田熊みうま会 尾道市因島から発信中

昭和40年度生まれで 田熊小学校・田熊中学校に通った人のブログ

因島・田熊の方言・慣用句(45)「さでこむ」「さですてる」etc

2021年12月16日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「さで」とは、さで網のことで、たも網、すくい網とも言われています。袋状の網地の口縁を木、竹及び金具等で、三角形、円形、楕円形、半円形等の様々な形状の枠に結び付け、水産動植物などをすくい取る道具(漁具)をいいます。
なので「さでる」(さらに訛って「さぜる」も)とは、「さで」を使ってかき寄せるという意味になります。
因みに、以前掲載した"蓄える""保存する"を意味する「たもう(たもる)」(2021年3月4日記事)は"たも網"が由縁でしょう。

豪快に「さで」を扱う様子から、動詞がくっつくと
「さでこむ」大雑把に放り込む
「さですてる」荒々しく放り出す(捨てる)
さらに
「さでくり落ちる」もんどりうって転げ落ちる
などと派生していきます。
「さでこむ」などはさらに意味が拡大して、ゲンコツ「さでこむ」みたいな使い方もしますね。
他に「さでまわす(さでくりまわす)」ぶっとばす、いじりまわす
などもあり、いつの間にか「さで」=「ぶち」的な意味合いになっているかもです。。。
このまま残れば「さでたいぎぃ」みたいな使われ方をされる時代がくるかも。。。

社員「監督~、工事で出てきた土砂をどうしょうか~?」
現場監督「そこらの見えんとこへでも"さですて"とけ !」
近い将来問題になります笑

島内での常用度★★★★☆(現役維持)
島外での難解度★★★☆☆(なんとなく伝わりそう)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(44)「すける」「のすける」

2021年12月10日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「すける」は「据える」が訛ったもので、「のすける」は「載せて・据える」のハイブリッドでしょう。

例1
A「鏡餅の飾り方はどうするんじゃったかのぉ?」
B「三方(さんぽう)いう折敷に台がついた器に、まず四方紅の和紙を"すける"んじゃ。それからその上に紙垂(しで)を"すけて"、裏白を"すけて"、さらに譲り葉を"すけた"上に鏡餅を"のすけて"、そのまた上に橙を"のすける"んじゃ」
A「ようけ"のすける"んじゃのぉ。ほんでどこに置いたらええんね?」
B「神棚に"すけて"もええし、床の間に"すけて"もええし、玄関でもええんじゃ。要するに年神様に来てほしい所に飾りゃええんよ」

鏡餅の飾り方は地方や家によっても異なるので、つっこみはご遠慮ください(笑)

例2
サービスマン「社長、故障品の回収に来ました」
社長「そこの棚に"すけとる"」)
サービスマン「透ける? ショーケースでもあるんですか?」
社長「???」

実話です。。。

島内での常用度★★★★☆(多用されてます)
島外での難解度★★★☆☆(なんとか伝わる)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(43)「つつく」

2021年12月02日 | 因島・田熊の方言・慣用句
元々は「突く(つつく)」で、物をこつこつと、或いは小刻みに「つつく」様子を表します。「突っ突く(つっつく)」もほぼ同意で、鳥がエサを突っ突くなんて言いますね。
このような意味以外にも、因島ではもう少しスケールが大きくなり、家や庭、道路なとを修理したり改善したりする意味にも使います。

例1
「いま家を"つつい"とるんよ。あちこち傷んできたけぇのぉ」
(いま家を修理しているんです。あちこち傷んできたので)
「次はは庭を"つつく"んよ」
(次は庭に手を入れようと思っています)
「"おおがっそう"になったクロガネモチとキンモクセイを剪定するんじゃ」
("茂った"クロガネモチとキンモクセイを剪定するんです)
てな感じで使います。

例2
「頭"つつい"たんか。 男前になったのぉ」
(散髪したのですね。男前になりましたね)
みたいな感じでも使えます。

「つつきめぐ」という言い方もあります。
「手を入れた結果、壊してしまう」という意味ですが、この場合の"つつく"
は本来の意味合いが強そうです。

A「草刈り機の調子が悪いけぇ、"つついた"ら、余計おかしゅうなってのぉ」
("修理"しようと思ったらもかえって調子が悪くなってしまいました)
B「"つつきめいで"しもうたんじゃの~(笑)」
("結果的に壊して")しまったのですね(笑)

よくある事です。。。

島内での常用度★★★★☆(結構な頻度)
島外での難解度★★☆☆☆(ニュアンスは伝わる)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(42)「ころく」

