ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第176回」

2015-04-13 |   ビタペクト配布活動
 4月13日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第176回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を9個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを2部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2331個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2091部となりました。
 今回で通算191目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2331人の子どもにビタペクトを、2091家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42

(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 今回は2家族がSOS子ども村に保養滞在していました。


(家族A)

 ミンスク(チェルノブイリ原発から約350キロ)から来た家族。お母さんが6人の子どもを引率していました。
 この家族には3個のビタペクト3を渡しました。この家族は2009年7月と2013年9月にも保養滞在していたことがあります。そのときの様子はこちらをご覧ください。

チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第93回」(家族B)

 チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第152回」(家族A)

 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生当時14歳)18ベクレル(2013年)→ 16ベクレル
次男(14歳)28ベクレル ○ → 46ベクレル ○ → 18ベクレル
三男(11歳)47ベクレル ○ → 33ベクレル ○ → 29ベクレル ○
次女 (8歳)28ベクレル ○(2013年) → 17ベクレル
四男 (6歳)22ベクレル ○(2013年) → 21ベクレル ○
五男 (4歳)38ベクレル(2013年) → 18ベクレル
三女 (3歳)(今回初測定)26ベクレル ○ 

 前回も前々回も測定した子どもは全員ビタペクトを飲んでいたのですが、今回初めて飲まなくてもいい子どもが現れ、お母さんは大変喜んでいました。
 子どもたちの健康状態もよくなり、お母さんは今のところ健康問題の悩みはないと話しており、笑顔が多かったです。

 食品について質問しましたが、ミンスクから120キロ離れた森の中できのこを拾って食べているそうです。ミンスクから見てどっちの方向なのか、お母さんは把握しておらず、だいじょうぶかなあと思いましたが、安全とされている場所だそうです。


(家族B)

 ゴメリ市(チェルノブイリ原発から約140キロ)から4キロのところにあるゴロビンツィ村から来た家族。お母さんが実子3人と養子3人、そしてゴメリ市に住んでいる知人の子ども1人を引率していました。この家族には6個のビタペクト3を渡しました。

 それぞれの体内放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を渡しました。

母親(事故発生当時10歳)11ベクレル
長男(8歳) 43ベクレル ○
次男(7歳) 21ベクレル ○
三男(4歳) 18ベクレル
養子(4歳) 27ベクレル ○
養女(3歳) 29ベクレル ○
養女(3歳) 37ベクレル ○
女子(6歳) 39ベクレル ○

 子どもたちはよく風邪をひくということでした。4歳の養子は4歳の平均からすると知能の発達に遅れが見られるそうです。生みの母は精神障害で、入院しており育児も不可能であったため、幼いときに施設に預けられ、その後この一家に引き取られたそうです。その時点で発達に遅れがあったそうですが、育てているお母さんは
「そのうち追いつくのでは。」
と考えているそうで、悲観的な様子ではありませんでした。

 37ベクレルだった3歳の養女は食物アレルギーですが、原因になる食べ物がまだ特定されておらず、近いうちに検査に行きたいとお母さんは話していました。
  
 画像は記念撮影したものです。やっとベラルーシは暖かくなったので、外で撮影をしました。
 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、折り鶴の作り方(千羽鶴プロジェクト)、日本語で子どもの名前を書いた絵葉書、着物から作った巾着袋などをプレゼントしました。
小さい子どもが多くて、日本のことはよく分からない子どももいましたが、好奇心いっぱいで日本を紹介する話を聞いてくれてうれしかったです。 

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書など子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さん方もSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。



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