推古天皇、聖徳太子、蘇我馬子らによって建立されたと伝わる飛鳥寺を訪ねる。
此処も往時の礎石がそこかしこに残されるが、建屋は跡形もなし。
特に説明版もなく、金堂や西門などの礎石と思われるものが置かれているのみ。
再建された講堂は方3間の質素なもの、脇にある庫裏から堂内に入る構造。
彫り物などは何もなく、わずかにこの蟇股?とおぼしきものが正面に施されている。
寺の脇からまっすぐ西へ延びる参道の先端に、蘇我馬子の首塚と言われる五輪塔がある。
両脇が野菜畑と言うのがわびしさを際立たせる。
首塚に正対するようにあるのが「甘樫の丘」、馬子の無念さが伝わるようだ。
止利仏師の手になる日本最古の飛鳥大仏、像高3m・銅15トン・黄金30キロで造られた。
そして脇には聖徳太子立像、案内してくださった御住職はとても分かりやすく解説してくれた。
さらに「お写真は存分にお取りください」と言われたのにはびっくり!でした。
飛鳥寺の伽藍配置、もちろん再建の話などこれぽっちもなし。