亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、週初の行って来いの下げから反転

2024年05月16日 22時26分33秒 | 金市場

先週末10日のNY金が、前日比34.70ドル高の2375.00ドルで引けたことを受け、その日のアジア時間を中心とする上昇の買いの中身はともかく、3週間ぶりの高値水準でありNY金の調整も一巡感が出てきたと見ると書いた(マネックス証券、マネクリゴールド)。

 

そして、今週の見通しを以下のようにした。

「今週のNY金の見通しは、調整に一巡感と前述したが2350ドル割れの水準は買い拾われると見て、2348~2408ドルを想定している。仮に節目の2400ドルを超えた際に、戻り売りが出るのか、逆に追随買いのモメンタム復活か否かは、注目データの下振れの程度によると見る。 一方、JPX金については為替水準が155円に膠着あるいはやや円高方向を読み、1万17500~1万2000円と上値での最高値更新を読んでいる」とした。

 

ところが、13日のNY金は大きく反落し、前週末10日の上げをそっくり消してしまう、いわゆる行って来い状態となった。

13日の安値は2337.60ドルだった。想定レンジの2348~2408ドルの下限をあっさりと更新した。そもそも想定レンジを48ドルなどと刻んだのは初めてだが、レンジを60ドル幅と大きく撮ったのは、CPIなどで値動きが大きくなることを想定してのことだった。

結局、やはり2350ドル割れは買い拾われ、15日のNY金は前週末の水準を20ドルほど上回って引けた。

本日のアジア時間にNY金は、一時2402.70ドルまで見たが、足元で2380ドル台まで売られている。

 

一方、1万17500~1万2000円としたJPX金については、ここまでのところ1万1787~1万1919円となっている。 NY金は、材料出尽くしという印象で週末にかけては軟化か。

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