１０月 お茶の間一行レビュー 演劇

新派　佃の渡し
　作：北条秀司
　出演：花柳章太郎・大矢市次郎・瀬戸英一・花柳武始
　　　　英太郎【初代】・京塚昌子・藤村秀夫
　収録：１９５９（昭和３４年）/１１　明治座
　放送：２００８/９　NHK BS2 昭和演劇大全集・第35回

なんじゃこりゃ～～！！！
こんなステキなもんを今観れるんだったら、
絶対の絶対に通うっ！！
花柳章太郎ＬＯＶＥ♪

花柳章太郎と京塚昌子が、
佃の渡しで喋る場面があるんだけど。
ズ～っとズ～っと台詞だけ。
上と下に分かれて座ってるだけ。
それなのに、
こりゃまっちゃ聞かせるんだよねぇ。

花柳章太郎が２役演じる姉と妹。
彼女達の生い立ちから現在まで。とか、
周りの人々の紹介。とか。
”台詞で言っちゃおしまいよ”
現代演劇で演ると、そうツッコミ入れちゃうところだけど。

高等な”台詞術”で散りばめられると、
夢心地になっちゃって、
そんなこと、これっぽっちも感じないんだぁ♪
それどころか至福の時♪

嫁いで金持ちになった姉。
恋に破れて身持ちの悪い妹。
この２役を演じる花柳章太郎の、
なんと色っぽいこと♪
歌舞伎の女形にはない女性がそこにいる！

グヲォオオオ！
ナマで観たかったじょぉお！！

”佃”って地名しか知らないんだけど、
あ、あと”佃煮”ね。
客席にいた人々は、
”佃の渡し”そのものがリアルだったんだろうな。
※『佃大橋』 の完成により昭和39年（1964） 年 8月に廃止

ああ、侮れぬぞ”新派”！


王様とおばさん
　脚本・演出：福島三郎
　振付：Sandii（サンディー）
　出演：宮本信子、布施明、羽野晶紀、宮地雅子、
　　　　　東山義久、土居裕子、山路和弘
　収録：２００８/６　ル テアトル銀座
　放送：２００８/８　シアターテレビジョン

羽野晶紀芸能界復帰記念公演！

ハワイを舞台にした大人のためのファンタジック・コメディ

…そうね。笑える箇所もあるね。
でも…ウウ。
７０分弱観たところでリタイア。
ど～も盛り上がれなくって。私が。

羽野晶紀ちゃんは、
ちょいと肌に張りが無くなったかも。
でも相変わらずキャワイイ♪

名探偵鼻血小五郎に追いかけられていた頃と
変わってねぇ（ｂｙ現代用語の基礎体力）

これからもドンドン舞台に出てね。
特に古巣の劇団☆新感線に出てね。


ラーメンズ　第１６回公演 ＴＥＸＴ
　小林賢太郎　片桐仁
　収録：２００７/３　東京グローブ座
　放送：２００８/７　NHK BS

メディアに乗らない”ラーメンズ”
名前だけは知ってるけれど、いったいどんなー
そう思って早何年？…やっと観たよぉ。

片桐仁を、
”ラーメンズ”としてインプット出来てなくって。
私の脳内では、
いっつも「ひーはー」って叫んでるもんだから。
グハハ。

黒い服着て裸足で舞台に立つ２人

小林賢太郎はエエ顔してるなぁ♪
彼が創造するコント世界はシュール。
これじゃぁチケットが即完売になるはずだわ。

ラストを『銀河鉄道の夜』で締めくくるとは！
大人のロマンをかきたてる！

それにしても、心に残るのは
「こんな条例が出来たら」っていうヤツ。
ミュージカルっぽく喋らないといけない。とか。
和歌で語らないといけない。とか。
どっかから監視されてるってのがツボにきたぁ。
「馬と騎手」も忘れ難し。
アハハハ（思い出し笑い）