このテーマを考える前に、そもそもいつ頃から日本車のオートバイが海外でも売られるようになったのか?
ってものあると思います。
で、多少定かではありませんが、大体「1950年代の後半ごろ」からじゃないかと思われます。
細かな経緯は、正直よく分かりませんが、
まず、ホンダなどが初期のスーパーカブなど、大量に小型バイクを輸出したあたりが最初の経緯じゃないかって考えられます。
その後、60年代に入ると今で言う中排気量が少しずつ輸出され始め、
60年代の後半になると、ホンダ「CB750ドリーム」やカワサキから販売されてた「マッハ」シリーズなど、
どんどん海外に大型排気量が輸出されるカタチになっていった…、多分そんな感じですかね。(笑)
この頃はまだ、イギリス車やイタリア車、はたまたドイツ車、アメリカ車などが世界を席巻してたのですが、
いつの頃からか、その現象が逆転する様になります。
その発端、その理由になった「切っ掛け」は間違いなく「レースでの戦歴」です。
既に国内で大量の倒産オートバイメーカーが出る中、逆に頭角を表してた、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内4大メーカーそれぞれが、
得意の分野のレースに参戦し、見事に海外のオートバイレースで海外メーカーを負かした事が絶対的理由です。
特にイギリス「マン島TTレース」に関しては、ホンダが連続優勝を飾っており、世界中にその名を知らしめることになります。
ヤマハも同じくですし、スズキは国際的なモトクロスレースで優勝を連発、
カワサキはアメリカをメインに最高峰レース参戦し、好成績を納めます。
そこまでの流れは違ど、70年代に入るとほぼ同時に4メーカーとも最高峰レース「WGP」世界ロードレース選手権に参戦し、
海外の名だたるメーカー(ノートンやマチレス、MVアグスタなど)を抑え、優勝を奪い取る形に。
これが海外で国産のオートバイが「大量に売れる切っ掛け」になったと考えられます。
もちろん、売れる理由として、他に低価格、また性能や設計の素晴らしさもあり、
当時の産業大国になっていく日本に大きく貢献したことは間違いないはずです。
今では、どのレースでも国産車が使われており、日本車がとにかく優勝しまくりですよね。
ここで、また新たな疑問が出てくるのですが、じゃあ何故ここまで「レースで勝ちまくれたのか?」ですよね。
その理由は、メーカーがライダーの意見をしっかり取り入れ、
そこから改善点を見出し、新しい技術やセッティングをしてたからです。
当時の海外メーカーは、過去の伝統に習いそれをしなかった。
あくまでメーカー優先でオートバイを作り、逆にライダーがそれに合わせる仕組みだったんですよね。
この差は大きく、あっと言う間に日本車が強くなった訳です。
今でこそ、海外のメーカーもだいぶ日本のやり方に習っていますが、もう時遅しです。(笑)
その差は、なかなか縮まらないのが現状ですよね。
これらの経緯が、日本のオートバイが世界中でNo.1である理由です。
何となくそうじゃないかって思ってた人も多いでしょうが、ボクの個人的な見解では間違いなくそうです。(言い切ってます(笑))
今日は、そんな感じで!(笑)