田熊みうま会 尾道市因島から発信中

昭和40年度生まれで 田熊小学校・田熊中学校に通った人のブログ

因島・田熊の方言・慣用句(60)「ハータナ」

2022年04月29日 | 因島・田熊の方言・慣用句
ずーーーーーーっと「ハータナ」は「ハータナ」だと思っていました笑。
正解は「イタドリ」(虎杖)と言います。
wikによると、語源は、傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられたというのが通説で、平安時代初期の本草書『本草和名』(918年)には、イタドリの名前が記されているとのこと。漢字では「虎杖」とも書き、軽くて丈夫なイタドリの茎が杖に使われ、茎の虎斑模様から「虎杖(こじょう)」とよばれたことによる、そうです。
他の呼び名としては、スカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタン、ダンチ、タンジ、スイバ、サイタナなどが紹介されていますが「ハータナ」の記載はありませんが、四国地方のサイトでは記載されていました。

以前の記事「はらんきょう」を食べる(平成30年8月13日)には、『子どもの頃、山道によく生えていたので洗いもせずによくかじっていましたが、そのままの大量摂取は健康への影響も否定できないということで、茹でるなり塩で揉むのが一般的とのこと。そんなん知らんがな(笑)。』と記述しています。

島内での常用度★★★★★(これ以外聞かない)
島外での難解度★★★★☆(?地域限定)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(59)「おおどくさい」「おうどくさい」

2022年04月22日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「生意気」「横柄」な態度をとることですね。
「横柄で尊大な態度をとること」からハイブリッドしたものと想像します。
「おどくさい」とか「おうどう」というバージョンもあります。

「今年の新入社員は、ちぃと"おおどくさい"のぉ」
とか
「わりゃ、"おどくさあ"ことよったら、ぶちくらわすど」
(君、"生意気"なことを言っていたら、痛い目にあわせますよ)
あるいは
「こんなぁ、だいぶ"おうどう"じゃわ」
(彼は、相当"生意気"です)
みたいな感じで使います。

A「わりゃ、"おうどくさい"のぉ」
B「"おうどくさい"言う奴ほど"おうどくさい"んじゃ !」
子供の喧嘩ですね・・・

島内での常用度★★★★☆(まだ現役)
島外での難解度★★☆☆☆(多分通じます)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(58)「ぶちまわす」「ぶっさぐる」

2022年04月15日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「ぶちまわす」は「やっつける」「殴り倒す」「怖い思いをさせる」
「ぶっさぐる」もぼぼ同様ですが、「普通以上に叩く」みたいな意味もあります。
まぁ、ほとんど一緒ですが笑

A国人「言うこときかんと、軍隊出して"ふちまわす"ど」
B国人「なんじゃと、攻めて来たらコッチこそ"ぶっさぐる"ど !!」
仲良くしてほしいものです。。。

怖そうな言い回しですが、意外と頻発する言葉でもあります。みんな軽い気持ちで使っているかも・・・

基本的に対人で使いのますが
「大雨でため池が溢れそうなけぇ、排水ポンプを"ぶちまわし"とった」
とか
「さび付いてボルトが回らんけぇ、ハンマーで"ふっさぐって"みた」
なんて使い方もよくされます。

島内での常用度★★★★☆(普通)
島外での難解度★★☆☆☆(大抵通じますが怖がられるかも)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(57)「ぶに」

2022年03月24日 | 因島・田熊の方言・慣用句
幅広い意味で多用される「ぶに」の登場ですす。
「物(もの)」「部分」「品物」のほか「分け前」「取り分」という意味もあります。

例1
A「軽トラのこの"ぶに"が壊れてのぉ」
B「ミラーをぶつけたんじゃね」
とか
例2
孫「お月見のだんごを食べようや」
爺「お~、ワシの"ぶに"もあるんか」
てな感じで使われます。

「この"ぶに"は」→「この"ぶに"ゃぁ」でもOKです。。

地域によっては「運」という意味もあるようですが「まったく"ぶに"が悪い」みたいな使い方はこの辺では聞いたことがありません。

島内での常用度★★★★★(標準)
島外での難解度★☆☆☆☆(基本通じる)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(56)「しもうた」

2022年03月18日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「しもうた」は2通りの使い方があります。
●「失敗した」
「"しもうた !"砂糖と塩を間違えた」
●「片づけた」「納めた」
「じゃけ、砂糖と塩は別の棚に"しもうた"」

「~してしまった」も「しもうた」と言いますので
「"しもうた"のぉ、うっかり手が届かんとこに"しもうて""しもうた"」
("失敗した"なぁ、うっかり手が届かないところに"片づけて""しまった")
みたいな言い方も聞くことがあります。

