け、日本の官房長官も今日の記者会見で言及しました。

 報道によると分かっていることは、拘束されたのは日本人男性(50代)で、7月9日に身柄拘束されており、ゴメリ国立大学で日本語講師をしていた中西雅俊という氏名の人物だそうです。

 まずこのブログに書いておきたいことは、私はこの日本語の先生とは全く面識がなく、今回の報道で初めて存在を知ったということです。
 ですので、私に「中西さんはどんな人?」ときかれても答えようがありません。
 全く知らない人です。
 7月に身柄拘束されていたことも知りませんでした。

 中西氏については、東京の民間団体で約20年間勤務し、2018年にゴメリ州でベラルーシ人女性と結婚。(ということは少なくとも6年間はベラルーシに住んでいた日本人ということになりますが、私は会ったことはありません。私がミンスク在住なので、地方都市在住の日本人と会う機会はめったにないです。)

 ゴメリ国立大学は日本語教育を2020年から始めたそうですが、同大のサイトによると2021年時点で同氏は日本語講師として勤務していたことが分かっています。2020年の日本語学習スタート時点から教師をしていたのかどうかははっきりしません。
 在ベラルーシ日本大使館HPに、日本大使がゴメリ国立大学を公式訪問した際にも、同氏が大学側の教職員として出迎えており、担当していた日本語学生が大使との交流会に出席しています。
 今年7月9日に拘束されたためだと思いますが、同氏は現在すでに同大学を解雇されています。
 ウクライナとの国境で軍事インフラを撮影している際に捕まったとする報道もあります。 

 同氏もTさんもベラルーシで日本語の先生をしているから、面識があるはずだと思う方もいるかもしれませんが、ないです。
 理由ですが、ます同氏はゴメリ、私はミンスクで教えているので距離が離れています。
 次に同氏が教えていたのは大学という教育機関ですが、私が教えているのは公立の児童図書館です。立場も私は教師でも講師でもなく、図書館職員です。
 ベラルーシの日本語教師会は会員の減少により、数年前に解散したとも、休会中だとも言われています。この教師会にも私は加入したことがありません。私は教師ではなく図書館職員が半ばボランティアで無料で来館者に日本語を教えているというレベルです。私の元で日本語を4年間勉強したところで、卒業証書がもらえるわけでもありません。このような公式な修業証明書を図書館員が出せるわけではありません。教育施設ではなく、図書館ですから。
(だから卒業証書が出せない代わりに、学習者のみんなは日本語能力試験のレベル認定証をもらえるようにがんばりましょうというのが弊センターの方針なのです。)

 同氏はベラルーシ当局に国内法違反で拘束されたということですが、日本外務省からもウクライナ侵攻が始まって以来、ベラルーシ在住邦人と旅行者に対して、ウクライナとの国境から30キロ内の地帯に近づかないようにと勧告のメールが何度も送信されているのです。
 同氏も少なくとも2018年からベラルーシ在住で、2023年12月に日本大使と面会していることが大使館HPに記載されているのですから、在留届(ベラルーシでの連絡先)を絶対提出していたはずです。ということは私と同じように日本外務省・日本大使館からの注意喚起・勧告メールを受け取っていたということです。
 それなのにそれを無視して国境地帯に近づくなんて日本人なのに、どうしてこんなことをしたのでしょう・・・。

 ベラルーシ政府は同氏が日本政府の特別任務機関のスパイであるという見方を示していますが、とにかくベラルーシの夜10時から放映される特別番組を視聴してみます。
 この番組のタイトル、日本語に訳すと「東京のサムライの失敗」だそうです。本当に同氏は東京出身のようですね。少なくとも東京で20年間働いていたので、東京のサムライと表現されたようです。ちなみにベラルーシではこのような表現方法としてはサムライというのは日本人男性という意味に過ぎません。もし同氏が女性だったら「東京のゲイシャの失敗」という番組名になっていたのだろうと思います。この「失敗」という表現も
裏を返せば、「外国人のスパイ活動を阻止したベラルーシ当局は優秀」ということと同義であり、つまりベラルーシ国民への「ベラルーシ政府は頼りになる」というメッセージに繋がります。

 ベラルーシで逮捕され、起訴された日本人は今まで2人いますが、こんな特別番組まで制作された人はいませんでした。7月の拘束から2ヶ月の間にベラルーシ当局も同氏の違法行為の証拠を相当数抑えたはずです。動かぬ証拠があるので今後起訴され、有罪判決が出る可能性が非常に高いです。

 それと、ベラルーシ人にも言いたいですが、ベラルーシで日本語を教えている日本人はみんなスパイだと思わないでほしいです。
 純粋に日本語を熱心にベラルーシ人に教えている日本人の先生もいるのに、一つのイメージでまとめられたくないです。

 そして日本とベラルーシの関係がこの一人の日本人のせいで悪化してほしくないです。
 ベラルーシに住んでいる日本人として、同氏の行動について、腹が立つというかもうあきれていますし、ベラルーシ人に対して申し訳ない気持ちになり恥ずかしいです。同じ日本人だからと同氏を擁護する気持ちも私には全くありません。

