東京大空襲・・・「3.10の日」

今日は何の日。1945年３月10日、午前0時07分東京大空襲の日です。
　　　　　　　　・・・黙祷・・・
中央右上に見えるのが皇居。中央左から右下に黒く見える筋が隅田川。隅田川を中心に下町といわれる城東地区が火の海になりました。数字を記します。(数字はWikipedea参照)

アメリカ軍
　　爆撃機B29 150機
　　　　撃墜12機、撃破42機
　　爆弾　380,000発(1700㌧)
日本側 　死者100,000人余
　　　　　　住宅278,000戸
　
米軍の本土に対する大規模な空爆は1944年11月中島飛行機武蔵野工場、1945年1月有楽町、銀座の爆撃から始まります。
この日は春の低気圧の影響で強風が吹き、焼夷弾による火災で下町は火の海になります。焼夷弾は油脂をゼリー化したもので日本の木造家屋用に開発したものといわれます。その攻撃は最初に目標の周囲を環状に火をつけ、次に中心に爆撃するという作戦でした。そのため被爆者は退路を絶たれ未曾有の犠牲者が出ました。
大空爆はその後東京で四度、大阪3月13日、14日、名古屋3月12日、19日と続きます。硫黄島（クリック)は全滅。まだ沖縄上陸作戦は行われていません。これだけの犠牲者を出しても戦争終結の動きはありません。一億総玉砕と叫んでます。狂気です。

無差別爆撃の歴史は1937年スペインのゲルニカにドイツ・イタリア軍の爆撃から始まったといわれます。続けて日本軍が中国の重慶に1938年から1941年まで4年間にわたって行っています(死者11,800人とも)。連合軍側はドイツのドレスデンに1945年2月に行います(死者150,000人とも)。
最大の無差別爆撃は広島、長崎の原爆投下です。
ベトナムでは米軍によって北爆といわれるナパーム弾、枯葉剤の攻撃が行われました。
近代の戦いでは非戦闘員も攻撃の対象になります。火器に勝るほうが勝ち、勝つことが正義になり、不正義の敗者が大量の死者を出すことにより戦争が終結します。

米軍の爆撃の総指揮者はカーチス・ルメイという将軍です。1964年12月、日本国はルメイ将軍に勲一等旭日大綬章を授与します(天皇は授与式に出席しませんでした)。ちなみにその時の総理大臣が今の安倍晋三総理大臣の大叔父佐藤栄作(ノーベル平和賞受賞)です。

3月10日東京大空襲の記憶、長崎、広島と共にその記憶を風化させてはなりません。