調べてみると「しもうた」は「蔵うた、仕舞うた」で、ワ行五段活用の動詞「蔵う」「仕舞う」の連用形である「蔵い」「仕舞い」のウ音便形に、過去・完了・存続・確認の助動詞「た」が付いた形のようです(←よく判りませんが笑)。なのでたまにある古語が方言として残ったパターンなのかなとも思います。

いずれにせよ、毎日が「しもうた」の連発です。。。

島内での常用度★★★★★(連発)
島外での難解度★☆☆☆☆(通じる)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(55)「わかた」「もこ」

2022年03月05日 | 因島・田熊の方言・慣用句
●「わかた」我が家とか自分自身、我が方という意味です。
「"わかた"の畑をイノシシが荒らすんじゃ」
とか
「孫6人と住んどると"わかた"のエンゲル係数は国家予算並みじゃ(笑)」
てな感じで使われます。

人に対して使う場合もあります。
「わりゃ"わかた"のことばぁじゃのう」(あなたは自分のことばかり言いますね・優先しますね)

極端に短縮して「わぁ」とか「わ」と言うこともありますが縮め過ぎです笑。

●「もこ」お婿さん(娘婿)のことですね。
「あすこの"もこ"は男前じゃ」(あの家の"お婿さん"は男前です)

組み合わせて使われることも多く
「"わかた"の"もこ"が言うにゃあ・・・」
("ウチ"の"娘婿"ず言うには・・・)
みたいな感じで使います。

「わかた」
島内での常用度★★★★☆(ごく普通)
島外での難解度★★☆☆☆(流れで通じる)

「もこ」
島内での常用度★★★★☆(ごく普通)
島外での難解度★★☆☆☆(流れで通じる)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(54)「かばち」2種類

2022年02月23日 | 因島・田熊の方言・慣用句
広島はもちろん西日本でよく使われる「かばち」は「たれる」「こく」「くる」などをくっつけて「大物を言う」「大言壮語」「大文句を言う」「大理屈を述べる」などの意味ですね。
元々は、上下の顎(あご)の骨、或いは頬から顎のあたりにかけての部分の意味で使われた古語のようで、口を連想させることから方言として残ったものだと思います。
さて因島で「かばち」とは、「物の端や縁(ふち・へり)」のことも表します。
床の間や玄関など段差がある部分の高い方の端に横向きに取り付けられる化粧材を框(かまち)と言いますので、これが訛って「かばち」となったのでしょう。
上がりかまちとか、床框、縁框などは建築用語として普通に使われています。框があることで見た目も良くで強度も保てることから転じて「家の主人」を表すこともあるようですが、「うちの旦那は"かばちこき"じゃけ」みたいな使われ方もされたりします笑。

母「堤防の"かばち"に立って遊んだら危ないで」
子「大丈夫よ。ワシは運動神経がエエけぇ、上手に飛び降りるわ」
母「ホンマにあんたは"かばちをこく"子じゃ」
みたいな感じで使われます。。。

「かばち」をたれる・こく・くる
島内での常用度★★★★★(常用語)
島外での難解度★★☆☆☆(通じると思う)

「かばち」(框)
島内での常用度★★★★☆(頻出)
島外での難解度★★★☆☆(微妙)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(53)「やけちんがん」

2022年02月17日 | 因島・田熊の方言・慣用句
方言というより慣用句的な言葉でしょうか。
「無理難題を言う(する・或いはその状態)」「無茶苦茶な事を言う(する・或いはその状態)」のことで、今風に表すと「クレーマー」的な人や現象を指します。

例1 客と店主の電話
客「のこぎりが何所に仕舞うたか判らんようになったんじゃ」
店主「そりゃ、困りましたねぇ」
客「ウチに探しに来い! お前の店で買うたんど! 」
店主「そがぁな"やけちんがん"言われても困りますよ」

例2 酒屋にて
客「さっき買ったワインを持って帰る途中に落として割ってしもんたんじゃ。まだ家には帰ってないんじゃけぇ、当然交換できるじゃろ?」
店主「マジか!? "やけちんがん"言う客じゃ」(心の声)

例3 スーパーにて
客「先週買ったバナナに黒い斑点が出てきた。腐っとるんじゃないか?返品するど !

