90年代の後半になると、それまでのスポーツバイクが一斉に衰退し、
第二次バイクブームの一旦を担った、売れ線バイクたちが一気に不人気車種となり、
いわゆる「バイク氷河期」を迎えることになります。
80年代から90年代初頭に、若者だったライダーたちの大半はこのタイミングでバイクを降り、
新たな世代には「ファッションと一体化」した、新しいムーブメントが起こり始めます。
少数ながら「ストリートバイカー」の時代が始まるんですよね。
完全にバイクブームは過ぎ去り、それまでの概念が無くなった頃です。
この時代に人気を博したのが、大掛かりなカスタムが施された国産アメリカン。
ホンダ「スティード400」を中心に各メーカーから続々と登場するバイクに引き込まれていきます。
また、単気筒エンジンを搭載したバイク、
ヤマハ「SR400」やヤマハ「TW200」、ホンダ「FTR223」に、カワサキ「TR250」など、
ファッションの一部として、モード系のおしゃれなショップ店員に乗られ、
映画やテレビドラマの主人公が乗ったこともあり、人気に拍車がかかります。
このブームはその後始まる大型スクーターブームの登場で、一瞬で衰退するのですが、
確実にあったお話です。
時代的には90年代後半から2000年前半あたり。ほんの数年です。
特徴は全てカスタムが施され、いわゆるボバー系、チョッパー系、トラッカー系など。
雑誌もそんなバイクの特集ばかりになります。
この頃は、バイク雑誌がモノマガジンみたいでしたね。(笑)
おしゃれとバイクが融合した「ストリートバイク」はツーリングとは無縁で、
ただただ、個性を重視したものです。
この時代にバイクに目覚めたライダーが後のハーレーブームに繋がって行く事になります。
いわゆる、大型バイクによる返り咲きライダーたちです。
この頃の若者も今では40代。
知らない人も多いと思いますが、実はそうゆう時代があったんですよね!(笑)