鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

春の早川雨畑川の奥沢谷への初釣行

2011年04月23日 13時04分27秒 | 渓流釣行
 今年はいろいろと行事ほかが重なり未だ渓流釣に行っていないのを見かねて、かみさんから釣りに行ってみればと言われ、17日深夜からやっと初釣行しました。六ヶ月ぶりで今回は沢の現状確認が主目的の釣行です。22時に町の家を出て、道志道経由で24時過ぎに山の家に着き仮眠し、18日は5時30分・曇り空・気温2℃・日の出には遅れましたが早川雨畑川の奥沢谷へ向かいました。

 本栖道に入ると雲がかかっていて富士山頂は良く見えません。
 
 中之倉トンネルを越えると晴れており南アルプスが綺麗に見えます。左から雪が残る布引山(2584m)・笊ケ岳(2629m)・黒桂岳(2599m)・奥の遠くに真っ白な聖岳(3013m)・赤石岳(3120m)と続きます。
 
 急なつずら坂をを降り、富士川を新富山橋で渡り、52号線を横切り南アルプス街道を早川沿いに遡ります。春木川の出合い辺りから雪が残る布引山と雲がかかった笊ケ岳が大きく見え、山々が大きいなあと実感します。
 
 雨畑川の出合いから細い県道を遡り雨畑湖(ダム)の傍の老平に着きます。老平の駐車場はがら空きで桜はそろそろ終わりです。
 
 朝食を車の中で食べ、7時に雨畑湖(ダム)のバックウォータ(標高450m)に降りると、正面に雲がかかった奥沢谷の源頭の布引山が見えます。出水で河原は荒れています。河岸段丘や流れの位置が微妙に変わっています。水量は少なめです。やまぶき・みつばつつじ・ひかげつつじ・・・が満開です。気温11℃・水温10℃・薄曇で楽しい釣りが期待できそうです。最近歳を重ねて汗をかきやすくなったのでザックをドイターフューチュラ22Lに新調しました。ちょと重いのですが背中に当たる部分が工夫されており通気があり汗が蒸れなくて済みそうで、昔使った登山用背負い子を背負うような感触で良さそうです。
 
 

 ポイントに毛鉤を振り込むとあまごがばしゃっと出てきます。あまごの出が非常に速くて合わせが遅れて掛けることができません。何時もの勘が少しづつ戻ってきて、全神経を集中してポイントに正確に毛鉤を振り込みあまごが出るとの直感で合わせると今年の初あまごを掛けることができました。
 
 
 いつも小さな虹が出ている流れ込みがありますが今日は薄曇で見ることができませんでした。毛鉤を振り込みながら流れを遡ります。楽しい時間がゆっくりと流れていきます。
 
 
 例年のことですが切り立った高い崖からさらさらと音がしてばしゃばしゃと音を立てて小石が着水し、からんからんと音がしてどっぼんと大石が着水して、ひっきりなしに岩が崩れ落ちてきます。今年は東日本大地震の余震・関連地震のせいか何時もより落石が大きくて回数が多いように感じます。ちょっと危険です。丸石の通らずの左側のがれも大きく崩れており巻くのが危険な状態になっています。
 
 
 吉水沢の流れ込みの滝を通過して、流れの雰囲気がぐっと良くなり釣趣が高まり、あまごの居そうな淵尻や瀬開きに毛鉤を振り込み続けます。
 
 
 次のゴルジュを巻くポイントで、毛鉤を振っていると左の崖からかあんかあんと音がして目の前の流れにどっぼーんとボウリングのボール大の岩が落ちてきてもろに水飛沫を受けてしまいました。あわてて右のがれに退避しました。
 
 11時半になりましたし、この先は谷が深く大きながれ多くて危なさそうなので、遡行釣を中断して林道に上がり上流の小谷の様子を見に行くことにして斜面を登りました。途中にやまいわかがみの群落があり、清楚な白い花はそろそろ終わりの状況です。
 
 
 
 
 

 フォッサマグナの最西端断層地帯で初春の雨・風・雪・・・凍結解凍、加えて地震の影響?で崖・がれが崩れたり木が倒れたりして林道は荒れていますが、林道は先に発電取水設備があり車が通れるように保全されていますし、林道終点からの細い人道の登山道は整備し直されています。さすが東京電力の保守用の管理道路です。今日も保全に入った人の車が駐車していました。でも登山道は相当荒れています。大きな落石で破壊された梯子橋(重量制限150Kg)は新しく付け直されていますが、がれは踏み跡も分からないくらいに崩れています。下の沢の流れまでは高低差が平均50mくらいあり急角度で35°くらいで微妙にバランスが取れて崩れない状態で、実際に足を踏み込むとざらざらと崩れます。トラバースは怖いです。前をかもしかが渡っていましたが足元がずるずると崩れて下っていました。
 (4月23日追記)今日の大雨でもっと荒れたと思われます。
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 固い岩盤地帯になると登山道の状態が良くなって安心できます。登山道から下を覗き見ると遥か下の方に沢の水がざあざあごうごうと音を響かせています。
 
