今朝の新聞の社会面に、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ改正道路交通法が、今日から施行されたと大きく報じられていた。その記事の隣りには、『関市議 市役所に爆破予告』の見出し。市議が「爆発物を仕掛けた」と市役所に手紙を送ったので、市役所は爆発物を捜索するため2時間近く業務を中断することになった。
手紙を送った市議は、5期目のベテランで議長経験者でもある。いわば、議員の中では「顔がきく」立場であるから、何か問題があれば、直接職員に質すことが出来る地位にある。詳しいことは分からないが、「(5月1日の手紙には)新型コロナウイルスで影響を受け、市の窓口の対応に不満があるとの内容が書かれていた」と記事にあった。だったら尚更、議員として役割を果たすべきなのに、何が彼を狂わせたのだろう。
同じ新聞に『コロナから何を学ぶか』と題して、嘉田由紀子参院議員と谷岡郁子学長と山中伸弥京大教授の座談会が掲載されていた。嘉田さんは私よりも6歳下、谷岡さんは10歳下、山中教授は18歳も年下になる。この歳の差は発想の仕方にも微妙に影響しているように感じた。
谷岡さんは「人と人が離れることが良いとの新しい生活様式は、古来人間が群れることで文明をつくり、文化を発展させてきた歴史そのものを否定することになる」と警告する。若い山中教授は「アメリカの研究室のメンバーとズームで会議をしたが、同じ部屋で会うより話が弾む」、「画面に全員の顔が映り、全員と1対1で向き合って話している気になる」、「オンラインなら、どこにいても世界中の一流教授の授業が受けられる」と話す。
座談会の締めは谷岡さんの、「人類全体を考えるようになれば、今の武力中心ではなく、人間の存在自体の安全保障のため、各国が協力できる時代になる」だったが、そうなって欲しいと願う。