女性のガンの死因グラフ

がんは昭和56年から日本人の死因で第一位となり国民病として知られています。

中でも大腸がんは増加の一途をたどっており、男性の死因第三位、女性の死因ではなんと第一位になっています。昭和40年からの統計を見ると約6.2倍の人が亡くなられています。

元々、日本人のがんの一位はずっと胃がんで、逆に欧米諸国では大腸がんが多いと言われてきました。やはり、大腸がんが増えている大きな理由として食生活の欧米化が考えられます。農林水産省によると日本人の食生活でもっとも変化したのは肉類の消費量で、この40年間に10倍に増えたといわれています。穀物や野菜、魚中心の伝統的な食事から、肉食へと変わった食生活の欧米化が私たちの腸内環境を変えてしまった結果、大腸がんが増加してしまいました。

一番病気が多い大腸

大腸がんに限らず、大腸は一番病気の種類が多い場所といわれています。

現代人の病気の原因の多くは腸内環境にあります。食生活だけに限らず、生活環境の変化、ストレス、年齢などの影響により絶えず腸内環境は変わっています。腸内には個人差はありますが100種類以上100兆個もの細菌が生息しています。その腸内細菌のバランスが崩れると便秘や感染症、大腸がんや過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎など様々な原因となります。

農学博士の辨野 義己さんの著書によると

今、実年齢が20歳でも、腸年齢は50歳というひとが増えている。腸は善玉菌が多いほど健康で若々しい。それはまるで、つやがよく、ハリのある肌のようだ。けれども、高脂肪・高たんぱく質の食事や精神的ストレス、運動不足、便秘が続くと悪玉菌が増加する。増えた悪玉菌からは、有害物質が作り出され、毛細血管から吸収されて、全身にいきわたる。働きが鈍りさびついた大腸、「腸サビ」の現象だ。

と書かれています。皆さんの腸年齢はおいくつですか?

あなたの腸内は腐敗してませんか?

 女性の48%は便秘に悩んでいるというデータがあります。そういう女性は特に「疲れた」「ダルい」「風邪を引きやすい」などという症状がありませんか?

 それは腸内のバランスが悪化している初期症状です。

 腸内の大腸菌やウェルシュ菌が増加した腸内バランスの悪化は腸内を腐敗させ重大な病気の原因にもなります。

想像してください。便秘の時の腸内は温度37~38度の腸内で便が溜まっている状態です

 ビフィズス菌の世界的権威の光岡知足先生に言わせると炎天下に生ゴミを放置しているのと同じ状態になっています。

 放置された生ゴミは腸内の悪い細菌によって腐敗し、有毒ガスや有害物質を発生させるのです。おなかが痛くなったり、張ったりするのは当然です。

こうして腸内に発生した有毒物質は、免疫器官である腸内自体に直接悪影響を及ぼし、一部は腸管から血液中に吸収されて全身に運ばれ、各臓器や器官に悪影響を及ぼします。

大腸がんの部位別の発生率を見ると、便秘の影響ではないのかと思わざるを得ないデータもあります。

大腸がんの部位別発生割合

これが肌に影響すれば、肌荒れや吹き出物を引き起こし、自律神経に影響すれば、イライラや不眠症状、頭痛や肩こりにまで影響します。

不摂生をしているお父さんが臭い理由もここにあります。臭いということは体に異常があるということです。

現代人の食生活には乳酸菌が必要

食生活の欧米化により、動物性脂肪の摂取量が増え、食物繊維の摂取量が減少しています。動物性脂肪の多量摂取は腸内の悪玉菌を増加させる原因となります。

悪玉菌は腸内を腐敗させる菌です。悪玉菌が増える原因は他にもストレス、運動不足、極端なダイエットによる食生活などがあげられます。

だからこそ、現代の私たちには人体に有益な乳酸菌(善玉菌)を増やさなければならないのです

参考 京都市伏見区みんなの健康