田熊みうま会 尾道市因島から発信中

昭和40年度生まれで 田熊小学校・田熊中学校に通った人のブログ

因島・田熊の方言・慣用句(48)「さしくる」

2022年01月07日 | 因島・田熊の方言・慣用句
今年最初に登場するのは「さしくる」です。
時間や都合をやりくりして都合を合わせる「差繰る」がネガティブに変化して「ごまかす」とか「かすめ取る」の意味合いで使います。
もちろん本来の意味での「やりくりする」という意味でも使われています。

例1
社員「工事がずれ込んで月が替わったら、客先への請求が遅れますね」
社長「そがぁなもん、伝票の日付を"さしくって"請求しとけ !」
(その場合は、伝票の日付を"改ざん"して請求してください)
2月1日に工事が済んでも1月31日に済んだことにして請求するという事ですね。これはイケマセン。。

例2
「弁当の数が合わんど。誰か勝手に"さしくった"奴がおるんじゃないか?」
(弁当の数が合いませんね。誰か勝手に"持って行った"人はいませんか?)

実際にはもっと軽い調子で使われることが多いと思います。
なので「さしくる」事は横行してたりします(大笑)

島内での常用度★★★★☆(多い方)
島外での難解度★★☆☆☆(本来の意味も含めるニュアンスは伝わる)
ではまた次回
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