友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

成人式のあり方を考える

2019年01月14日 17時36分04秒 | Weblog

  成人式の様子がテレビに映されていた。最近、「荒れる成人式」は滅多に聞かない。それだけ、おとなしくなったと思っていたら、今年は暴れる連中がいた。マンモス成人式の横浜市では、新成人の一部が壇上に上がろうとして警備員と衝突する騒ぎを起こしている。他の市でも、改造車で乗り付けたり、5人乗りの車に8人が乗るトラブルを起こしている。

 理由は分からないが、「目立ちたかった」と正直に答えているアホもいた。以前のように既成のものへの反抗という行動ではないが、やっぱりそこには「規制」への反発が存在している。それにしてもなぜ、自治体は成人式を行うのだろう。成人式で選挙権を授与する訳ではなく、市長や県議や市議などの「エライ」人の話を聞かされるだけで、新成人はこの後の「友だちとの宴会」に参加するために来ている。

 選挙権を18歳に引き下げながら、20歳での成人式では辻褄が合わない。18歳が成人なら、飲酒もタバコも認めるべきだろう。大学の入学や会社の入社の後の歓迎会では、実質的に酒を飲まされているのに、未成年扱いは矛盾している。「早くから選挙権を与えると保守党が不利」と言われてきたが、若者たちの政治離れと保守化が進み、手のひらを返したように選挙権を引き下げたのは全くのご都合主義だったのだ。

 「これから、君は大人の仲間入り」という儀式は世界中にある。大人として扱うためには、それなりの覚悟を与えることが必要なので、重々しい儀式が生まれたのだろう。それならそれで、現代にふさわしい儀式をすればいいと思う。自治体が主催することはなく、現在どこの自治体でも行われている実行委員会に全てを任せてしまった方がいいだろう。行政は費用は負担するが、日時や場所や内容は実行委員会が決め、そして運営する。

 18歳のこの時期は大学受験を控えていて式典は無理とも言われている。だったら何も1月にこだわらずに夏休み中でもいいし、そもそも式典を行う必然性はどこにあるのだろう。成人としての自覚を高めるためなら、新成人たちに任せた方が良い案が生まれてくるだろう。

 

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