材料の大枠は変わらず、その中で昨夜はファンドの買いにさらに勢いがついた。結局引け後に発表された2月20日時点でのファンドは404トンの買い越し(ネット・ロング)。440トン程度と書いたが取組から見てもこの辺りの数字で間違いなかろう。昨夜のNYコメックスは一時691.9ドルまで見たが、さすがにそこからは利益確定の売りに押された形。スポット価格も一時688ドル台まで見たが、この水準は昼間の東京時間の安値から15ドルほど高いものだった。それでもこのところの連騰に対する警戒感に700ドルという心理的節目接近もあって、後半は利益確定売りに押し返された。このなかでETFは1.5トン増加。地味だがETFの拡大が止まらない。
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それとも、逆に、年金資金はファンドの動きを見て焦るのでしょうか?
金市場も華やいでいますね。関係ないけど株式市場もどっこい頑張ってます。さて、今週の経済誌(T誌とE誌)は表紙が貧困と自治体破産などとネガティブイメージ爆発でした。これ見て売っている人も結構いるみたいで商いが商いを呼ぶ大盛況となっているようです。そんな中、三角合併問題を取り上げたNHKのとある番組にでた評論家の言葉に「時価総額経営」との発言がありました。その先駆者たるH氏は判決待ちですが、世界はやはりH氏の思惑通り進んでいるようです。これからの企業は単に優れた商品を作り出すだけでなく、自分の会社を他社に買い取られないように防御しなければなりません。そしてその防御陣地はうまく使えば効率的に敵を攻撃できる兵器に変わります。端的に言えば「カネ」ですが、要は「カネ」を積み上げた方が勝ちということです。ある意味、「ものづくり」よりも「買える」方が尊重される経営へとシフトしてくるとも思わせる内容でした。今後、日本企業は5年くらいで大きく変わるだろうとその評論家は話していましたが、何が起こるかは何となく想像がつきます。どこぞの経済団体会長が「偽装請負も合法化すべし」などと宣っていたように、一般従業員(パート含む)にとってはそれほどありがたくない状況となるでしょうけど、一般株主にとってはこれ以上ない好環境が訪れるのではという内容(時価総額を積み上げるんじゃねぇ・・・)でした。H氏の考え方はその先駆けだったと今でも個人的には評価していますが、どうも社会は悪い方にとっています。しかし、「カネ」が結局は全てであってその方向に走りつつあるという自覚が必要だと警告してくれたように思えます。犯罪者として断罪するよりもなぜそうなったのかをもっと考えなければなかったのではと感じますが、結局は見せしめどまりなのでしょうね。黒船が来航してからあわてだすのは江戸末期以来のこの国のこだわりですね。まあ、金市場同様に株式市場も17500水準にものすごく売った人たちがいるという意味で内部要因的にも底堅い雰囲気です。その先に何があるのかはわかりませんね。個人的には米住宅バブル崩壊による大きめな調整を望みますけど、例えそうなったとしても世の流れは止められないでしょうね。