鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

梅雨期の富士山北麓と上越平標山の散策

2013年06月13日 02時02分38秒 | 散策遊行
 8日から10日迄、富士山北麓の山の家でかみさんと二人でゆっくり心身を休めていました。今年は5月29日に関東は入梅予報となりましたが、ちょっと雨が降った後は曇り時々晴れの日が続いています。富士山北麓の積雪は少なくなっている様子です。初夏の雰囲気で、からまつの花粉が四散し雨で下草の葉っぱの先・林道のくぼみがが薄黄緑色になっています。うすばしろちょう(写真)・てんぐちょう・ふじみどりしじみ・・・が羽を休めています。毎日、泉質の濃い市川三郷のつむぎの湯で温泉三昧です。
 
 
 

 かみさんがはくさんいちげの花の群落を見たいとのことで、10日は雨も降りそうになかったので日帰りで比較的容易に高山稜線のはくさんいちげが見れる上信越国立公園の新潟・群馬県境の平標山(たいらっぴょうやま:標高1984m)にトレッキングに行きました。平標山のはくさんいちげは例年6月20日頃が良さそうですが今年は早く咲き始めたとのインターネット情報があったこともあり、雨が降らないかつ混雑してそうにない平日月曜日にかみさんと二人で3時30分に山の家を出発して、河口湖IICから中央道・圏央道・関越道で月夜野ICを経由して三国街道(R17)で火打峠元橋の山鳥原駐車場(標高980m)に7時に着きました。登山装備に着替え、かみさんが足が痛いが見には行きたいといっているのでかみさんは手ぶらで私が荷物を全て担いで、めまとい・ぶよ・・・が発生しているとの情報でネット付帽子をかぶり、7時30分に上信越自然道の松手山コースで平標山(標高1984m)に11時30分に登り、平標山の家に12時30分に降り、駐車場に15時に戻りました。標高差1000m・周回12Km・7時間30分のトレッキングでしたが、松手山への上りの急坂・平標山の家から林道迄の長い下りの急坂(木の階段:一番きつかった)がたいへんでした。風が強くて、疲労もあり足の筋肉がかなりのかダメージで、予想していたより花が未だ少なかったので平標山と仙ノ倉岳の鞍部草原(お花畑)には寄りませんでした。後、越後湯沢に出ておいしい冷凍ささだんごを買い込み、十日町川西の千手温泉に寄り仮眠して2時に川崎の町の家に帰ってきました。全行程736.7Kmのドライブでした。かなり疲れました。昨日はそうでもなかったのですが今日はかみさんも私も足の筋肉が痛くて家の階段を降りるのがかくんかくんでたいへんです。

 上信越自然道の松手山コースは松手山山頂に出ると後は稜線の道で、びっしり密生したちしまざさ(ねまがりたけ)の中に低木のたにうつぎ・むらさきやしお(みやまつつじ)・みねざくら(たかねざくら)・あずましゃくなげ・ななかまど・はいまつ・・・で稜線の展望がとても良いです。
 
 前に平標山迄の三つのピークを繋ぐ稜線、後ろに清津川渓谷の奥に未だ雪が多く残る苗場山が見えます。
 
 
 快適な稜線の散策が続きます。でも、ちょっと風が強いです。汗で濡れた体が冷えていきます。
 
 でも花は少ないです。道端にあかもの・みつばおうれん・こいわかがみ・しらねあおい(花が終わった一株のみ、植えたもの?)・みやまこごめぐさ・みやまからまつ(蕾)・・・はくさんいちげ(写真:小さな群落が二ヶ所、花が小さい、植えたもの?)・・・が咲いています。
 
 
 はくさんいちげの群落は去年見た大雪山国立公園の富良野岳裏・中部山岳国立公園の蓮華鉱山道斜面の一面に咲き誇ったものとは比べ物にならない小さなものでちょっと期待外れでした。
 でも、はいまつの間にてんてんと茂るあずましゃくなげ(写真)は咲き始めたばかりですが、稜線にたくさんあり、盛期にはみごとなものだと思います。
 
 
 風が強くて吹き飛ばされそうです。三つ目のピークのなだらかな稜線を上ると平標山の頂上です。
 
 
 頂上は広場になっており、360度の展望です。西(後)に登ってきた松手山コースの稜線と奥に・・苗場山・・が見えます。北(左)に・・巻機山・・が見えます。東(前)に稜線に続く仙ノ倉岳が見えます。南(右)に平標山の家と稜線に続く三国山・・が見えます。
 
 
 
 
 平標山の家に下る整備された木の階段の周りは、ちしまざさ(ねまがりたけ)が少なくて、雪田地(雪は消えている)で花が多いです。はくさんこざくら(写真:少ないですが)・こいわかがみ(写真)・たてやまりんどう・ちんぐるま(写真:少ないですが)・いわいちょう・のぎらん・・・みやましきみ(少ないですが)・・・が咲いていました。風も強くなくて花をゆっくり見れます。
 
 
 
 
 平標山の家の近くからは、北に平標山と右に続く仙ノ倉岳への鞍部と更に右に谷川岳を展望できます。
 
 
 平標山の家から林道まではおおちごゆり・・・・など珍しい花が咲いていましたが、急な下り階段で降りるのがたいへんでひたすら歩き続けました。めまとい・ぶよも多いし、林道岩魚沢線に下りて歩く頃には足ががたがたになっていました。二居川上流の河内沢(林道下)は流れ込む沢から流出した大石で埋め尽くされていました。ヤカイ沢(水道取水)に流れがありその合流点から下に流れが現れていました。
 

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