 
 小谷の出合は良さそうな雰囲気です。出合い上の本流の滝下の大淵も相変わらず良さそうで、以前は運が良いと型の良い固有のあまごを掛けれましたが、最近は趣味で放流されたいわなの楽園に変わっています。
 
 
 13時半になり気温も上がらずに11℃で空は曇り湿度が高く空気がひんやりとなってきたので広河原手前(標高850m)で昼食を食べて釣はせずに引き返すことにしました。今日の釣果は毛鉤への出×7回であまご掛×2尾でまあまあです。初春の奥沢谷で大自然の中でリフレッシュできて大満足です。水のしたたる岩盤には可憐な桃色のこいわざくらが咲き始めています。蕾が多くて盛期はこれからのようです。純白のやまいわかがみ・緑黄のやまねこのめそう・濃紺のきらんそう・濃茶のはしりどころ・・・が咲いています。てんぐちょう・こつばめ・みやませせり・・・が飛び交っています。
 
 
 

 当日の15時半に老平駐車場に戻りました。何時もの年配の住民の方に出会い釣談義を聞いたところでは、今迄何回も聞かされていることですが広河原辺りは以前に趣味で放流されたいわなが増えていると繰り返し聞きました。

 後、老平を出て帰りにつむぎの湯に寄り濃い温泉でくつろぎジェットバスで筋肉の疲れを癒しました。つむぎの湯は去年から4月初め迄、温泉汲湯パイプが壊れて井戸水を沸かしていました(利用は半額の200円)が、温泉汲湯パイプの改修が終わりちょうど源泉復活祭りをやっていました(利用は無料でお楽しみ抽選券:1239番を貰った)。19時前に山の家に戻り仮眠し、起きると大雨になっており、22時過ぎに山の家を出て土砂降りの中を中央高速経由で24時前に町の家に着きました。山岳渓流の8Kmの遡行釣りと348Kmのドライブで疲れました。筋肉がぱんぱんです。

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季節は廻り春なのに引きこもりの状態

2011年04月10日 13時14分25秒 | いろいろ
 東日本大地震が起きてから一ヶ月経ちました。人感余震は千回(30回/日)を超え一昨日の深夜にもまたマグネチュード7強の大余震があり川崎でも大きな長い揺れが続き、日本中が何時も揺れているような感じです。そんな中で、娘夫婦に女の子(初孫)が生まれて12日経ちました。かみさんと毎夕に応援に行くのですが、成長は著しいもので笑顔で愛くるしくてかみさんも私も目尻が下がりっぱなしです。渓流釣の解禁から一ヶ月近く過ぎましたが今年は竿を未だ一回も振っていません。例年感じる如何しても何とでもして釣りに行こうという気持ちになりません。季節は廻り春なのに引きこもり状態です。気持ちを切り替えて元気に外に出なければと考えています。

 でも、時は経ち季節は廻ります。川崎の町の家の近くは山野草が咲き乱れて、桜・椿は綺麗に満開で散り始めました。かいどう・やまぶき・・・が咲き始めました。
 
 
 追記12日 いつもの散歩道にかんとうたんぽぽ・しろばなたんぽぽも咲いていました。
 
 

 富士山北麓の山の家の近くは未だ晩冬です。夜間の気温は山伏峠は22時過ぎは0℃、富士山北麓では-1℃です。道志道・山中湖畔道・富士山北麓林道・・・はドライ状態です。残雪が一年毎に一昨年は遅くまで残り、去年は早く消え、今年は遅くなりそうです。香りの良いふきのとうは日当たりの良い場所には出ていますがこれからのようです。陽だまりでは越冬から覚めたてんぐちょうがひなたぼっこをしています。ぼろぼろ羽のすじぼそやまき・新鮮羽のみやませせりやこつばめは見掛けません。渓流の水は岸の緑が無くて薄暗くて未だ冷たそうです。
 
 
 
 
 追記15日 夜間の気温が5℃になり水周りの凍結の恐れが無くなりました(凍結防止機能は解除していませんが)。標高300m辺りはそうめいよしのが満開でとても綺麗です。標高1100m辺りはふじざくら(はまめざくら)・そめいよしの・・・は未だ硬い蕾です。でも初春になり散策道の脇の残雪はほとんど融けて、はしりどころ(写真)・やましゃく・ふき(写真)・おおみすみそう(写真)・きくざきいちげ・かたくり・やまねこのめそう・・・が芽吹いて、陽だまりでは開花しています(多くはいろんな鳥・人が持ち込んだものが定着したものですが)。
 
 
 

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