2021年11月24日 | 因島・田熊の方言・慣用句
古語が方言化して残ったものだと思います。
「小碌」と書くようで、「小」は「何を小癪(こしゃく)な」の「小」と同じで、語気を強める働きをしています。なので「碌なものではない」を強調しているということでしょう。

「あんたに剪定を頼んだら、残すはずの枝まで落としてしもうて、"ころく"なことをせんね("ろく"なことをしませんね)」
とか
「夏休みの自由研究は自由なんじゃけ、やらんのも自由じゃ言うて、あんたは"ころく"なことを言わんね("ろく"なことを言いませんね)」
とか
「遅くまで遊んで勉強もせんとからに、あんたは"ころく"なもんじゃないわ("ろく"な者ではないです)」
全部、実体験です(笑)

島内での常用度★★★☆☆(それなりの頻度)
島外での難解度★★★☆☆(単語としては難しいが会話の流れでなんとか)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(41)「つばえる」

2021年11月16日 | 因島・田熊の方言・慣用句
子供などが、ふざけたり調子に乗って戯れあう様子を意味します。
古語の「そばえる」が訛って「すばえる」になり、さらに訛って「つばえる」となったようです。

例1
「そがぁに"つばえ"とったら、転げて怪我するで」
(そんなに"ふざけて戯れあって"いたら、転んで怪我をしますよ)

例2
「ワシが家に帰ったら、飼うとる犬がすぐ"つばえて"きてのぉ、散歩に連れて行け言うんじゃ」
(私が帰宅したら、飼い犬がすぐに"戯れて"くるんです。散歩に連れて行くように言っているんでしょう)
てな感じで使います。

命令形は「つばえるな」ですが、短縮して「つばえな」の方がお洒落です笑
「お前ら、そこで"つばえな"。火鉢があって危ないけぇ」
みたいな感じです。

「ええ歳こいて"つばえな"」と注意されないようにしましょうwww

島内での常用度★★★☆☆(まずまずの頻度)
島外での難解度★★★☆☆(瀬戸内沿岸は通じそう)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(40)「あんけつこく」

2021年11月11日 | 因島・田熊の方言・慣用句
基本的に「あんけつ」(名詞)+「こく」(動詞)で成立します。
「油断して」「安心しきって」「うっかりして」という意味です。
「安気(あんき)に構える・過ごす」が高度に(w)訛ったものですかね。

「相手が8番打者じゃけいうて"あんけつこいとったら"打たれるど」
(相手が8番打者だからと思って"油断していたら"打たれますよ)
とか
「得意科目でも"あんけつこいて"勉強せんと、赤点とるで」
(得意科目でも"安心"していたら、赤点をとってしまいますよ)
てな感じで使います。

あるいは
「つい"あんけつこいて"忘れとったんじゃ。わりぃ、わりぃ」
(つい"うっかりして"忘れていました。ごめんなさい)
どんな用事か知りませんが、説得力に乏しい言い訳ですね、、

「予想外の結果に驚く」という意味もあります。
「昨日のカープのサヨナラ勝ちには"あんけつこいた"で」

意外と利用範囲が広いですね。。。

島内での常用度★★★★☆(結構多い)
島外での難解度★★★☆☆(微妙)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(39)「どうげんさく」

2021年11月02日 | 因島・田熊の方言・慣用句
遊び人、道楽者、放蕩者、怠け者、みたいな意味ですね。
語源は、①「とうじんさく」が訛って意味が変化した、②又は、ひたすら座禅することを説く道元禅師の教義を揶揄したもの、と推測します。
なんとなくわかり易い①のように気もしますが、道元は曹洞宗で、因島にも縁の寺院があること、同様な意味で「どうげんし」(道元師?)というのも聞いたことがあったりするので、②も捨てがたいです。

例1
「寒いけぇいうて、いつまでこたつで寝よんね、"どうげんさく"じゃのう」
(寒いからといって、いつまでこたつで寝ているのですか、"怠け者"ですね)
例2
「ウチは昔はそこそこ"ぐべんしゃ"じゃったのに、ひい爺さんがよいよの"どうげんさく"でのぉ。今じゃぁすっかり"わや"よぉ」
(当家は昔はそこそこの"資産家"でしたが、祖父が全くの"放蕩者"でしてね、今ではすっかり"没落"してしまいました)
みたいな感じで使います。

どこにもポジティブな要素はありませんね(笑)

島内での常用度★★☆☆☆(減ってきました)
島外での難解度★★★★★(通じません)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(38)「しょのむ」「せらう」

