近年、スポーツバイクに関しては驚くほど衝撃的なオートバイが送り出されていますが、
これもその中の1台と言えそうです。
ビモータ社とカワサキの共同開発で出来た「TESI-H2」です。
いわゆるビモータが開発したTESIシャーシにカワサキのスーパーシャージャー(H2エンジン)が搭載された逸品です。
この「TESI」は見ても通りフロントフォークがない代わりに「ハブセンターステアリングシステム」と言う、
特殊な機構のフロント周りが採用されており、
ブレーキング時の沈み込みの力をリアに逃がし、フルブレーキングでがジャックナイフの様にならない特性を持っています。
ただし、構造が複雑なためメンテナンスは1つ1つのパーツを理解した人でないと触れないってデメリットもあったりします。
とにかく見るからに高そうなオートバイですが新車価格はなんと8,668,000円(税込)!
自動車でも高級車が買える価格です。(笑)
まぁ、それだけの高性能なポテンシャルであったり、職人からなるハンドメイドで作られた逸品って事ですね。
フレームはドゥカティのパニガーレと似ており、いわゆるエンジンを包むような形状ではありません。
エンジンが完全にフレームの役割を果たしてて、エンジンを中心に車体がくっつき合ってるって設計です。
まぁ、原始人ライダーのボクからすると、とにかく凄いですね!
またカラーリングは違いますがよくよく見るとフロントカウルなど結構「H2」に似てます。
面白いのは先程の説明からなるフロントのサスペンションが「リアのサスペンションと並んでる」ところです。
フロントから伸びたアームがリアまで続いててフロント用のサスペンションとドッキングしてるんですよね。
なのでリアから見た感じがとても不思議な仕上がりに見えます。
さらに水冷用のラジエターは一般的なエンジンの前に付いてるのはなく、カウルの下に斜め向きで搭載されています。
仕様を言うとエンジン出力が242ps(ラムエア過圧時)、排気量が998cc、
電子制御システムはフル装備で、CPUユニットは超コンパクト化されています。
これはカワサキが開発したもので最新ものの様です。
いわゆるビモータ社は商業的に成功してる会社ではないので、イタリアの町工場のような会社です。
ここに大手のカワサキが参入して新しいオートバイを作った事もある意味凄いと言えます。
最近、とにかく勢いのあるカワサキなので新しいチャレンジも出来るって事なのかもしれません。
まぁ、仮に買えたとしてもどんどん乗り回すバイクじゃないですけどね!(笑)