アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

荻田浩一 ニジンスキー

2012年04月22日 | ミュージカル・ダンス・舞踏

”銀河劇場”っていう名前になって初めて来たっ。
何年行ってないね~ん。
その昔は”アートスフィア”だったよね。
天王洲アイル駅はいつも羽田空港に行く時に
通り過ぎるから、外観は馴染みがあるんだけど。
果たして、どんな所だったかしらん…。



オオ~!近所に運河があって船が停泊してるのかぁ。
食事が出来るんだろうね。オシャレ。→ こちら
 
2012年4月2日(月)
天王洲 銀河劇場 3階BOX下手

DANCE ACT
ニジンスキー
~神に愛された孤高の天才バレエダンサー~

脚本・演出:荻田浩一
音楽:斉藤恒芳
振付:平山素子/港ゆりか
出演:
東山義久:ヴァーツラフ・ニジンスキー
安寿ミラ:プロニスラヴァ・ニジンスカ(ニジンスキーの妹)
岡幸二郎:セルゲイ・ディアギレフ
遠野あすか:ロモラ・ド・ブルスカ(ニジンスキーの妻)
和田泰右:スタニスラフ・ニジンスキー(ニジンスキーの兄)
佐野大樹:フェンケル医師
長澤風海、東文昭、加賀屋真聡、舞城のどか:ダンサー

あまりにも独創的な表現、あまりにも斬新な感覚、
あまりにも豊潤な想像力、
それゆえに、
あまりにも壮絶な孤独、あまりにも非情な狂気、
あまりにも複雑な人生。
そんなニジンスキーがオギーの手に掛かったら…。

物語を引っ張るのは、
踊り手、振付家のブロニスラヴァ・ニジンスカ(安寿ミラ)。
回想録的な図式。



生ヤンさん(安寿ミラ)初体験っ。
フ~ン!芸術家って感じでワイルドな女性。
パンツルックもビシッとキマッテル。

女性らしさ全開なのが妻ロモラの遠野あすか
キャ~!あすかちゃん♪
ヅカを卒業してから初めてみるわぁあ♪
相変わらずの歌上手ぅぅうう♪
あの声が聞けて嬉しいぃぃい♪

ニジンスキーの兄があんな風だったとは…
知らんかったぁ。
登場人物の誰しもが持つ狂気の世界。
それが舞台中に渦巻いてる。

ヴァーツラフ・ニジンスキー(東山義久)の
ダンスはハードで繊細。
他のダンサーの幻想的な踊りも美しい。
音楽の数々がまたステキで耳福♪

でもそれら全てを、
ニジンスキーの妹の心を通して観ている様で、
誰にも心をグイっと掴まれることなく…。
それはまるで、美しい額縁に縁取られて飾られた絵画。
美術館の限られた空間と時間の中で、暫し立ち止まって眺める。
でも、他に自分との出会いを待っている作品がある気がして、
そそくさとその場を後にする。そんな絵の1枚。

あのオギーカラーの倒錯した世界をウッハウッハで楽しむ。
私にとってそれは、
宝塚歌劇という額縁あってのことだったんだなぁ。
あれは竜宮城だったんだなぁ。
蜘蛛女のキス』(2010年)の時も、
同じ様な感覚を味わったんだけど…。これは決定的だわ。
これからの舞台には、もう足を運ばないかもだ…ぁ。

例えば、『ソロモンの指輪』だったり
螺旋のオルフェ』だったり
パッサージュ -硝子の空の記憶-』だったり、
ロマンチカ宝塚'04-ドルチェ・ヴィータ!』だったり、
バビロン -浮遊する摩天楼-』だったり、
柴田とタッグを組んだ『白昼の稲妻』だったり、
私の脳みそとハートをガンガンズンズンぶち抜いた!
魅惑的なダークでエキゾチックなオギーワールド。
大好きだったよぉ。

宝塚版の、彼を愛する2人の人間。
興行師ディアギレフと妻ロモラと、
ニジンスキーの関係をストレートに描いた。
ニジンスキー』…あれを東山義久で演ってみたら…。
あの時物足りなく感じた(あくまでも私の感覚で…)
ニジンスキーの”ダンス”が一気にアップするし。

東山義久って初体験。
そう思ってたら『王様とおばさん』で…
テレビで観たからじゃろうか…思い出ゼロ…。
ア!『DANCE SYMPHONY2010ーLOVEー』ってのを観た。
でも誰が誰やらさっぱり判らんかったから、やっぱり思い出ゼロ。
今回もグッとくるもんはあんまり…。
ご縁があまり無いのかもしれんですなぁ…