2021年10月26日 | 因島・田熊の方言・慣用句
今回はやや難解かも。
「嫉み(そねみ)」「妬み(ねたみ)」「羨ましがる」ことを意味します。

「しょのむ」は「そねみ」が大きく変化したもののようで九州地方の方言として位置づけられているようで、宮崎県の人に使ったら通じたことがあります。因島は九州からの来訪者も多かったので影響を受けたのかも知れませんね。
個人的には「しょのむ」がさらに訛って「しょろむ」と使うことが多いですが、ここまで来ると語源もへったくれも無くなってしまいそうです(笑)

「せらう」は「嘲う(せせらう)」が訛ったもので、相手をバカにして,あざけり笑う「せせらう」から転じたもののようで、こちらは山陽、四国の言葉として残っています。

A「B君はええのう、バレンタインのチョコもらえて。"しょろむ"のぉ」
B「そが~に"せらう"なや。ちいと分けちゃらぁ」
B君、優越感に浸ってますね。。。

島内での常用度★☆☆☆☆(あまり聞かなくなりました)
島外での難解度★★★★☆(ほぼ通じない)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(37)「うべる」

2021年10月20日 | 因島・田熊の方言・慣用句
これは簡単です。水で「うめる」「薄める」という意味ですね。方言によくあるm音からb音への変換です。

「風呂の湯が熱すぎるけぇ、ちいと"うべる"ことにしょうわ」
とか
「みそ汁を何回も煮たら味が濃いなってしもうた。水で"うべて"みよう」
てな感じで使います。

「うべあわす」という言い方もあります。お湯や味を薄めて平均化する意味で「うべる」を少し強調した感じかもです。

何れも基本的にお風呂や味に対して使う言葉ですが、まれに「こないだは御馳走様でした。また今度"うべあわせ"するけぇ」(こちらがご馳走します)
みたいな使い方を耳にすることもあります。時代とともに使用範囲や意味合いが拡大していくことも方言ではよくありますが、「穴を"うべる"」とも言うんかな?

島内での常用度★★★★☆(よく聞く)
島外での難解度★☆☆☆☆(通じるでしょう)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(36)「おるのぉ↑?」

2021年10月14日 | 因島・田熊の方言・慣用句
意味は簡単ですが、文章表現が難しい慣用句です。
相手先への訪問時、玄関などの引き戸やドアを開けて、
「旦那さん、おるのぉ↑?」→「旦那さん、居ますか?」てな感じで使います。
語尾のイントネーションを上げて疑問形にすることが大切ですね。
丁寧な表現では
「社長さん、おってのぉ↑?」→「社長さん、居らっしゃいすか?」となります。

相手の名前や役職を省いて
「おるのぉ↑?」、「おってのぉ↑?」でも充分使えます。
個人商店などで、相手が一人しか居ないのが分かっていて、しかも鍵もかかっていないのに
「ガラガラッ(引き戸)、おるのぉ↑?」みたいな場合は、むしろ「こんにちは」的な意味合いかも知れません。。。

基本的に互いの立場が判っている場合に使いますので、飛込の営業や初めての訪問で、いきなり使うと相手に失礼になりますので気を付けましょう(笑)。

因みに
「〇〇さん、おるのぉ↓」と語尾を下げてしまうと、どこかでふと見かけて「あそこに〇〇さんが居るなぁ」みたいな意味になります。

文章にするとなかなか難しいようですが、
島内での常用度★★★★☆(普通に聞く)
島外での難解度★☆☆☆☆(通じるでしょう)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(35)「あかぁ」

2021年09月28日 | 因島・田熊の方言・慣用句
形容詞として使う場合は「明るい」「赤い」という意味で
「台所の電気を交換したら"あかぁ"のぉ」(明るいですね)
とか
「これは、よう熟れて"あかぁ"(赤い)トマトじゃのぉ」
てな感じで使います

動詞+助動詞では「開(空)きます」となります。
「ちいと建付けが悪いけど、思い切り引っ張ったら"あかぁ"」(開きますよ)
てな感じです。

なので
A「まだ外は"あかぁ"のに、もう飲んどるんか。顔が"あかぁ"で」
(まだ外は"明るい"のに、もう飲んでいるのですね。顔が"赤い"ですよ)
B「たまにゃあえかろうが。それより二本目の酒の蓋が開かんのじゃ」
(たまには良いでしょう。それより二本目の酒の蓋が開かないんです)
A「飲みすぎじゃろうが。貸してみぃ、この位すぐ"あかぁ"」
(飲みすぎではないですか。貸してごらんなさい。この位すぐに"開きます"よ)
B「二本目もすぐ"あかぁ"」(空いてしまいます)
となって"あかぁ"の連発劇もあるかもです。

