ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第181回」

2015-08-17 |   ビタペクト配布活動
 8月17日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第181回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はセルロースを6個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを4部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2365個、セルロースの合計は34個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2104部となりました。
 今回で通算196目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2365人の子どもにビタペクトを、約17人の子どもにセルロースを、2104家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。


(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 現在ビタペクト3の在庫がなくなり、セルロース(1個で2人分)で補うことになりました。

 チロ基金は以前にもビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今回は4家族がブレスト(チェルノブイリ原発から約440キロ)からSOS子ども村に保養滞在していました。

(家族A) 

 祖母が2人の孫を引率していました。1個のセルロースを渡しました。 それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを渡しました。

祖母(事故発生時32歳)27ベクレル
孫 (8歳)45ベクレル △
孫 (5歳)26べクレル △

 子どもたちの健康状態ですが、8歳の孫(男子)は慢性気管支炎にかかっており、食べ物の好き嫌いが激しく、野菜と果物はほとんど食べないので、肥満が悩みだそうです。(体重が50キロです。)
 5歳の孫は食品アレルギーが多く、よく下痢を起こすそうです。ココアも飲めないと話していました。
 おばあさまは孫2人の食事作りに困っているらしくいろいろな質問を受けました。
 おばあさま自身は甲状腺の肥大が見つかり、長年ヨウ素剤を飲んでおり、毎年エコー検査も受けていますが、最近ようやくヨウ素剤は飲まなくてよくなったそうです。
 孫たちの両親は健康だそうです。 


(家族B)

 祖母が4人の孫を引率していました。 この家族には2個のセルロースを渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを渡しました。

祖母(事故発生時32歳)15ベクレル
孫 (13歳)37ベクレル △
孫 (11歳)46ベクレル △
孫 (11歳)37ベクレル △
孫  (6歳)29ベクレル △
13歳の孫は食物アレルギーを持っています。母親がこの子を妊娠中に柿を食べ過ぎたからこうなった、とおばあさまは主張しているのですが、たぶん無関係だと思います。
 その子以外の子どもたちは比較的健康で、冬場風邪をよくひき、それが長引くことが多いということでした。
 

(家族C)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。 この家族には2個(3人分)のセルロースを渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを渡しました。

母親(事故発生時10歳)25ベクレル
長女(15歳) 31ベクレル △
長男(13歳) 27ベクレル △
次女 (4歳) 30ベクレル △

 この家族には3人に2個のセルロースを渡しましたが、3人で分けるかお母さんもいっしょに飲むよう勧めました。
 子どもたちは比較的健康だそうです。長女がよく風邪を引いていたそうですが、最近はあまりひかなくなってきたと話していました。


(家族D) 

 お母さんが3人の子どもを引率していました。 この家族には1個(2人分)のセルロースを渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを渡しました。

母親(事故発生時8歳) 26ベクレル
長男(15歳) 20ベクレル △
長女 (8歳) 32ベクレル △
次女 (6歳) 7ベクレル

 子どもたちは3人とも元気だそうです。ただやはり冬場風邪をよくひき、長引くことが多いということでした。

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋をプレゼントしました。
画像は記念撮影した様子です。(保養とは関係ない人も1名写っていますが・・・)
 
 最後になりましたが、セルロースの購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、巾着袋など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。

 

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