画像あり
お稽古場映像
公演HP
天王洲アイル

演出家 荻田浩一 退団 (2008.9.20記)
雪組 ニジンスキー (2011.5.23記)


6 コメント

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ダメなの、オギーワールド (キャマ)
2012-04-22 11:07:02
ショー以外は…。
ショーでも、『タランチュラ』はダメだった。
芝居は…逃げちゃう…

安蘭さん退団後も、3作品有りましたが…。ダメでした。
娯楽商業演劇好きには、高尚過ぎなのかも、です。
植ジー、お涙チョーダイ谷みたいな説明過多も、興ざめだけど。
絶頂期の柴田作品位が、良いんだけどな~。

オギーは、東京の演劇シーンじゃないと、需要無いだろうな~。大阪とか無理だろうな。
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オギーワールド (かしまし娘)
2012-04-23 12:39:25
キャマ様
>高尚過ぎなのかも
爆!!

なかなかの世界観がありますもんね。
好き嫌いがしっかり分かれるワールドなのかも。

それでも、宝塚でもっと色んな作品を作って欲しかった。
「普通のヅカっぽくないヤツ」っていう条件付きですが(笑)
明るい場面をポ~ンと入れてみたり、
ヅカっぽくしようと奮闘してたのもありましたから…。
ダークでいいんです。ラインダンスなしとか(笑)
30分もない作品とか(byソロモンの指輪)
返信する
ぎゃはは~ (ミーシャ)
2012-04-23 21:19:53
かしましちゃま、こんばんは~

東山義久にぐっとくるものがなかったに1票(爆)
そう、2年前まで私は義くんにだったのよ(←私のブログで知ってるよね)

今じゃ過去の人ですが、
この舞台は2度見て、1度目は義くん頑張ってるって思ったけど、
2度目見たときには「別に義くんが演じなくてもよかったかも?」と思ってしまったの

愛がなくなるとそんなもんだわね。

今の私は(大貫)勇輔くんに惚れぬいています
ダンスの舞台見るなら次回は勇輔くんの出ている舞台見てね。
ちなみに5月21日水さんの舞台に出演します。
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愛あればこそ (かしまし娘)
2012-04-24 12:45:53
ミーシャ様
そうでしたか!もうミーシャちゃまにとって過去の人…。
捨てられちゃったんですね、義くん(笑)

も~私を納得させてくれるのは、熊川哲也しかいないのか(笑)
なんて思ってたんですけど。あれはバレエだしな。

そうですか、今の意中の方は…。
ダンス方面はビギナー以下なので、全く存じ上げないのですが…。
いつかご縁があったら巡りあえるかも。

ミズの舞台には行かないのですよ。誘ってもらったんですが…。
いかんせん、6月のヅカ&澤瀉屋。7月の澤瀉屋&福ちゃん
2ヶ月連続の大フィーバーが待っているもんで!!キャ~♪
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妹のフィルター (midori)
2012-05-14 00:36:57
遡ってコメントで失礼します。
この舞台、もちろん観ました。
しかも、2回観ました。
オギィの作品は、個人的にツボなことが多いし
主演はリーダー(東山さんのことです)だし!
かなり期待もしていたんですが、こうもう一つ
もうちょっとな感じでした。
もしかしたらもう1回観たら、何かが刺さって
くるような予感もありつつ…。
で、かしましさんから「妹のフィルターで物語
が語られてしまうから、どうにも遠巻きになり
ニジンスキーに感情移入できない」と指摘され
“なるほど!”と思い当たりました。
そうだったかもしれません。
それを聞いて認識して、もう1回観てみたいと
思いました。
既に時遅しですが。
(^^;
作品の描き方とか伝わり方とかサジ加減とか、
気持ちに響くには色んな要素が必要なんだと
改めて認識しました。
作品について語れて自分の中のモヤモヤの原因

ちょっと晴れました。
ありがとうございました!
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サジ加減 (かしまし娘)
2012-05-14 09:08:55
midori様
オオ!コメント!!先日話した時に終ったと思ってたのに(笑)
有難うございます。

2回ご覧になったのですよねぇ…!!
オギーワールドが好きだからこそですね。
退団後のオギーは、『蜘蛛女のキス』と…あの、シアターテレビジョンかでOAされた…。
オスカー・ワイルドのヤツ。この2本しか観てないのですが…。
ツボにこなくってええ。ヅカの時はガンガン来たのに…。
これが”サジ加減”…ってヤツでしょうか。
私にとってはもう…過去の人になってしまった様な気が…。
『螺旋のオルフェ』の方が忘れられないし♪
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