島内での常用度★★★★★(普通によく聞く)
島外での難解度★☆☆☆☆(通じると信じたい)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(34)「はみ」「どんびき」

2021年09月21日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「毒へビ(主にマムシ)」と「カエル」のことす。
「はみ」は、獲物を丸飲みすることから「食む」が変化した、或いは古語の「はみ(へび)」を受け継いだとも考えられます。
「どんびき」はヒキガエルの鈍重な雰囲気を加えたものでしょうか。カエル全般に使いますが、大きなカエルというイメージがあります。


A「〇〇池には、ようけ"どんびき"がおるんじゃ」
B「そりゃ気を付けんと"はみ"が寄ってくるで」
「はみ」に睨まれた「どんびき」ですね。。。

庭に"はみ"がトグロを巻いていたので、どうしたらよいかある人に相談したところ、
「まず、長い棒かバールで頭を押さえつけてのぉ」
「ふんふん、それで?」
「空き瓶の口を近づけたら入るけぇ、焼酎にしたらええんじゃ」
それができたら、そもそも相談しませんwww
まさに「ドン引き」です(笑)

島内での常用度★★★★☆(まだよく聞く)
島外での難解度★★★☆☆(西日本では通じることも)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(33)「げし」

2021年09月14日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「げし」といっても「夏至」のことではありません(笑)。
急な傾斜面や崖、土手、畑の斜面の部分などを表します。海岸の壁面に対しても使います。
岩石や土地などが切り立った所を「山ぎし(岸)」といいますので、「岸(きし)」→「ぎし」→「げし」と変化していったのではないかと想像しています。普通に「ぎし」と使う人もいます。

例1
「家の裏の"げし"が雑草で"がっそ"になってしもうて、刈らにゃあいけんのじゃが、暑いけぇ"たいぎい"んじゃ」
(家の裏の"土手"が雑草で"ボーボー"になってしまいも、刈らないといけないのですが、暑くて"面倒"なんです)

例2
「この"げし"を登って行くんか。こりゃ草履じゃ無理じゃのう」
(この"斜面"を登って行くのですか。これは草履では無理ですね)
てな感じで使います。

子供の頃、堤防の端から落ちて、堤防の「げし」をよじ登ったことがあります。今なら(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル)

島内での常用度★★☆☆☆(少なくなってきたかも)
島外での難解度★★★☆☆(中国地方なら通じるかも)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(32)「とっぱ」

2021年09月08日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「大言壮語」、「大物言い」、さらに派生して「いいかげん」などという意味で、人物評として使用されます。「へいかち」のように突撃ラッパが短縮された新しい方言の可能性も探りましたが、どうやら突飛(とっぴ)が訛ったものと考えた方が妥当なようです。
「とっぱぁ」と伸ばす場合もあります。

「あんかはホンマ"とっぱぁ"じゃわい」
(彼は本当に"大物言い"です)
とか
「こんなの"とっぱ"に惑わされたらいけんで」
(彼の"大言壮語"に惑わされたら駄目ですよ)
あるいは
「たいがい、勢いのええことを言うやつほど"とっぱぁ"'よ」
(大体、勢いの良いこと言う人ほど"いいかげん"な人です)
てな感じで使われます。

基本的にネガティブな人物評ですので、面と向かって言うと確実に人間関係を壊します(笑)

島内での常用度★★★★☆(まだまだ現役)
島外での難解度★★★★☆(通じない気がします)
ではまた次回
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因島・田熊の方言・慣用句(31)「もぶれる」

2021年09月01日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「まとわりつく」「からみつく」「つきまとう」などの意味ですね。「もつれる」が訛ったものと思われますが、ほこりや砂に「まみれる」ことも「もぶれる」と言いますので、「もつれる」と「まみれる」のハイブリッド&訛りという方言に時々あるパターンかもです。

「ワシが新聞読みよったら孫が”もぶれて”きてのぉ。遊んでくれ言うんかと思うたら小遣いくれじゃった」
とか、
「8月下旬に泳ぎに行ったらモバやらクラゲが”もぶれる”んじゃ」
てな感じで使いますね。

久しぶりに物置を掃除したら蜘蛛の巣が”もぶれ”ついた人いませんか?
私がそうです(笑)

島内での常用度★★★★☆(普通に使用)
島外での難解度★★☆☆☆(なんとなく通じるはず)
ではまた次回
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