福田の雑記帖

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NHK「らららクラシック」がリニューアル(3) 余談:類似の「名曲探偵アマデウス」も良い内容であった

2017年05月31日 03時07分14秒 | 音楽談義
 「らららクラシック」は、平成29年4月から内容が変わった。私は「ららら」を通じて好きになった曲も少なくない。新「ららら」のリニューアル後の放送はまだ2−3本しか見ていないが、そのコンセプトをまだ理解できない。

 「ららら」とはちょっと異なるが、かつて、名曲にまつわる物語を通して曲を解説するクラシックミステリー「名曲探偵アマデウス」という番組もあった。番組は2008年4月-2012年3月で44分の番組。出演は筧 利夫、黒川芽以。
 私はその一部であるが録画してあり、時折再視聴している。
 私はとても気に入っていた番組であった。この時も終了が残念であった。

 場面設定は、大都会の片隅の探偵事務所。
 毎回訪れる依頼人の悩みの解決の鍵はクラシック音楽の名曲に隠されており、曲の構成や背景などを紐解いてゆくことで依頼人の悩みにを解決していく。途中に演奏家や音楽学者の解説が入り、名曲の謎を解き明かす。番組の最後には演奏の抜粋が流れ、復習ができるようになっている。
 私は、実に優れた番組だったと思っていた。放送終了が惜しい。

 救いは、この番組の一部は2010年にナツメ社から「CD付き NHKクラシックミステリー 名曲探偵アマデウス 」として出版されていることである。
 
 この書籍で取り上げている曲は以下のごとく。解説者は、千住明氏、野本由紀夫氏である。
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1.ラヴェル「ボレロ」
2.ドボルザーク「交響曲第9番(新世界から)」
3.モーツァルト「クラリネット五重奏曲」
4.ベートーベン「交響曲第9番(合唱つき)」
5.バッハ「無伴奏チェロ曲」
6.ショパン「ポロネーズ第6番(英雄)」
7.サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」
8.シューベルト「ピアノ五重奏曲(ます)」
9.チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」
10. ドビュッシー「月の光」
11. ホルスト「組曲(惑星)」
12. ショスターコーヴィッチ「交響曲第5番」
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 本書は、名曲解説、作曲の裏話、作曲にまつわるエピソードなどがイラスト・写真等を豊かに駆使し説明されている。今まで漫然と聴いていた曲の部分の意味づけ、重要性も知り、聞き慣れていた曲も新たな気持ちで鑑賞できるようになった。

 名曲探偵アマデウスの再放送が欲しいところである。一部は私の録画で見ることができるし、この本も参考になる。それだけで満足しなければならないのか?

 それにしても、NHKのクラシック系の音楽番組は寿命が短い。愛好者から見て残念である。

コメント
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