ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第146回」

2013-03-22 |   ビタペクト配布活動
3月21日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第146回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を2個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2000個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1850部となりました。
 今回で通算158回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2000人の子どもにビタペクトを、1850家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 ゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から来たこの家族。6人の子どもと1人の甥を引率していました。この家族は以前にもSOS子ども村で保養滞在したことがあります。今回は3回目の滞在です。
 1回目2005年の滞在の様子はHP「ベラルーシの部屋」チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第30回」(家族C)(当時はゴメリ州ペトリコフ地区コノビッチ村に住んでいました。)をご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/2005/no30.html


 2回目の2009年の様子はチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第89回」(家族A)をご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/d685285fd3677c0e2b3341ab16767f45


 この家族には2個のビタペクト3を渡しました。2005年、2009年と今回(2013年)の体内放射能値の測定結果の推移はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生時5歳)13ベクレル → 15ベクレル → 0ベクレル
男子16歳(病欠)    → 20ベクレル ○ → 16ベクレル
女子13歳 13ベクレル → 15ベクレル   →  8ベクレル
女子10歳 24ベクレル → 24ベクレル ○ → 21ベクレル ○ 
男子 9歳 32ベクレル → 19ベクレル ○ → 11ベクレル
男子 6歳          44ベクレル   →  0ベクレル
女子 2歳(今回初測定)17ベクレル
甥  3歳(今回初測定)24ベクレル ○

 新しく女の子が生まれていてまた家族が増えていました。
 子どもたちの健康状態ですが、6歳の男の子は、胆嚢の位置がずれて、胆管がねじれている、肝臓肥大が見られる、心臓の壁に小さいが穴が見つかった、食物アレルギーで呼吸困難に陥る・・・など大変な状態でしたが、今は少し体が強くなったということでした。でもやはり痩せていました。
 子ども達は全員よく風邪をひく、とお母さんは話していました。
 でも以前と比べ、放射能の量が減っていたので、子どもたちはみんな喜んでいました。
   

(家族B)
 グロドノ市(チェルノブイリ原発から約400キロ)からお母さん5人の子どもがと保養に来ていました。この家族にはビタペクトは渡していません。この家族は2010年にも保養滞在したことがあります。
 そのときの様子はチロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第112回」(家族B)をご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/2296e0dacca9a2290827af6d3b2cc13c


 2010年と今回(2013年)の測定結果はこのとおりです。お母さんはSOS子ども村に来てから風邪をひいて寝込んでしまい、測定をしていません。

母親(事故発生時8歳) 14ベクレル →(測定せず)
長女(14歳)21ベクレル ○ → 13ベクレル
長男(13歳)40ベクレル ○ → 13ベクレル
次男(11歳)34ベクレル ○ → 17ベクレル
三男 (6歳)28ベクレル ○ →  0ベクレル
次女 (5歳)54ベクレル ○ → 19ベクレル

 ほとんど20ベクレルなので、5歳の次女にもビタペクト3をあげようかという話も出たのですが、現在投薬治療中ということで、ビタペクト3を飲ませないほうがいいということになりました。
 今回はお母さんと話ができなかったので、子ども達の健康状態など聞くことができませんでした。

 画像は記念撮影のようすです。子どもたちに折り鶴や折鶴の作り方を説明した紙(千羽鶴プロジェクト)、折り紙用の紙をプレゼントしました。
 お母さんにはエコバッグをプレゼントしました。
 いつもとは違う場所での撮影となっていますが、そのわけは・・・今回SOS子ども村内でWBCの検査をしたからです。
 詳しくは次の記事をご覧ください。
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、エコバッグなどのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。 
 

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