Nの目線

箏弾き菊地奈緒子の360°に向けられた眼差し

薄っぺらな..

2006-06-15 22:51:39 | Weblog
夏目漱石の「こころ」かなり昔に読んで、記憶が曖昧になってしまったので、もう一度読みなおしました。
昔に受けたのとはかなり違う印象で読み進み(少しは人生経験を積んだのでしょうか...)
いわゆる、高尚な文学という感覚はまるでなく、かなり読み易く、情景の描き方、話の進め方が絶妙だな..なんて思いました.
今回、主人公の私が、単純で、大衆というものに反感を抱きながらも、自身があまり深み、厚みが無く、ともすれば流されてしまいそうな、、、私自身とだぶるような印象を受けました。
壮絶な人生なんて、送ろうと思っても送れるものではなく、逆に避けることの方が多いと思いますが、
今まで、そうそう大きなトラブルもなく過ごしている私は薄っぺらになってしまっているのかな。。などと危惧してしまいました.