 ゴメリ大学で日本語をまじめに勉強していた学生さんたちも新学年度が始まったら、先生が逮捕されて解雇されていたと知ってショックでしょうし、日本語教師が不足している今、レベルの高い日本語教育を大学で続けるのも難しくなってしまうのではないでしょうか。(ちなみにゴメリ大学で日本語を教えているのは同氏一人だけではなく、ベラルーシ人の先生もいるそうです。まだ良かったです・・・。)

 それでは今晩の特別番組を視聴しましたら、また改めて投稿します。

2024年日本語能力試験結果発表

2024-08-26 | 日本文化情報センター
 今年7月7日に行われた日本語能力試験の結果発表がありました。オンラインで受験番号とパスワードを入力すると、自分の結果だけ検索できるというシステムです。合格者には認定証が日本から郵送されてきますが、昨今の郵便事情が悪いのでベラルーシにまで届くには1、2ヶ月かかりそうです。
 さて、日本文化情報センター日本語教室の生徒の結果についてご報告します。
 今回は合計35名が挑戦しました。4年ぶりにミンスク会場で実施されて受験者数が以前の水準にまで戻りました。
 35名のうち、14名が合格しました! 

 いつも二桁の合格者数を目標にしているのですが、今回も達成しました。
 これは40%の合格率ですので、世界の平均30%台より上回っています。日本語を教えている側としては大変嬉しいです。

 内訳はN2合格者が2名、N4合格者が4名、N5合格者が8名です。

 N4の合格率が平均より低いことが気になりました。N3は4人受験して全滅だったのが残念ですが「N3の壁」というものが存在しているんですよね。(私が勝手に命名しているんですが。)
 あいうえおから勉強を始めて、N5とN4は2年目ぐらいで合格できるんですが、N3になると出題される漢字の量が一気に増えて、N3になかなか合格できないベラルーシ人が多いのです。
 ここであきらめて日本語をやめてしまう人も多いのですが、N3の壁を越えると「私、日本語できます。」と笑顔で言えるような心の余裕が出てきますね。

 それからN2、N3、N4を受験者からは「難しくなっていた。」という感想を多く聞きましたが、実際にそうなのかもしれません。ベラルーシでは4年間日本語能力試験が実施されなかったので、経験値がなく、久しぶりに受験したら、問題の難易度が急に上がったように感じただけかもしれません。
 本当に日本語能力試験の難易度が上がっているなら、それに合わせてチロ基金提供「私たちのテスト」も難しくしないといけません。
 後日、日本語能力試験の公式サイトで、平均合格率など統計が発表されるので、生徒の主観よりっデータの数字を参考にしようと思っています。
 
 後は認定証が無事にベラルーシに届くのを祈りばかりです。
 そして、来年もミンスクで試験が実施されることを強く希望しています。ウクライナ軍がロシアへ越境攻撃をしていますので、怖くてベラルーシからロシアへ受験に行けません。隣国のウクライナやポーランドへの国境はほとんど閉ざされている状態です。
 ベラルーシ国内で日本語能力試験を受験するほうが絶対にいいです。

 日本語学習を応援してくださっている皆様、生徒一同、心から感謝申し上げます。
 9月から新学年度が始まりますが、また1年どうか引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

筑波大学第10回高校生アートライター大賞受賞作品が読めるようになりました

2024-08-25 | 日本文化情報センター
 今年2月に筑波大学「高校生アートライター大賞」に日本文化情報センター日本語教室の生徒が大賞を受賞したことをご報告していましたが、ようやくインターネット上で受賞作品が読めるようになりました。

 筑波大学HPのリンク先はこちらです

 この優秀作品集の22ページと23ページに弊教室生徒のクセニヤ・サウタさんが書いた作文「多感覚で創る芸術」と自画像が掲載されています。ぜひご覧ください。

 サウタさんも私も本当に嬉しく思っています。特に弊日本語教室を支援してくださっているチロ基金支援者の日本の皆様に読んでいただけるようになったことが嬉しいです。
 他の受賞者の作品も読めるようになりましたので、勉強になります。

2024年8月17日。ウクライナ侵攻から908日目

2024-08-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年8月17日。

 ウクライナ軍によるロシア・クルスク州への越境攻撃が続いています。
 周辺地域のロシア軍部隊に弾薬や食料を渡すために使われていたクルスク州グルシュコボにあるセイム川にかかる橋がウクライナ側の攻撃によって破壊されました。

 ロシア側では住民ら18万人の大規模な避難が進められていますが、ウクライナの越境攻撃は想定外だったようで、食料などの物資が不足しています。戦争中なのに避難や疎開の支援物資など事前に準備していなかったということですね。あらゆることを想定しておかないとけないのに、すぐにウクライナが降参すると思っていたら、もう侵攻開始から900日を超えています。

 AP通信によると今日、ウクライナのスムイ州ではロシア軍のドローンやミサイルによる攻撃により、2人が負傷したほか、車や建物が被害を受けるなど国境沿いでの戦闘は激しさを増しています。

 ロシアの政府系の世論調査団体によりますと、当局の行動に不満を感じると答えた人は25%と、先月下旬より7ポイント増えました。