店員「食べごろだと思いますよ("やけちんがん"言う人じゃ)」

キリがありません(笑)
最後に、
「なんぼメダルが欲しいけぇいうて、ドーピングはいけんよ。ありゃ"やけちんがん"じゃ」

島内での常用度★★★★☆(使われてます)
島外での難解度★☆☆☆☆(伝わるでしょう)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(52)「がに」「がぞう」

2022年02月08日 | 因島・田熊の方言・慣用句
いわずと知れた「カニさん」のことですね。
もう少し訛って「がね」とか、あるいは「がんつう」とも聞いたことがあります。
大きさによって、(小)「がに」→「がぞう」→「がざろう」(大)みたいな使い分けもあったりします。あくまで感覚的なものですが。。。
本来は生息場所や種類によって区分があったのかも知れませんね。

昔聞いたことがある小話
A「勘平衛川(神戸川)の河原で大喧嘩しょうるど!」
B「誰が?」
A「"がに"が(笑)」
ちなみに勘平衛川(神戸川)とは、田熊の東区から明治橋にかけて流れる川で現在は暗渠になっています。川の名称の由来は干拓や川の付け替えに尽力した人の名前のようです。良質の水だったようで、造り酒屋の「白冠」や「太平洋」が大正8年に創業しています。

「がに」「がぞう」
島内での常用度★★★★☆(まだ現役)
島外での難解度★☆☆☆☆(大抵伝わる)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(51)「ばちくそ」「はちくそ」

2022年01月28日 | 因島・田熊の方言・慣用句
ややマイナーでしょうか?
近畿・中国地方の方言で、「とてもすごい」などを意味する「ばちくそ」がありますが、「はちくそ」は意味が異なります。
「いい気味だ」「ざまを見ろ」といった意味で、
「ばちくそ(又ははちくそ) 見ぃ」「ばちくそ がええ」「ばちくそ よ」などと人を罵る言葉です。


「アイツに歩きスマホは危ない言うたのに、聞かんけぇ、電柱にぶつかるんよ。"ばちくそ 見ぃ"じゃ」みたいに使います。

本来の「ばちくそ」が「ばち」が当たる、というふうに解釈を強め、地域によってはg音がh音に変化する場合もあるのではないかと推測しています。

あくまでも第三者に対する言葉なので、ウケ狙いで
A「こないだ、歩きスマホで電柱にぶつかってのぉ」
B「そりゃ、"ばちくそがええ"のぉ」
などと面と向かって使うと、人間関係を壊しかねませんので注意が必要です(笑)

島内での常用度★★☆☆☆(少なくなった)
島外での難解度★★★★☆(意味が異なって伝わるかも)
ではまた次回
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令和4年1月28日加筆修正しました

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因島・田熊の方言・慣用句(50)「しごう する」

2022年01月20日 | 因島・田熊の方言・慣用句
お待ちかね「しごう する」の登場です。
元々は魚を「さばく」ことのようですが、どんどん解釈が拡大して幅広い使われ方をしています。
本来は、
例1
「今朝釣った魚じゃけ、はよう"しごう"せんといけんね」
(今朝釣った魚なので、はやく"さばく"必要がありますね)

ところが、人に対して使用するときは
例2
「おどりゃ、生意気よったら"しごうする"ど」
(君、生意気なことを言うと"痛い目に遭わせます"よ)

そして、物が対象の時は
例3
「門松の竹と南天とは、どこで"しごうする"んかのう?」
(どこで"段取りする"のですか?)

或いは
例4
「こないだの現場は斜面が急で"しごうした"で」(苦労した・頑張った)
例5
「さっき言うとった、竹と南天、"しごうしてきた"ど」(段取りしてきた)

みたいに、無限の可能性を秘めた言葉です笑

結びにもう一つ。
県外の友人「借りていた自転車を壊してしまいました」
島の人「そりゃしょうがないのう。ほんでどう"しごうする"んな?」
県外の友人「??意味が全然わからないけど、なんか怖いね笑」
実話です♪ 訳は皆さんでしてみてください。。。

島内での常用度★★★★☆(応用範囲の広い汎用語)
島外での難解度★★☆☆☆(微妙)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(49)「なば」

2022年01月15日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「きのこ類」の事ですね。
シイタケ、マツタケ、シメジなどまで幅広く使われますが、地域や家庭によっても違いがあるかもです。この界隈では「生口(いくち)なば」なんかが有名ですかね。

調べてみると「なばえ」という言葉があり、辞書には「木の切り株から生えた芽。ひこばえ」或いは「木の切り株から、あらたに芽が生えてくること。また、その芽」とありますので、その辺が由来でしょうか。。。

旦那「裏山で"なば"取ってきたんじゃ。今夜の鍋に入れるかの」
奥さん「大丈夫? どんな"なば"か判っとるん?」
旦那「しゃあないわ、ちいと腹が"にがる"かもしれんけどのぉ(笑)」
ちょっと心配ですね、、、

皆さんはどんな"なば"料理が好きですか?

