アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

蜘蛛女のキス

2010年02月23日 | ミュージカル・ダンス・舞踏

その昔、
ターコ(麻実れい)が演ったことがあって、
何年か前には、
コム(朝海ひかる)でも上演。

そういう知識しかなくって、
物語も出演者のことも知らないまんま、
劇場へ突入~!

東京芸術劇場 中ホール 1/31(日) ソワレ 
 1階N列上手

The Musical 
蜘蛛女のキス
 
演出:荻田浩一
 出演:石井一孝/金志賢/浦井健治/
      初風諄/今井朋彦/朝澄けい他

 舞台は、ファシズムが台頭する南米の刑務所。
 同房となった、政治犯ヴァレンティン(浦井健治)と、
 映画好きなゲイのモリーナ(石井一孝)。
 価値観も生き方も違うふたりは激しく対立するが、
 極限状態の中で過ごす内、次第に打ち解けていく。
 しかし、モリーナは刑務所長(今井朋彦)から、
 仮出獄と引換えに、ある取引をもちかけられていた…。
 モリーナが心の支えとする憧れの映画スター
 “オーロラ/蜘蛛女”(金志賢)が、
 妖しく冷たく人生を繰っていく…。

上手に時々映る映像は、
モリーナが大好きなオーロラの映画。
後半、
ヴァレンティンとモリーナの愛を、
現した映像の”手”が美しかった。

獄中は、下手にあつらえてあるから、
やたら遠くに見えちゃって…残念。

モリーナの部屋の飾りつけを
アップで見てみたかった。アハ。

最初は、
モリーナにちょっと引いたんだけど
いつの間にか、
彼女…彼が気になって、気になって。

年老いたお母さんが病気なんでしょ。
なんでも言うこと聞いちゃうよ…ね…。

その母親こそ、カンちゃん(初風諄
アントワネット(byベルサイユのばら)だぁ!
あの、圧倒的な歌唱力で
観客を魅了した声は健在!
…そういえば、私ったら
ミュージカルをほとんど観ないもんだから、
彼女が退団して、観るの初めて…かも?
『狸御殿』に出てたかな?
ウキャ~。

オーロラの歌唱力はバッツグン!
でも、なんでか
私の心はターコを欲して…。
舞台を完璧に覆いつくす、
あの巨大なオーラを、
感じたかったんだと思う。

オギー演出の抑えた明るさが、
倒錯した世界の色にも見える。
んだけど…。

人種とか時代とか愛の形とか、
漠然としたものが多すぎて…。
私の脳じゃぁ、
イマイチ突っ込み所がない…ぃ。

それならいっそ、
蜘蛛女にキスされて、クラクラになって
劇場を後にしたかったのかも…。
だから、
ターコの残像を追いかけちゃったのかも。

宝塚歌劇の
照明、衣装、オケ、装置、組織力etc
デフォルメされたあの夢の世界には、
8500円(S席)で満足できる。
なのに、ミュージカルって高いよぉ。
フ…私って
めいっぱいヅカにハマってるわい。

リピーターチケットというものが
半額で売ってた。
覗いてみたらけっこう良席あり…。


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