Nの目線

箏弾き菊地奈緒子の360°に向けられた眼差し

もう6月。。

2008-06-15 17:17:39 | Weblog
あっという間に6月、ここ一週間、連続で様々な方と演奏の機会がありました.
フランクフルトのアンサンブルPhorminxと共に桑原ゆうさんの新作、原田敬子さんの「零刻」の演奏。
Ensemble Lineaの畑中明香さんと「漂う島」の演奏等..

桑原ゆうさんは初演前にフランクフルト入りしてくれて、数日一緒に過ごしました.彼女の旧作等を聴かせてもらい、作曲のスタイルやアイディアなどを少しでもインプットする事が出来、これまで“たいへん!!”と思っていた様々な事が、霧が晴れて来るように理解が出来、入り組んでいる音の重なりが面白く感じられる事が出来ました.
メールだけのやり取りではなかなかつかみきれない部分もあるので、近くで温度を感じられる距離で対話出来るのはとても必要な事だと実感しました.
30日にまた再演されるので、より良い方向に向いていくように耳を開いていきたいと思います.

Ensemble Lineaでは私のソロのミニコンサートと明香さんとのアンサンブル、ミニ、といっても松村禎三の“幻想曲”や高橋悠治の“橋を渡って”など、かなり神経を使うプログラム(にしてしまい。。。。。)2日の連続公演は神経が尖ったまま。。。でした。
“漂う島”はマリンバ、タムタムなど打楽器とのアンサンブル。私自身は初リサイタルの時に演奏して、その後一回演奏したくらいで、約10年ほど昔なので、記憶を辿りながら練習、リハーサルでした。.
最後の公演でやっと少し“漂えた...”かな。。。

公演をする事で、発見、反省、次へのステップになっていきます.
本番の張りつめた空気、感覚、とても大好きです。