島内での常用度★★★☆☆(普通)
島外での難解度★★☆☆☆(中国、四国、九州では通じる)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(48)「さしくる」

2022年01月07日 | 因島・田熊の方言・慣用句
今年最初に登場するのは「さしくる」です。
時間や都合をやりくりして都合を合わせる「差繰る」がネガティブに変化して「ごまかす」とか「かすめ取る」の意味合いで使います。
もちろん本来の意味での「やりくりする」という意味でも使われています。

例1
社員「工事がずれ込んで月が替わったら、客先への請求が遅れますね」
社長「そがぁなもん、伝票の日付を"さしくって"請求しとけ !」
(その場合は、伝票の日付を"改ざん"して請求してください)
2月1日に工事が済んでも1月31日に済んだことにして請求するという事ですね。これはイケマセン。。

例2
「弁当の数が合わんど。誰か勝手に"さしくった"奴がおるんじゃないか?」
(弁当の数が合いませんね。誰か勝手に"持って行った"人はいませんか?)

実際にはもっと軽い調子で使われることが多いと思います。
なので「さしくる」事は横行してたりします(大笑)

島内での常用度★★★★☆(多い方)
島外での難解度★★☆☆☆(本来の意味も含めるニュアンスは伝わる)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(47)「のおくり」「のおくる」

2021年12月28日 | 因島・田熊の方言・慣用句
今年最後の方言ネタは「のおくり」と「のおくる」です。
「のおくり」名詞で「怠け者」「面倒くさがり」
「のおくる」動詞で「先送りにする」「順送りにする」
似て非なる言葉です。

由来は
「怠けをくる人物」→「のおくり」
「納期を遅らせる」→「のおくる」
かと想像してみましたが、ちょっと強引ですかね。。。


役員「そろそろ町内会の会費を上げんといけんのじゃないかのぉ?」
(そろそろ町内会の会費を上げないといけないのではないですか?)
会長「そりゃワシが会長の時にせんでもえかろうが」
(そういうことは私が会長の時にしなくても良いでしょう)
役員「"のおくる"いうことかのぉ?」
("先送りにする"ということですか?)
会長「ほうよ。ワシが"のおくり"なんは、よう知っとろうが」
(そうです。私が"面倒くさがり"だということは、良くご存じでしょう)
完全に開き直ってますね(笑)

今年2月1日から始めた方言・慣用句コラムも今回で47回を数えました。
「のおくり」の私にしては良く続いたと思います。ということで、次回は来年に「のおくる」ことにします。

「のおくり」
島内での常用度★★☆☆☆(少な目か)
島外での難解度★★★★☆(怪しい)

「のおくる」
島内での常用度★★★★☆(それなり)
島外での難解度★★★★☆(微妙ですが三原では通じました)

ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(46)「じゅんならん」「いちぎゃあ」

2021年12月22日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「従順でない」→「順ならん」→「じゅんならん」と変化したと考えられ、さらに意味が拡大して「言う事を聞かない」「扱いにくい」「手に負えない」等の意で使われます。

「ウチの孫はすな言う手も、イタズラばぁして、よいよ"じゅんならん"」
(ウチの孫はするなと注意しても、イタズラばかりして、とても"言う事を聞きません")

「先代の爺さんは"じゅんならん"人じゃったそうな」
(先代の祖父は"扱いにくい"人だったらしいです)

主に人物に対して使われる言葉ですが、物に対しても使われます。
「ウチの草刈り機は、ほんま"じゅんならん"。いっつもエンジンがかからんのじゃ」
(ウチの草刈り機は、本当に"扱いにくい"です。いつもエンジンがかかりにくくなります)
てな感じですね。

強情、頑固者を意味する「いちぎゃぁ(一概いちがい)」と組み合わせると最強です笑
「こんなぁ、"いちぎゃぁ"じゃけ、言い出したら聞かんのじゃ。ホンマ"じゅんならん"で」
(彼は"頑固"ですから、言い出したら聞きません。本当に"手に負えません")

因みにこの場合の「いちぎゃぁ(一概いちがい)」は名詞・形容動詞で、「一概には言えない」の「一概に」は副詞となり区別して扱われます。
誰しも「いちぎゃぁ」なところはありますよね。。。笑

「じゅんならん」
島内での常用度★★★☆☆(それなりに登場)
島外での難解度★★☆☆☆(ニュアンス勝負)

「いちぎゃぁ」
島内での常用度★★★★★(常用語でしょ)
島外での難解度★★☆☆☆(伝わるはず)

ではまた次回
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